濱野京子のレビュー一覧

  • with you
    中学生の恋愛小説でありながら、ヤングケアラーについて知れる現実的なリアルな体感がある小説。

    思ってたよりサラッと読めた
  • シタマチ・レイクサイド・ロード
     本好きだが、創作意欲はない主人公。創作意欲どころか、自分が何をしたいのかすらまだ見えていない。自分らしい生き方を模索する高校生の姿が等身大で描かれている。
  • シタマチ・レイクサイド・ロード
    高校文芸部が舞台の物語。
    文章を読むのは好きだが、創作は興味なしの希和子。人員不足の為に頼まれて入った文芸部で、立ち位置に戸惑っていく。
    文芸部の個性的なメンバーに囲まれていれば、そうなるよなと思った。
    妹の小学生時代の元カレ(この設定にちょっとびっくり)との再開から恋愛関係になりそうなドキドキもあ...続きを読む
  • マスクと黒板
    コロナになった世界を書籍で見るのは初めてだったから時事ネタがはいるよりもよりリアルでした。

    物語としてはひたすら学校の中の日常のお話。コロナ禍で行動が制限されることが多い学校生活に黒板アートでいろいろな生徒の心境が少しずつ変わっていくのを描いた物語であります。

    私がとても共感したのは、主人公の少...続きを読む
  • with you
    ヤングケアラーの苦悩が取り上げられている

    小さな肩に背負い込む大きな負担
    恥ずかしがらずに声をあげて周囲に援助を そして支援の強化を

    そんな大変な状況でも恋をしちゃうお年頃
    中学生の恋愛が初々しい…
    恋の行方は読んでからのお楽しみ

  • くりぃむパン
    大家族にやってきた、主人公香里と同級生の女の子未果。

    小4らしい香里の素直な感情や態度には共感できた。

    全体的にはちょっと物足りなさを感じました。



  • 県知事は小学生?
    米軍基地のある町に米軍ヘリが墜落し、県知事と小学生が巻き込まれたあと、知事の意識が小学生の中に入り込んでしまう話。

    事故などをきっかけに、人格が入れ替わる話は過去にもあるけれど、この話には、オスプレイや原発再稼働、主人公が母子家庭で、母親は正職員じゃないから貧乏だと言ったり、現実の問題がそのままの...続きを読む
  • ドリーム・プロジェクト
    クラウドファンディングで古民家再生! にかなり期待したのだが、結局は近しい人達に協力を求めることになっている。現実もそうなのだろうか?
    クラウドファンディングの良さは、つながりのない人達と協力し合えるところではないのか?
  • ぎりぎりの本屋さん
    ピンチな時や迷っている時に行ける「ぎりぎりの本屋さん」違う書き手なのでファンタジーだったり多少不穏だったり、個性がある。最初に出てきた菜菜子がラッキーな菜子のお話で、ちょっとまだ弱虫だったのが残念。ベストアンサーのお話が一番好きかな。
  • ことづて屋 停電の夜に
    2019.12.20

    「ことづて屋」前巻はまだ読んでないから理解しきれていないところもあるが…
    「1万円」とか、信頼できる他人に話していないこととか
    設定の端端がひっかかってしまった
    (前巻読んだらわかるのかな)
    「小さな騎士」がよかった
  • 谷中の街の洋食屋 紅らんたん
    【収録作品】プロローグ/一 古い手紙/二 恋模様/三 夢枕に立つ人/四 母と娘/五 千佳さんの休日/六 怪我の功名/七 汚部屋の住人/八 ワトソンがんばる/エピローグ
     ベタベタしない人間関係に取っつきにくさを感じたが、人情物に落とさないところが現実的ではある。それにしてはお節介ではあるが。「レイン...続きを読む
  • 谷中の街の洋食屋 紅らんたん
    児童文学を思わせる「ですます」調の文章ですが、登場人物はご年配の方が殆ど。
    ご年配の方でも恋に悩んでいたり、子供のことで悩んでいたり。
    特に千佳さん母娘については、割と最後までハラハラしました。
    和解できるのかなと。
    日常生活ミステリ系でほんのり謎解き要素もありますが、全体的には穏やかな雰囲気だった...続きを読む
  • ぎりぎりの本屋さん
    【収録作品】プロローグ/「ひとつ多い“な”」 まはら三桃/「ベストアンサー」 菅野雪虫/「ラッキーな菜子」 濱野京子/「思い出のかみかくし」 工藤純子/「魔本、妖本にご用心!」 廣嶋玲子/エピローグ
  • ドリーム・プロジェクト
     一冊目がストライクで二冊目がまあまあで、まあちょっと迷ったんですけど、二冊で結論を出すのもなあ……と思ったので、もう一冊読んでみました。

     その結果……

     ちょっとまったく違う方向性になってたので、混乱しました。

     物語は中学生の男の子で、帰ったらいるはずの祖父がいない! という事態が起こる...続きを読む
  • ぐるぐるの図書室
    やり直した人は図書室へ。
    五人の自動作家の連作小説。
    秘境のループが一番切ない終わりかたに思えた。
  • ぐるぐるの図書室
    とある小学校の図書室で5年生の子どもたちが出会う、不思議な本たち。

    昨日のことを後悔するのぞみ。
    大嫌いなかぼちゃを食べさせるお母さんとケンカをした卓也。
    ボーイッシュな千尋と仲良くなりたい、女子力の高い男子の光。
    周りの子を「エイプ」と小馬鹿にしている現。
    本に全く興味がない樹。

    きゅっとなる...続きを読む
  • 木工少女
    小学六年生の女の子から見た、田舎の話なので、どうも文体が取っつきにくかった。
    なぜ美楽が木工に惹かれたのかが、分かりづらいのが難点。
    でも、没頭できることができたことが切っ掛けで、世界が、周りが変わってくるというのは、分かる。
    本当は自分が変わったということなのだけど、気づくまでには時間がかかるとい...続きを読む
  • 木工少女
    特定ジャンルにスポットを当てた映画原作の、典型的な作品だと思った。(実際読んだことはないけど)

    プロットが
    ①主人公が別の環境から登場する。新しい環境になじめない
    ②何かのジャンルに出会う
    ③それをきっかけに人間関係が変わっていく(場合によって恋愛もある)
    ④ある時何らかの大きなイベント(しかもタ...続きを読む
  • ことづて屋
    死者からの言伝を聞く津多恵。スピリチュアルとかオカルトでは対話をよく聞くけど、一方的な伝言は初めて読むかも。毎回変装なのかコスプレなのか変わるのが実写だと目に見えておもしろいだろうなと思った。恵介の彼女はなぜなくなったのか。
  • ぐるぐるの図書室
    【収録作品】プロローグ/「時のラビリンス」工藤純子/「妖怪食堂は大繁盛」 廣嶋玲子/「秘境ループ」 濱野京子/「九月のサルは夢をみた」 菅野雪虫/「やり残しは本の中で」 まはら三桃/エピローグ/スペシャル座談会-本たちと私たちが出逢ったころのお話し デビュー10周年記念- 
     本の豊かさを知ってほし...続きを読む