【感想・ネタバレ】ロングロングケーキのレビュー

あらすじ

不思議な夢から目覚めた小太郎の前に現れた宇宙人の宇(うー)さん。疑似化によって美女に姿を変えたり…!? 夢と現実が交錯する表題作ほか6編を収録。

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Posted by ブクログ

イチ押しは「庭はみどり川はブルー」(1987年)。
死ぬに死なれぬ魂が生者の身体に入って……
というパターンのお話は多々あると思うけど、
本来自分のものではない肉体を動かそうとしても
思うに任せず歯痒くてイライラするとか、
最終的にはやっぱり成仏する方向で、
束の間、二人分の精神が
ごにょごにょと入り混じる感じになりつつ、
気づいたときには切り離されていて、
結局、死者は彼岸へ消えていくという――。
分離のタイミングは、
遺された側(=身体の持ち主)が、
亡くなった人の死を現実として受け入れた時点、
なんですね。
成仏できない死者の妄執を描きながら、実は、
その死を納得できずにいた家族に気持ちの整理がついて、
ずっと掴んでいたスカートか、エプロンか、
そういったものの裾を放した瞬間、
別れが訪れる……という物語。

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2017年07月30日

Posted by ブクログ

結末をよく考えると怖いよね、でも何なんでしょう、この幸福感は。表題作と「秋日子かく語りき」「水の中のティッシュペーパー」が大好きです。

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2011年04月11日

Posted by ブクログ

ジギタリス・・・最後の女の子の「ああうれしい ほんとうよね ああうれしい 日曜日ね ええわかった 雨が降っても行くわ 雪が降っても行くわ 嵐でも 雷がなっても行くわ」ってとこが、なんかすごく好き。

庭はみどり川はブルー・・・亡くなって長女に憑依した妻。

ヤギの羊の駱駝の・・・きっと親の立場からみたら、とんでもない娘なんだろうけど、娘は幼いころから、殺された飼い犬を思い、心の何かに鍵を閉めてしまっている。子育ては難しい。

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2009年11月30日

Posted by ブクログ

後期の大島弓子の方が好きですね、たぶん。いや、それは好き嫌いではなく、実際はむしろ読みやすい読みにくいの差なのかなとも思う。画が簡素化されたことで物語自体も無駄がどんどんなくなっていく、というか、さわーっと物語を流していく。こんな漫画を描ける人は大島弓子しかいないし、大島弓子しかこんな漫画を描こうとは思わない。と思う。少女漫画というよりかは、もう大島弓子自体が一つのジャンルというか。何しろ各話の登場人物の瞳の奥が澄んでいて、限りなく透明。(07/10/12)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

意図せず、生きることについて考えさせられる本を手にしています。
わたしも、自然の一部だと、もう少しで思えそう。

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2020年01月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語はどれも結構シュールなのに、この方の描く世界に変な暗さは感じられず、惹き込まれました。
ほんわかしてるというかなんというか。

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2016年07月27日

Posted by ブクログ

「庭はみどり川はブルー」を白眉とするように、
やはりジェントル・ゴースト・ストーリーがすばらしい。
「秋日子かく語りき」も同様。

あとがき漫画の「くそ度胸だね」には笑った。

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2016年07月14日

Posted by ブクログ

ちょっとSFっぽい6つの作品集。夢と現実を浮遊するような不思議な世界観が楽しめた。どれもすばらしいけど、表題作と「ジギタリス」が特に好き。予知夢とか宇宙人とか憑依とか飽きさせない内容に満足。

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2012年07月01日

Posted by ブクログ

不思議な話が多かった。こうだ、と決めつけちゃいけない話って世の中いっぱいあるよな、と思った。じっくり、少しずつ読むのがおすすめ。

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2011年08月27日

Posted by ブクログ

大学時代から私の周りのインテリジェンスな人たちは一様に漫画を愛していることが多く、本作も友達が教えてくれた。
文学的で哲学的で美しい童話のようでもあって、ぐっと引き込まれた。登場人物がみんなべらぼうにかわいいし、ピュアで、愛しい。それからちょっとSFチックな雰囲気もある不思議な世界観。一度では理解しきれないので、手許に置いて生涯に渡って何度でも読み返したいなあと思った。

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2014年06月16日

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