濱野京子のレビュー一覧

  • ソーリ!

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    とても素直な気持ちになれる本でした。
    このお話のように、上手くいくことばかりではないと思うけど、登場人物たちが色んな悩みを抱えながらも真っ直ぐに行動する様子が読んでいてとても気持ちよかったです。
    そして、「ソーリ」というタイトルから、小学生に政治に興味をもってもらいたくて書いたのかな?って思いましたが!そんな単純な本ではありませんでした。
    沢山のテーマが盛り込まれていてビックリします。
    政治はもちろんですが、いじめやLGBT、子どもの立場の不自由さについて、将来の夢、更には外国人との交流についてまで!
    盛り過ぎじゃないかとも思うけど、不自然ではなく、このテーマたちが綺麗にお話に入り込んでいてす

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    2018年06月03日
  • ぐるぐるの図書室

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    本を読む楽しさや、本を読んでみようかなと思うきっかけをくれる本だと思いました。
    普段あまり本を読まなかったり、本が好きではない主人公たちが、不思議な女の人に出会い、おかしな世界に巻き込まれていくというお話が5つ入っています。
    5つとも違う作者の作品なので、気に入ったお話を見つけて、その作家さんの他の作品も読んでみようかなというきっかけになるんじゃないでしょうか。

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    2017年08月26日
  • フュージョン

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    ダブルダッチというスポーツを通した,
    中学生の少女のお話。

    比較的たんたんと話が展開していく感じだけど,
    読後感は,さわやかでした。

    青春って感じでよかった。

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    2015年12月09日
  • くりぃむパン

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    この物語では、小学四年生の香里の家に五世代九人の大家族と二人の下宿人が暮らしています。そんな香里の家にやってきた、同い年で親戚の未果。未果のお父さんは仕事をなくし、香里の家をたよってきたのです。自分よりかわいがられる未果が気に入らない香里。でも、クリームパンを食べると少しずつすなおになっていきます。ちょっぴりの感動と、心がほっと温かくなるお話です。私はとてもこの絵が気に入りました。細かくてかわいいからです。私は絵をかくことが好きだけど、こんなきれいな絵はかけないのでがんばろうと思います。

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    2015年08月31日
  • ことづて屋

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    「ことづて屋」とはなんぞや?と思いますよね。
    主人公:山門津多恵(やまとつたえ)は母親が不慮の事故で亡くなってから五年後。
    母の声を聞いた。
    母は伝言を頼み、それを津多恵は父に伝えた。
    それから、死者の声が響くようになった。
    「伝言」を届けるために縁者のもとに向かい、言われた言葉を伝える。
    それが「ことづて屋」だった。

    短編連作になってます。
    あとがきにもありますが、2011年3月11日 東日本大震災があって、
    この物語を生み出したとのこと。
    直接的な震災の話ではありません。
    しかし、突然、命を失う人たちの無念は生きている者には計り知れないものだろう。
    その思いを濱野さんの感性で綴られていま

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    2015年03月24日
  • 白い月の丘で

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     征服者の王子と被征服者の王子、二人から愛される笛吹きの少女の三角関係。
     男女の恋愛に軸を置きつつも、甘くないのが良いです。揺れ動く政情のなかで、二人の王子がどのような道を選び取っていくのかを、少女の視点から見ているような感じ。こういうの大好きです。
     前作で気になった視点のブレなども今回はなく、良い雰囲気の文章になっているなと感じました。
     前作の舞台や登場人物のその後がちらりと垣間見えて嬉しかったです。

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    2014年11月14日
  • レガッタ! 水をつかむ

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    市内の進学校をモデルにしたというので、読んでみた。
    楽しく読める。
    中学の長女にススメてみよう♪

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    2012年12月20日
  • くりぃむパン

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    この本を読んだら、すっごくクリームパンを食べたくなりました。
    もちろん、焼きたてのあつあつのね!
    香里と美果の関係は「友だち」というより、もっと複雑な「何か」なんだろうけど、この二人と大家族+αの人々がほっこりあたたかくて、クリームパンの甘さのようにすっと胸にしみました。
    挿絵も、話の雰囲気がよくでていて、ステキ。
    描かれている人物がそれぞれに個性があって、表情がまたイイんです。
    女の子はこんな感じ、好きだと思うなぁ。

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    2012年11月20日
  • 木工少女

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    ネタバレ

    かたくなだった美楽、幸せそうな周りの人にも悩みがあること、それでも前に進んでいことに気付きながら、自分の心の枠も外されていくところがじんわり、響いてきた。

    心の成長を考えることができた。

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    2012年03月24日
  • フュージョン

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    いいなあ。
    ダブルダッチを通じて、普通なら関われないタイプの子とだんだん仲良くなっていく、という話。
    関わらないだろう、と思っていた人とのほうが関係が長く続いたり、大切な人になったりする気がする。

