濱野京子のレビュー一覧
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主人公の朋花(ともか)は中学2年生。
家にいたくなくて、苛立つ心にまかせて自転車を暴走させていた夏休み、
朋花は「ヤツら」と「ダブルダッチ」と出会う。
何かと悪い噂の多い問題児玲奈と、学年一の完璧な優等生美咲。
この二人が一緒にいるだけでもあり得ないのに、
二人は縄を2本使う複雑な縄跳びをしていた。
朋花は次第にダブルダッチに夢中になり、
玲奈、美咲、玖美と、少しずつ距離感を縮めていく。
ダッチと仲間を通じて、少女たちは、
知らなかった自分に気づき、
見ようとしなかったものに向き合い、
力をたくわえ、成長し、新しい世界を開く。
評判に違わず、さわやかな上質のYAに仕上がっていて、
とっても面白かったです!
それにしても、
鮮やかな子どもたちの成長に比べて、
親というのは硬直してなかなか変れない人種のようです。
子どもが体を張って教えてくれてようやく、という感じです。
かく言うわたしも、
子どもに鍛えられてなんとか親をやっているクチですが。。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ両親が整骨院を営んでいながら、跡を継ぐつもりは全くなかった春哉。全く違う道を選んだあと、遠回りして柔道整復師となり、知り合いの整骨院で働き始める。そして、身体の不調がある子どもたちと関わっていくなかで、春哉自身も成長していく。
仕事小説とうたわれているけれど、ちょっと違う感じがする。仕事を通して接する子どもたちのこと、そして彼らとのやり取りを通しての春哉自身の成長が描かれている。仕事を通した関わりから逸脱しない範囲での子どもたちへのまなざしが温かい。
実際、子どもたちの事情を垣間見ても、治療以外の面で主人公たちにできることは限られていて、そこからほとんど踏み出していない。子どもたちが自分で一歩踏み出す手伝いをしている、程度か。これができれば現実的で理想的なのかもかもしれない。
ですます調の文体がちょっととっつきにくかった。主人公と他人との距離感を表しているようだ。 -
Posted by ブクログ
YA向けの小説だから、さくさくと読めるけれど、中身は大事なことで詰まっている。
直前に読み終えた『11ミリのふたつ星』を思い出しながら読んでいた。
主人公が、医療従事者であること。不器用な新人だけど、真面目に人と向き合うことを大切にしていること。子どもとの関わりを描いていること。
共通点がいくつもあった。
こちらの方がやさしい表現で、ひらがなも多く書かれているので、本が苦手な人や子どもにおすすめするなら、こちらかな。
柔道整復師という仕事を初めて知った。この世には知らない仕事がたくさんあるなぁと思う。
こうして本を通して、知らない世界を垣間見ることができるのが、私が読書を楽しめる要素のひとつだなぁと、改めて感じた。
この本には、親に本音を言えずにいる子どもたちがたくさん出てくる。中にはネグレクトを疑われてしまう親子も。
周りの大人(祖父母や先生など)がいかに気付いてあげられるか、手を差し伸べてあげられるか、そしてどこまで子どもの力を信じてあげられるか。
子どもを守るために大事にしたいことが、この本を通して訴えられている。