あらすじ
私の名前は紙越空魚。埼玉に住むごく普通の大学生。だけどある日知らない金髪美人が現れて、今の自分は記憶喪失だと告げられる。戸惑う暇もなくヤクザの運転する車で謎の施設へ連れ去られて……私、いったいどうなっちゃうの!?──この現実と隣合わせの裏世界、それに関する記憶すべてを封じるネットロア〈寺生まれのTさん〉が空魚たちの敵として襲来する! 女子ふたり怪異探検サバイバル、シリーズ初の長篇となる第6巻!!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
まさか寺生まれのTさんみたいなギャグ文脈の存在が、ここまで脅威として立ちふさがるとは…… 現代怪談をベースとしつつもそれがいびつな形で変容して現れるという本シリーズの怪異設定が見事にハマった感じ。とても緊張感があって良かった。
Posted by ブクログ
シリーズ第6弾!
今作はTは寺生まれのTの1本構成の、シリーズ初長編
Tさん日常生活に紛れ込んでたり、初っ端空魚ちゃんの記憶が無くなってたり…Tさん怖っ
名前が分からない寺生まれのTさん…「破ぁ!!」の破壊力が凄すぎる笑
良い人なのか…裏世界らしくやばい人なのか………
悩ましいタイプの怪談
怖すぎないゾワゾワ感で面白い
そして裏世界で出会った少女
一体何者なのだろうか、7巻をこれから読むのが楽しみ
実際はどんなネット怪談なのかなーって調べてみるとTさんは結構面白く描かれてて、人気な人なのかなぁと思ったり
Posted by ブクログ
開幕から空魚の記憶喪失から始まり、瀬戸茜理を巻き込みつつTさんへ対峙していくという、普段とは違った長編となってました。
今巻は怖さが薄めで裏世界へもあまり行かず、瀬戸茜理や小桜さんも出てきてと、此方側の世界に寄った話の様に感じました。また、空魚が鳥子との事や、後輩の瀬戸茜理の事などへ意識を向けている巻でもあったのだと思います。
前巻で拾った?女の子もチラチラと出て来たり、潤巳るな様と交流したりと、段々と空魚が関わる人間が増えてきて、鳥子と2人だけではいられなくなってきている感じが見られ、空魚が今後、どう他の人間と関わっていくのか楽しみにしています。
Posted by ブクログ
一巻まるまま、寺生まれのTさんが大暴れする6巻である。
この巻は章立てがシンプルであり、ファイル一つで物語が構成されている。
ファイル20 Tは寺生まれのT
あとがきでは劇場版だった旨が述べられていて(P.312)、著名でかつ大規模なネタである「寺生まれのTさん」を扱う上で特上待遇を用意した印象もあった感であった。
快復した潤巳るなまで参戦するオールキャストで展開された物語は、やはり派手ではあった。
Tさんが強すぎて倒せない状態で、やっぱり理不尽な存在だよなと改めて思う。
「破ぁ‼」で全部潰されちゃうんだから、酷い話である。
ところで今巻はおそらく、次巻以降で
「裏世界のターゲティングが切り替わった」
ことが焦点になってくる、その発端なのだろう。
結末でそのことが引きに使われているが、これまでほとんど怪異に関与してこなかった彼女が今回はガッツリ参加しているのは特徴的である。
空魚、鳥子が裏世界への関わり方を少しずつ変えてきている中で、あちら側が考えを変え始めたとしても、そこはおかしなことではない。
特に鳥子は、すでにターゲットとしては不適切なので、物語の流れが変わってくるのは理解できるところである。
分析はさておき、今巻は星四つ半程度で評価している。
どうしても舞台が表世界中心になっていたし、そこは「裏世界ピクニック」としてはやや弱くなっていた面はある。
とはいえ、それも含めて「劇場版」の味わいな気もするので、それも含めて楽しませてもらった旨は加筆させていただきたい。
Posted by ブクログ
買ってきちゃった。
一冊まるまる『Tさん』の話っ!
いつも通り速い展開だけど、ドキドキが続くから終わりにできず一気に読んでしまった。
いっぱい人に好かれて認められて、空魚ちゃんの自己評価高くなりそう。
Posted by ブクログ
今回ほどハラハラしたことないよー、裏世界ピクニック!