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    2011年11月24日
  • 木工少女

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    小学校最後の1年間、美楽は父の仕事の関係で、コンビニすらない田舎の村で暮らすことになった。早く東京に帰りたいと思っていたのに、なぜか木工作家と知り合いになって工房に入り浸ることに…。
    どうせ1年の仮暮らし、誰とも親しくなるつもりもなかったのに、クラスメイトや村の人たちと少しずつ絆らしきものがつながって、なにより村のことが好きになり始めた美楽。この村に私はなにが残せるのだろうか。

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    2011年06月26日
  • フュージョン

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    不機嫌で憂鬱な中学2年生。
    今の自分が本物がどうかよくわからなくって
    ほかにもいるんじゃないかって思う思春期の感じでしょうか。

    大人に対する思いなんかは
    大人の作者が実にわかりやすく書いていて
    勉強になりました。

    あー、私がうるさいときの子ども達のあの目は
    その思いからきているのかもしれない。。。
    という感じ。

    読んだ息子も異論は唱えなかったので
    大人の作者の書く思春期の子の思いは
    わりとあたってるんだと思う。

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    2011年04月29日
  • フュージョン

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    おおお!!あたしはかなり好きなタイプの小説だった!!!


    話は、わりと何でもできるけど毎日を退屈に過ごしていた主人公の朋花は、親とどうしても分かり合えなくてそのイライラを自転車をかっとばしてはらしていた。
    ある日、たまたま公園で学校の優等生美咲と、不良ぽい玲奈、その使いっ走りと噂される玖美が縄跳びをしているのを目撃する。
    異色の組み合わせに縄跳び!?と思ったがその凄い光景に心を奪われる。
    ひょんなことからその縄跳び、ダブルダッチを一緒にやりはじめ、朋花は変わっていく。
    優等生だとおもっていた美咲が意外と嫌なやつだったり、不良だとおもっていた玲奈は実は優しかったり、いつもはにこやかな玖美が先生

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    2011年02月23日
  • フュージョン

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    とてもいい作品と出会うことができた。
    読んでよかった!って、本当に思った。これは今年のナンバー1かも。

    玲奈・玖美・美咲・朋花。ダブルダッチを通してつながった4人の中学2年生。
    それぞれ性格もまったく違う4人が、お互い違いをもったままでつながっている姿がとてもステキだった。

    不安定な中学生時代に、まるごとの自分でぶつかっていける関係ができたことが、彼女たちのものすごく大きな力になっていく。

    そんな4人のつながりと悩みとダブルダッチの疾走感がとてもすばらしい作品です。

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    2009年11月09日
  • フュージョン

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    優等生の美咲、言葉遣いが粗くすぐ人をはたく不良と噂される玲奈、そのパシリだという玖美。勉強その他いずれもそこそこの主人公朋花。同じ学校に通いながら接点のなかった四人が縄を二本回す中を跳ぶ「ダブルダッチ」を通じて育む友情を描いている。この作者の作品を読むのはこれが最初だが、結構好み。

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    2009年11月02日
  • ぐるぐるの図書室

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    ネタバレ

    数年前から気になってたシリーズの1作目。
    近年の入試問題頻出作家さん勢揃いの作品で読んでみたかった。メンバー勢揃いなのは珍しい。
    登場人物は、小学5年生たち。

    >本の数だけ、人の数だけ、遡った物語があると、わかっていただけたことと思います。
    そして図書室には、あなたにぴったりな本が、必ずあるのです。
    途方もないほどたくさんの本の中から、そんな本を見つけ出す……。
    それは、宝探しのようなものかもしれません。その宝物を探し当てたとき、あなたの人生はきらきらと輝き、ほんの少し、あるいは、とても、豊かになることでしょう。

    ほら、あなたも図書室で、宝物を探してみませんか?


    このステキな言葉を胸に

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    2025年11月02日
  • マスクと黒板

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    コロナ禍をどの立場で過ごしたか。
    中学生だったなら、息苦しく疑心暗鬼な世界で目の前のものを次々取り上げられてしまうあの感覚を思い出すだろう。
    でも柔軟な若い感性はそれをぶち壊す力も持っていた。
    そんな事を思い出させてくれた。

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    2025年08月18日
  • ソーリ!

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    女の子が総理大臣になってもいいよ!
    大規模団地にある小学校5年生のクラスが舞台。
    キャラクターごとにグループができ、ぎくしゃくしやすい5年生のクラスの雰囲気がよく分かる。母が区議会議員に立候補することにら反対する娘美月もリアル。

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    2025年08月06日
  • あたたかな手 なのはな整骨院物語

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    親の期待、離婚、虐待、きょうだい児。様々な事情を持つ子どもたち。その子らの話を聞き、手を添える大人。
    子どもを守り、子どもを信じるのが大人の役割。それを子どもたちに伝えるのが児童書の役割であり、濱野作品の魅力でもあるのだろう。

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    2025年06月06日
  • くりぃむパン

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    結構ぐっとくる児童文学。後半、ためたおこづかいでくりぃむぱんを爆買いしてくるあの子の心情の切なさ……。

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    2025年04月25日