大島弓子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この作品や大島さんのネコの飼い方を悪く言う人もいるみたいだけど、大島さんの全盛期のマンガを読んでいない人はあれこれ言わないでほしい。
これは、猫漫画(このジャンルしか描いていないマンガ家もいっぱいいるけど)じゃないから。
大島さんがいかに感性豊かで繊細で深い優しさがあるかを知っているファンだけが読めばいいの。
知っていれば、大島さんがどうしてこういう行動をとるのか納得できるから。
できれば、普通のマンガも描いてほしいけど、ネコのエッセイマンガしか書く気がないのなら、ファンとしては強制できるものではないし。
大島さんには生きていて、描いて欲しい。 -
Posted by ブクログ
死をテーマにした作品ばかりなのだが、重すぎず軽すぎずとキャラの動かし方と台詞まわしが秀逸でした。
難点は絵が古くさく読者を選ぶことと、ヒロインが野暮ったいのが気になります。可愛いとかこれぞ、ヒロイン! という人は皆無です。
でも絵で魅せるのではなく、ストーリーで魅せられます。私はどの作品も好きですが、最後の金髪の時間が一番残りました。自分年表で、心臓止まらずというのを見たとき何の生きているのか。漫画演出なのに真剣に考えてしまった。
夢を見るために生きるのか、死ぬために生きるのか。
結局あの老人はなんのために生きてきたのだろう。夢を見て、夢の中で死んでいったあの人がその瞬間、幸せだったのか若輩な -
Posted by ブクログ
ネタバレ『つるばらつるばら』が、
「つるかめつるかめ」「くわばらくわばら」からの造語だったとは。
「つるばらつるばら」
前世で自分が「たよ子」だったと信じ、性転換してその名を名乗って、残して来た夫の住む家を探す少年の物語。
「夏の夜の獏」
自分を大人だと思う少年の物語。絵も自分は大人で、先生や両親は子供で描かれている
「ダイエット」
痩せたり太ったりを繰り返す少女。その子を、面倒を見てあげなければいけないと思う友達の少女。
「毎日が夏休み」
会社を辞めたエリートの義父と、いじめと勉強が問題で学校をやめてなんでも家をはじめる物語。
「恋はニュートンのリンゴ」
大学生と、その大学生に恋をした天才小学生 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『綿の国星』『夏の終わりのト長調』
の独特の雰囲気で好きになった大島弓子さんです。
夢の様な絵の中に、うっすら漂う怖さ、みたいな。
ただ、この本ではその雰囲気がちょっと少なかったので残念。
『青い固い渋い』
結婚という形をとらずに、田舎暮らしを始めた二人。行ってみれば良いことや良い人だけではな。投げ出して都会に帰ろうとした電車を待つ間、顔見知りの無口の郵便局員さんが一言話しかけてくれた。
それだけで、もうちょっとがんばれるようになった
『8月に生まれる子供』
凄まじい速さで老化していく大学生・びわ子。
姉に産まれる子供の話を聞いて、自分は痴呆によって全てを忘れるのではなく、新しく産ま