大島弓子のレビュー一覧

  • サバの秋の夜長

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    大島弓子の手にかかれば、全ての生き物が擬人化されてしまう。猫はもちろんのこと、ダニまでも。猫関連の漫画小説織り交ぜて考えても、大島弓子の猫本てのは秀逸の中の秀逸だと思う。この人は何かが欠落していて、けれどそれに余りあるくらいの何かを備えている。すっかり新しいペットが欲しくなってしまった。。。(07/10/18)

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    2009年10月04日
  • ロングロングケーキ

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    後期の大島弓子の方が好きですね、たぶん。いや、それは好き嫌いではなく、実際はむしろ読みやすい読みにくいの差なのかなとも思う。画が簡素化されたことで物語自体も無駄がどんどんなくなっていく、というか、さわーっと物語を流していく。こんな漫画を描ける人は大島弓子しかいないし、大島弓子しかこんな漫画を描こうとは思わない。と思う。少女漫画というよりかは、もう大島弓子自体が一つのジャンルというか。何しろ各話の登場人物の瞳の奥が澄んでいて、限りなく透明。(07/10/12)

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    2009年10月04日
  • 綿の国星 1巻

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    ちびねこちゃんのお話♪
    表現が詩のようで素敵。
    大島さんの描く絵はきらきらしています。
    水も葉っぱも。

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    2009年10月04日
  • 綿の国星 1巻

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    名作。家族。ほのぼの。星になる。主人公のちび猫が一生懸命で一途で可愛い。いつか猫も人間になれるんじゃないかと思わせてくれる。噴水のない池とか一面のトイレとか地球の底にキスをするとか、表現が素敵。猫にだって悩むし嬉しいし恋もする。癒しの一冊。

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    2009年10月04日
  • さようなら女達

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    まんがを描くことがすきでたまらない毬をとおして、大島弓子に漫画の描き方のかけらや心のもちかたというようなものを教えられたような気がしました。もちろん、少女がただ漫画家をめざすサクセスストーリーというものではけしてない。いろんな苦難や不幸をのりこえて、毬は、めざめてゆく。
    海にむかって、毬と父がさけぶシーンが印象的でした。もういない人への対話が、すぐそばにいる人に伝えたいことへとリンクする。波の音にまじって。

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    2009年10月04日
  • サバの夏が来た

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    やはし後期の方が好きだ。大島弓子。肩の力が入ってない。きわめて自然体で。すべて愛猫サバとの日々を綴った話。漫画を描いていると禁断症状で猫をさわりたくなるというところ、僕も家で勉強してるとちょびちょびスノをさわりたくなるなぁ、とか思って読んでた。いろいろと猫と犬って、共通点もあるもんだな。今はスノが一番だけど。いつか猫を飼いたい。でも働き始めたら、なかなか面倒見れないし、当分はできないかしらん。(06/12/5)

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    2009年10月04日
  • 綿の国星 4巻

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    家にはずっと一巻しかなかったので、たまたま近所の古本屋で2〜4巻を見つけ即買い。四巻まで読んでください。とても考えさせられる。チビ猫のパンパンする姿が焼きついた。

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    2009年10月04日
  • つるばら つるばら

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    昭和63年〜平成2年
    収録作品 全て素晴らしい!
    これは学校の道徳の時間とかに取り上げたらいいんじゃないかと。
    重い題材でも、大島弓子の作品を通してみると核の部分が見えてくる気がします。

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    2009年10月04日
  • ロスト ハウス

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    『8月に生まれた子供』
    読み返すたびに むせび泣く・・救いは全然ないんです。
    生きるコトは尊いコトというのを、これほどストレートに伝える作品を他に知りません。読むべきです。

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    2009年10月04日
  • 綿の国星 4巻

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    猫だましいで紹介されていたのを読んで読みたくなって、文庫で全4巻読んだ漫画。
    少女は少女のままでいられないし、子猫は子猫のままでいられない無常。だけど、愛らしさは永遠。

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    2009年10月04日
  • つるばら つるばら

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    言葉にするのが陳腐ですね。この人の作品は。すごい世界観。岡崎京子すら軽く飛び越えてしまってる。「夏の夜の獏」が特によかったなぁ。何か作品全体に共通項が見え隠れしてるんだけど、まだそれを明確に掴めてないです。そのまま掴めないままずっと翻弄されるってのもありだよな。(06/1/20)

