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Posted by ブクログ
文芸部に所属しているも、創作活動には参加しない、「物語を書くことはできない」という主人公。
廃部の危機にあった文芸部の部員確保のため、友人に誘われて入部した彼女は、毎年発行する部誌にもエッセイもどきを提出してお茶を濁し、創作活動に邁進する部員たちに引け目を感じながらも、それなりに楽しく部活を過ごしていました。
あらたに熱意溢れる新入生が入部したことで、自分の立ち位置やあり方を否応なしに考えさせられるようになった主人公と、彼女をそれとなく支える「妹の元カレ」との関係性はまさに「青春」そのものであるように思います。
手に汗を握るような展開があるわけでもありませんが、高校生のリアルな感情や、「創作活動」を通して自己表現する彼らの姿は読んでいてすがすがしい気持ちになりました。
Posted by ブクログ
濱野京子さんは、10代の敏感でありながら鈍感な心を表現するのがとても上手だ。
体の成長同様心の方もその成長過程にはばらつきがあるけれど、概ねまだ自分のことで手一杯で、相手の感情を察する余裕もなく、だからぶつかり合って傷つきもする。
上野公園に近い高校の文芸部が舞台となる本作。言葉で世界を築く生徒の集まりだけあって、なかなか辛辣な面もあるが、互いを認め合っているところがいい。
物語は、主人公の希和子の文芸部での立ち位置に悩む姿と、妹の元カレ(小学生の頃の話だが)と高校で再会してからのプライベートでの姿が描かれる。
いやー、こんな青春が送れるなんて小説の中だけなんじゃないだろうか。
谷根千が地元、不忍池が通学路なんて羨ましい限りだ。
2023
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