寺生まれのTさん、怖すぎるし笑
とにかくワタシは空魚ちゃんがいちばんやばいとは思っているのでそこが読みたい!
アニメは終わっちゃったけど⑦楽しみにしてます!
なるほど劇場版
今までのシリーズとは異なり、1ファイルのみで構成された劇場版「裏世界ピクニック」
空魚が記憶喪失の状態から物語が始まるというやや意表を突かれたものの、その点も劇場版っぽいのかもしれない。
安定に怪異と遭遇しつつも、空魚の心境に変化が見えるのが必見。
Posted by ブクログ
裏世界ピクニックシリーズ6。
今回初めて長編となり、「寺生まれのTさん」が中心となってる。
「破ァ!」という一言で異世界のものを吹き飛ばすTさんが空魚の敵となる。「破ァ!」を受けると異世界に繋がる記憶が封印されてしまったり、中間領域に飛ばされたりと苦戦する。
ネットロアでは救世主というか全てを吹き飛ばすオメデたいオチに使われるようだが、敵として現れると神出鬼没で恐ろしい。
ドタバタ感とナンジャコリャ感はいつもより倍増してるが、楽しく読むことが出来た。
Posted by ブクログ
1巻まるまる1つのエピソードを扱い、かつ創作怪談を題材にした異色の巻。
まさか今になって寺生まれのTさんをこんな形で見るとは思わなかった。
元が創作であること、裏世界の意志が接触を試みてくる部分がテーマであることから引き続き恐怖要素は薄め。
最初の方の巻にあったじっとりとした怪談の恐怖が無いのは寂しいが、今後はSF的側面から裏世界の仕組みや成り立ちに迫っていく感じなんだろうか。
今までと違ったアプローチ…
作者さんも裏世界も、今回は今までと違ったアプローチで攻めて来ました。
一冊まるごと『寺生まれのTさん』のお話。
本来は怪談ブレイカーな彼を使って、こんな形で物語を展開するとは…
次巻も早く出ないかな…
Posted by ブクログ
よくわからないものに自分を観察されて接触をとられるのなかなか恐ろしいけどそれが寺生まれのTさんなのが身近なかんじを出してて怖すぎず笑いをとりすぎずバランスとれてるのかなぁ トンカツに生クリームみたいな取り合わせな気もする
Posted by ブクログ
軽快なやりとりが小気味良い。前巻は、露骨にいちゃついてる感じが、求めていたものではない気がしたが、なんか馴染んで来たというか。距離を詰めてきた鳥子に、ちゃんと応えてあげなきゃな、と前巻で決意した結果、今回はかなり努力しているのに加えて、人との接し方が自然と変化してきているのが良かった。人を通じて、自己の解像度を高めていく感じも良い。
少しずつ変わっていく二人の関係と、空魚の在り方。4巻までのように、劇的なポイントが設けられている訳ではないけど、一冊通じて「今の二人」を堪能できる。
裏世界の設定も、もう一段踏み込み初めているし、前巻でちらとしか出なかった話も、きちんと描かれている。こんなに長く続くとは思わなかったけど、続きも楽しみだ。
Posted by ブクログ
ネタ枠かと思ったら一巻まるごとTさんで驚き。
概念としての組み込み方が面白い。
オチよく分からなかった感あるけど、元ネタもオチが無茶苦茶だしなと妙に納得した。
Posted by ブクログ
今回は長編(作者後書き曰く「劇場版」)で、扱うネタもいつもとはちょっと毛色が違うが、話の作りとしてはいつもの短編がそのまま長編ボリュームになったような感じ。物語の起伏はあるのだがそれをあまり感じさせない、ある種日常系のような読み味は長編でも実現できるのかと妙なところに感心してしまった。今回は前巻からの刊行期間が短かったので、この勢いで次も期待したいところ。
Posted by ブクログ
シリーズ初長編。
裏世界にはあまり行かずに、小桜と茜理も巻き込んで怪異に挑む。
個人的な好みとしては、裏世界を冒険してほしい。
読みやすく、毎回楽しく読めるのはさすが。