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    2009年10月04日
  • いちご物語

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    初・大島弓子だったのだけど、非常に衝撃的だった。エンディングがとても切なくって、どうやってここから終わりにもっていくのだろうと思っていたら、ああゆう結末になったので、背中がゾクゾクってしてしまった。それにしても、こうゆう目がキラキラな画を徐々に許容できるようになった自分自身の変化についても興味深い。画の壁を超えてしまえば、一気に視野は広くなりそうだ。(05/12/28)

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    2009年10月04日
  • ロスト ハウス

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    同タイトルの文庫を読んだのですが、短編どれも良いです。
    中でも「ロストハウス」が気に入ってます。この物語に出会えて良かったなぁと心から思える。

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    2009年10月04日
  • ダリアの帯

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    大島弓子作品で最も好きなのがこれ。ほのぼのとしたストーリー展開と相反して、狂気に蝕まれていく主人公とその夫の愛が、「死を憧れる少女の視線」で描かれています。

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    2009年10月04日
  • ロスト ハウス

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    大島弓子さんの漫画短編集。
    猫は登場しない。

    主人公は10代後半から20代前半と思われる少女。様々なパターンの恋愛と友情と家族とかが問題提起されているように感じた。
    メルヘン調のファンタジーでもある一方現実的で、複雑で奥が深い。

    大昔から萩尾望都派であり、大島弓子はしっくりこなかった。もっと若い時から読めば良かった……。

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    2025年06月11日
  • ロスト ハウス

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    初大島弓子

    大人になることの挫折や、生きづらさを
    少女という無垢であり反抗的な視線から描いているなと感じた。そういう意味では絵本風でもある。

    洒脱なタッチの作風であり、
    気を張らなくて読むことができるが、
    時折ハッとするコマや流し読みでは気が付きにくいテーマがあるので、読み応えが充分ある。
    現実世界をベースにしているものや、
    少しファンタジックな作品まであり、良いスパイスで飽きる事がなかった。

    個人的には表題作よりも、
    頭と末の短編が好きだった。

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    2022年10月24日
  • バナナブレッドのプディング

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    ネタバレ

    フォロワーさんの本棚・感想から手に取った。

    個人的に、37年ぶりくらいとなる少女?マンガ。

    子どもの時の感受性を持ち続けることができていたなら、衣良のような高校生でもふしぎな感じはしない。でも、その感受性は「自分」という存在意義を突き付けてきて・・・。

    真剣に読んだつもりだが、どれだけ作者やこの作品のファンの方々が感じている「肝」を汲み取れただろう。あまり自信がない。
    そんな中、僕の心に残ったのは①とそれから④。
    27年前に発刊された本とは思えないほど、今の時代にやっと認知されるようになった大切な価値観を孕んでいると思う。

    ①バナナブレッドのプディング
    衣良は繊細で独特な女子高生。夜中

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    2022年02月05日
  • キャットニップ 3.

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    2020.10.22 愛猫チビ15歳♀が、亡くなった。テンカンの発作だった。 実家の裏庭に、埋葬し、自分の部屋に戻り、しばらくしたら、無性に、大島弓子さんの、キャットニップ(3)が、読みたくなった。愛する猫が、亡くなる時、こんな気持ちになる……。大島さんも…。

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    2020年10月22日
  • キャットニップ 3.

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    『グーグーだって猫である』では野良猫と野良猫が産んだ子猫達のレスキューに追われていた大島さんだったけと、あれから10年以上経ち、野良猫の避妊・去勢手術も行き届いたのだろう。この本では看取りが中心になっている。
    子猫の可愛さは格別だし、捕まえて里親探しすることは、子猫を幸せにすることだから、大変でも充実感がある。でも看取りというのは、喪失である。万全に看取ったとしても寂しさ、悲しさは大きく残る。人間の子育てと介護も根本は同じだと思う。人間の方が難しい面も多いだろうが、公的な補助が受けられる。周りの人からも理解されやすい。しかし、野良猫(元も含む)の世話は、誰かに助けが求められるわけではない。医療

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    2020年04月26日
  • ロングロングケーキ

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    意図せず、生きることについて考えさせられる本を手にしています。
    わたしも、自然の一部だと、もう少しで思えそう。

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    2020年01月27日