濱野京子のレビュー一覧

  • YA! アンソロジー エール
    「友情」をテーマにしたティーンズ向けアンソロジー
    はやみねかおる「打順未定、ポジションは駄菓子屋前、契約は未更改」/濱野京子「わたしの青」/石川宏千花「時限の友」/風野潮「あたしの王子様」/香坂直「リーシュコード」
    風野潮「あたしの王子様」はフィギュアスケートを描いた『クリスタルエッジ』のスピンオフ...続きを読む
  • ぐるぐるの図書室
    工藤純子「時のラビリンス」繰り返し系は好きだ。
    廣嶋玲子「妖怪食堂は大繁盛」おいしそう。
    濱野京子「秘境ループ」甘酸っぱい。
    菅野雪虫「九月のサルは夢をみた」新見南吉の『久助君の話』を読みたくなった。
    まはら三桃「やり残しは本の中で」結末がもうちょっと…だけどメロスチックなストーリーは好き。
    うーん...続きを読む
  • フュージョン
    2本の縄に包まれて、高く、軽やかに、跳ぶ。
    ダブルダッチって最高!
    何なの、これ?何やってんだよ、あいつら。それが、あたしとヤツらの、そして、あたしとダブルダッチの出会いだった――。
  • 木工少女
    前半はいまいちピンと来なかったが、後半になるにつれ盛り上がってくる。続編も書けるんじゃないかな。
    いろいろ木を加工しているシーンが好き。
  • ことづて屋
    連作短編6編
    冴えない子が変身(化粧)して、死者からの伝言を届ける。どうってことない話ながら、どの話も残された人の幸せを願うもので、心が素直に満たされる。美容師の恵介も口は悪いが優しいし、何よりオーナーの怜さんが素敵です。
  • ことづて屋
    軽いタッチで息抜きには丁度良い。心温まる面白い作品でした。
    あらすじ(背表紙より)
    「お言伝てを預かっています」山門津多恵の頭には時折、死者からの伝言がひびいてくる。宛てた人物にその言葉を伝えるまで、津多恵は楽になれない。見ず知らずの人物を訪ねるために外見を装うのを、美容師の恵介が手助けしている。幼...続きを読む
  • ことづて屋
    ヒロインのキャラがちょっと弱いなぁ。それともシリーズ化して固まってくるのだろうか。怜さんのキャラがもったいない気がしたのはわたしだけだろうか。
  • レッドシャイン
    ティーンズ向けの書籍。
    高等専門学校の学生たち、
    高専を取り扱ったのは初めて読んだかも。

    高専は地元にあったので、結構身近に感じてました。
    15歳から20歳まで在学しているというのは
    やっぱり面白いなぁと思う。

    ストーリーは目的なく高専に在学している18歳が、
    ソーラーカーレースに挑む、ひと夏の...続きを読む
  • 紅に輝く河
    昼かって、その夜に読み終えてしまった。
    おもしろかった!
    でも、もう少し詳しくして欲しかった気もする…ような…
    サルーの声が頭の中でどうしても子どもの声として聞こえてしまう。
  • ことづて屋
    あり得ない話ながら、とってもとっても先が気になった。
    いい関係ばかりじゃない。だけど誰もが前を向いていきそうでよかった。
    あとがきの、本を書いたきっかけが、震災。ぐっとくる。

    二人の微妙な関係はいつまでも微妙でいてほしい。
  • 碧空の果てに
    影をもつ賢王の心を少女が溶かす.ありきたりな設定ながら,軽快な文章であっという間に引き込まれてしまった.
    以下あらすじ(巻末より)
    文武に優れるメイリン姫は並外れた大力の持ち主。早く婿をとれるよう父王に強いられるが、自分が自分らしく生きられる場所を求め、男装して国を飛び出す。辿り着いたのは賢者の国・...続きを読む
  • 白い月の丘で
    世界観の作り込みはとても丁寧で、歴史の背景や思想、文化が端から端までピッタリはまっている。
    昔、そういう国が存在したかの様なリアリティ。

    あとはもう好み。
    結構恋愛色強いかと思っていたけど(奪い合い的な。笑)、そうでもなかった…。
    個人的なこの本の印象としては、国の在り方、人の本質辺りかと。

    ...続きを読む
  • 紅に輝く河
     男装の王女が王族間のごたごたの中で、国の在り方に悩み成長していく話。
     今回の舞台は、神託を受ける神官が権力を持つファスール王国。

     三部作の三作目ではあるけれど、一番印象が薄く感じた完結作でした。
     淡々と進んでいくのがこの三部作のテイストだし、一作目、二作目はそれでも良い話ではあるのですが、...続きを読む
  • アラビアンナイト
    読み聞かせに使用。「アラジンと魔法のランプ」「アリババと40人の盗賊」「シンドバッドの冒険」などの定番のお話はなかなか面白かった。いろいろ見た中で、比較的訳は読みやすいほうだったが、それでももっと工夫が欲しいところ。シンドバッドの冒険も後半のほうは、不必要に残酷で、子どもが嫌がったので途中で終了した...続きを読む
  • 碧空の果てに
     おとぎ話のような文章。俯瞰的に書かれた文章が淡々と続き、話がとんとん拍子に展開していきます。
     くどい描写が苦手な人にも読みやすいのではないかと。
     少し、女性向けなのかな。

     男勝りな女の子の恋愛とか、国同士の政治的な駆け引きとか、わたしの好みの直球なのですが、わたしはわりとくどい描写が好きな...続きを読む
  • 白い月の丘で
     舞台となるトール王国は大国アインス王国の侵略を受けて王家を失い、植民地となっています。
     実は生きて別の国に逃げていた王子ハジュンや幼馴染のマーリィがトールがどうなっていくべきか、といったことに悩む話です。
     話の動きがゆったりとしていて、あらすじを読んで思っていたイメージとはちょっと違いました。
  • くりぃむパン
    2013年の課題図書。

    これを読んでいると非常にクリームパンが食べたくなります。
    ただ、なぜ「くりぃむパン」をテーマにしたのか最後まで理解ができませんでした。
    (あんぱんやメロンパンではダメ?)

    主人公は時おり性格の悪さがにじみ出ていますが、
    挿絵がほっこりかわいらしいのであまり嫌味な感じはあり...続きを読む
  • レガッタ! 水をつかむ
    高校生になった飯塚有里(いいづかあり)。厳格な両親と、勉強優秀な姉はスポーツに興味はない。中学の時に成績が落ちてバドミントン部をやめさせられた有里は、両親の認めた高校・ソノ女に入学。高校では、好きな部活をやる約束をしていた。
    ただし、休止していたバドミントンは、3年間部活をしてきた同級生たちに負けて...続きを読む
  • 碧空の果てに
    お姫様の自分探しの旅の話です。
    優秀なのに、
    結婚して夫を支える以外の道が無いことに疑問を持ち、国を出奔。
    まぁお約束です。
    ただ、旅の道中は省略されてます。
    広大な盆地にある小国家群の中でも端っこにあるユイ国。そこから2つ先(?)の国シーハンにあっさり到着。
    盆地のその先は?大陸は1つだけ?
    とい...続きを読む
  • YA! アンソロジー エール
    【収録作品】はやみねかおる「打順未定、ポジションは駄菓子屋前、契約は未更改」/濱野京子「わたしの青」/石川宏千花「時限の友」/風野潮「あたしの王子様」/香坂直「リーシュコード」
    「わたしの青」は『レガッタ!』、「あたしの……」は『クリスタルエッジ』のスピンオフ的な作品。