濱野京子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中3の悠人が夜の公園で出会った少女は母の介護を担うヤングケアラーだった。
児童文学として発表されたそうですが、ヤングケアラーという社会問題が描かれていることもあり、大人が読んでも読みごたえのある作品でした。
中学生の悠人と朱音の恋を縦軸に、ヤングケアラーをはじめとした家族の課題を横軸に、物語が展開するので深みのある作品となっています。
それは、青春時代を思い出すかのような甘酸っぱい味わいであり、また、ヤングケアラーだけでなく、いつの時代にもどこの家庭でもあるような家族のすれ違いであったりします。
二人がしっかりと向き合い、新たな一歩を踏み出す結末にさわやかな読後感を味わうこと -
Posted by ブクログ
レビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。
五人の児童文学作家の届ける、競作リレー小説です。
この本屋さんにやってくる人たちには共通点があります。
「ぎりぎり」
どの人もみんな「ぎりぎり」状態のせっぱつまった人ばかり。
店員は小学五年生くらいにみえるけど「300年くらいやってます」と笑って答える男の子。
ごく普通の子どもの世界だけど、ちょっと異世界ファンタジー的な要素があります。
そして、各お話の作家さんは違いますが、全部ひとつづきのお話です。
小学五年生だけど、初恋あり、友情あり、いじめあり、別れあり。
最後の『桜の守の狐』に出てくるこりんに、健介くんは、もう一度会えたの