宮澤伊織のレビュー一覧

  • そいねドリーマー

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    ネタバレ

    不眠に悩む帆影沙耶が保健室で偶然であった金春ひつじのちからでぐっすり寝ることができて、という出だしは素晴らしかったのだが、夢の世界であるナイトランドで睡獣と戦うという本編での夢の中の荒唐無稽な世界が、読んでてよくわからんというか。沙耶とひつじの仲睦まじさはよかった。

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    2025年04月11日
  • ウは宇宙ヤバイのウ!〔新版〕

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    ネタバレ

    思った以上にコミカルなラノベでハチャメチャだった。ほかの宮澤作品よりテンション高め。

    最後宇宙船に戻ったヌルカがかっこいい。安心感がある。

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    2025年03月27日
  • 裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル

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    謎の裏世界にいったそらおと鳥子がくねくねや八尺様など、よく聞くネット怪談に遭遇して退治したり、逃げたりするお話。きさらぎ駅などは普通に怖い。

    続き物だけど、結構冊数が出てるので追うかどうか迷いどころ。最近同作者の本を追っているけれど、「わかってしまった人」の表現が好き。笑

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    2025年01月18日
  • 裏世界ピクニック9 第四種たちの夏休み

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    SF。ホラー。ファンタジー。シリーズ9作目。
    今作はSF的な要素もあり、なかなか満足。
    「カイダンクラフト」での小桜との会話が言語SFっぽさがあって好み。
    サバイバル要素もあって、シリーズでも満足度の高い一冊だった。
    これでシリーズは最新刊まで追いついた。
    あとは『神々の歩法』を読もう。

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    2024年12月10日
  • 神々の歩法-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    SF。短編集。
    今は終了してしまっているシリーズの2014年版。
    このシリーズはいつも"傑作選"というタイトルが引っかかる。
    優れた作品というよりも、変わった作品・挑戦的な作品が多い印象。
    当然つまらなくはないです。

    以下、印象的だった作品
    下永聖高「猿が出る」
    『オニキス』をずっと積読していた作家。初めて読んだが、なかなか好み。進化人類学は好きなジャンル。

    伴名練「一蓮托掌(R・×・ラ×ァ×ィ)」
    奇想ファンタジー。ラファティのイメージ通り。面白い。

    遠藤慎一「『恐怖の谷』から『恍惚の峰』へ~その政策的応用」
    論文風の作品。このフォーマットかなり好き。実際に実験した

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    2024年10月21日
  • 裏世界ピクニック8 共犯者の終り

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    SF。ホラー。連作短編集。
    今作は完全に百合恋愛小説。
    空魚と鳥子の関係が大きく進展。
    怪しい新キャラも登場。魔術師?
    そろそろSF的な新展開が欲しい。

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    2024年10月09日
  • 裏世界ピクニック 7 月の葬送

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    ホラー。SF。
    シリーズ的にひとつの区切りがついた感じの一冊。
    相変わらず、空魚と鳥子は場所も選ばずイチャイチャしてました。

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    2024年09月17日
  • 裏世界ピクニック6 Tは寺生まれのT

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    シリーズ初長編。
    裏世界にはあまり行かずに、小桜と茜理も巻き込んで怪異に挑む。
    個人的な好みとしては、裏世界を冒険してほしい。
    読みやすく、毎回楽しく読めるのはさすが。

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    2024年09月05日
  • ウは宇宙ヤバイのウ!〔新版〕

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    SF。ライトノベル。
    タイトルは知っていた作品の新版。
    ストーリーはまさにラノベという無茶苦茶な展開。ちょい百合。
    タイトルからも分かるように、SF作品のオマージュが多数散りばめられていて、SF好きには嬉しい。
    コードウェイナー・スミス推しの自分的には、登場人物の名前だけでも楽しめる。
    想像が膨らみワクワクするエピローグが好み。

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    2024年07月03日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    川野芽生さんの作品が読みたくて借りた。
    神の豚と時間飼ってみたも面白かった。子豚かわいい。肉を配ることが重要で個包装のカップ麺とかじゃダメだという気持ちはなんとなくわかる。

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    2024年06月06日
  • ウは宇宙ヤバイのウ!〔新版〕

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    スラップスティック系のSF。あとがきで2013年作品の再販と知るが、全然古さは感じられなかった(再版のために一部設定を変えているところが、うまくはまっている感じ)。この手のSFを読むたびに、銀河ヒッチハイクガイドを思い出すが、この作品でも参考にしているようで、中学校以来になるが、また呼んでもいいかもと思ったりした。

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    2024年03月04日
  • ウは宇宙ヤバイのウ!〔新版〕

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    ネタバレ

    開始速攻で隕石が降ってきて世界が滅んだ。

    はちゃめちゃなSFコメディだった。
    並行世界を2つ繋いで、世界を改変しまくったり、全銀河からの兵団に襲われたり、暗殺者や時空警察と戦ったりなど…

    はちゃめちゃラノベ。

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    2023年12月09日
  • 裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル

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    裏世界と呼んでいる偶然入口を見つけた無人の空間には、様々な怪異が存在していた。
    実際に掲示板で話題になった怪異譚を扱っているのだが、参考文献の膨大さには驚いた。
    元も子もないことだけど、怪異さえいなければ本当に最高の空間なんだよな。。。

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    2023年10月08日
  • 神々の歩法-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    長谷敏司「10万人のテリー」
    下永聖高「猿が出る」
    星野之宣「雷鳴」
    理山貞二「折り紙衛星の伝説」
    草上仁「スピアボーイ」
    円城塔「∅」
    堀晃「再生」
    田丸雅智「ホーム列車」
    宮内悠介「薄ければ薄いほど」
    矢部嵩「教室」
    伴名練「一蓮托掌(R・×・ラ×ァ×ィ)」
    三崎亜記「緊急自爆装置」
    諸星大二郎「加奈の失踪」
    遠藤慎一「『恐怖の谷』から『恍惚の峰』へ~その政策的応用」
    高島雄哉「わたしを数える」
    オキシタケヒコ「イージー・エスケープ」
    酉島伝法「環刑錮」
    宮澤伊織「神々の歩法」(第6回創元SF短編賞受賞作)

    SF?とは言い難い気がしますが「再生」は面白かったかな。「わたしを数える」も電脳

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    2023年09月28日
  • 裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト

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     季節は夏。 裏世界に米軍を救出しにいったり、裏世界のリゾートでバカンスを楽しんだり、裏世界への探険を進める空魚と鳥子。 そして怪異に襲われる新しい人物の出現とDS研の局長登場。 冴月の謎に迫る第二巻。

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    2023年08月08日
  • 神々の歩法-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    豊穣な年だったようですが個人的には期待値ほどではありませんでした。やっぱり国産SFと相性がわるいのかもしれません?

    [○]長谷敏司「10万人のテリー」/カードゲームのレアカードのデータに人格を分割コピーしたオーバーマンが世界大会でデータが集まり甦った。世界の命運を賭けたゲームがいま始まる。《ゲームみたいな悪役がいれば、世界がゲームみたいになると思わない?》p.26。シンプルで三十分アニメにしたら楽しそうです。

    [△]下永聖高「猿が出る」視覚に猿があらわれしだいに進化していくのと同時に恋人との仲が進展し結婚、娘が生まれる。

    [○]星野之宣「雷鳴」恐竜があの巨体でなぜつぶれなかったのかという

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    2023年07月26日
  • Genesis 一万年の午後

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    ■個人的なメモ

    [△]久永実木彦「一万年の午後」/ヒト絶滅後、一律なマ・フたち、聖典、宇宙の地図づくり、変化しないこと。
    [▽]高山羽根子「ビースト・ストランディング」/ビースト挙げ競技、旧野球場。
    [○]宮内悠介「ホテル・アースポート」/宇宙エレベーター、ホテル、殺人事件。
    [△]加藤直之「SFと絵」/ゲーム「ディガンの魔石」以来ファンです。
    [○]秋永真琴「ブラッド・ナイト・ノワール」/旧吸血鬼の「夜種」、人間は王族、ローマの休日、好みのキャラ、好みの設定、好みの会話。
    [△]松崎有理「イヴの末裔たちの明日」/技術的失業、AI、ロボット、ベーシックインカム、治験、星新一さんっぽいオチ。

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    2023年06月11日
  • Genesis この光が落ちないように

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    GENESIS(創元日本アンソロジー)シリーズが今回の五集目で最後になるという。いや~、実にもったいない、このシリーズとても気に入っていたのになぁ~。特に、表紙の絵(カシワイ作)が好きで毎回楽しみにしていた。まあ、社の方針だからしょうがないのかもしれないけど。私以外の人にはあまり好評ではなかったのだろうか。売り上げも伸びなかったのかな。

    最近、帯の呼び込み文句が派手なものが多く、ちょっとこの傾向を懸念していたのだが、この本も首を傾げた。「日本SFを牽引する注目の書き手による最新作6編」って、ちょっと誇大広告でしょう。この6人のうち3人(宮澤・水見・空木)しか知らない。私も最近のSFを勉強して

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    2023年05月17日
  • 裏世界ピクニック8 共犯者の終り

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    うーん、こういう話が読みたいわけではないので。

    なんか引いてたんだが、確かに、最後の方まで行けば本編の重要なテーマが含まれていることはあるのかとは思ったけど。

    次に期待。

    だから長めのシリーズものはやなんだよなあ。

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    2023年05月09日
  • そいねドリーマー

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    不眠症の沙耶は誰相手でも眠らせられる金春ひつじと添い寝し、夢の中で恋人として出逢った。眠ると現れる〈ナイトランド〉を舞台に5人の女子高生が人の精神に取り憑く”睡獣”と闘う百合小説。沙耶とひつじの距離が縮まるごとにキュンキュンとしながら、彼女たちの微睡みに癒やされまくりました。

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    2023年04月20日