大島弓子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレフォロワーさんの本棚・感想から手に取った。
個人的に、37年ぶりくらいとなる少女?マンガ。
子どもの時の感受性を持ち続けることができていたなら、衣良のような高校生でもふしぎな感じはしない。でも、その感受性は「自分」という存在意義を突き付けてきて・・・。
真剣に読んだつもりだが、どれだけ作者やこの作品のファンの方々が感じている「肝」を汲み取れただろう。あまり自信がない。
そんな中、僕の心に残ったのは①とそれから④。
27年前に発刊された本とは思えないほど、今の時代にやっと認知されるようになった大切な価値観を孕んでいると思う。
①バナナブレッドのプディング
衣良は繊細で独特な女子高生。夜中 -
Posted by ブクログ
『グーグーだって猫である』では野良猫と野良猫が産んだ子猫達のレスキューに追われていた大島さんだったけと、あれから10年以上経ち、野良猫の避妊・去勢手術も行き届いたのだろう。この本では看取りが中心になっている。
子猫の可愛さは格別だし、捕まえて里親探しすることは、子猫を幸せにすることだから、大変でも充実感がある。でも看取りというのは、喪失である。万全に看取ったとしても寂しさ、悲しさは大きく残る。人間の子育てと介護も根本は同じだと思う。人間の方が難しい面も多いだろうが、公的な補助が受けられる。周りの人からも理解されやすい。しかし、野良猫(元も含む)の世話は、誰かに助けが求められるわけではない。医療