濱野京子のレビュー一覧
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とても素直な気持ちになれる本でした。
このお話のように、上手くいくことばかりではないと思うけど、登場人物たちが色んな悩みを抱えながらも真っ直ぐに行動する様子が読んでいてとても気持ちよかったです。
そして、「ソーリ」というタイトルから、小学生に政治に興味をもってもらいたくて書いたのかな?って思いましたが!そんな単純な本ではありませんでした。
沢山のテーマが盛り込まれていてビックリします。
政治はもちろんですが、いじめやLGBT、子どもの立場の不自由さについて、将来の夢、更には外国人との交流についてまで!
盛り過ぎじゃないかとも思うけど、不自然ではなく、このテーマたちが綺麗にお話に入り込んでいてす -
Posted by ブクログ
「ことづて屋」とはなんぞや?と思いますよね。
主人公:山門津多恵(やまとつたえ)は母親が不慮の事故で亡くなってから五年後。
母の声を聞いた。
母は伝言を頼み、それを津多恵は父に伝えた。
それから、死者の声が響くようになった。
「伝言」を届けるために縁者のもとに向かい、言われた言葉を伝える。
それが「ことづて屋」だった。
短編連作になってます。
あとがきにもありますが、2011年3月11日 東日本大震災があって、
この物語を生み出したとのこと。
直接的な震災の話ではありません。
しかし、突然、命を失う人たちの無念は生きている者には計り知れないものだろう。
その思いを濱野さんの感性で綴られていま -
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おおお!!あたしはかなり好きなタイプの小説だった!!!
話は、わりと何でもできるけど毎日を退屈に過ごしていた主人公の朋花は、親とどうしても分かり合えなくてそのイライラを自転車をかっとばしてはらしていた。
ある日、たまたま公園で学校の優等生美咲と、不良ぽい玲奈、その使いっ走りと噂される玖美が縄跳びをしているのを目撃する。
異色の組み合わせに縄跳び!?と思ったがその凄い光景に心を奪われる。
ひょんなことからその縄跳び、ダブルダッチを一緒にやりはじめ、朋花は変わっていく。
優等生だとおもっていた美咲が意外と嫌なやつだったり、不良だとおもっていた玲奈は実は優しかったり、いつもはにこやかな玖美が先生 -
Posted by ブクログ
ネタバレ数年前から気になってたシリーズの1作目。
近年の入試問題頻出作家さん勢揃いの作品で読んでみたかった。メンバー勢揃いなのは珍しい。
登場人物は、小学5年生たち。
>本の数だけ、人の数だけ、遡った物語があると、わかっていただけたことと思います。
そして図書室には、あなたにぴったりな本が、必ずあるのです。
途方もないほどたくさんの本の中から、そんな本を見つけ出す……。
それは、宝探しのようなものかもしれません。その宝物を探し当てたとき、あなたの人生はきらきらと輝き、ほんの少し、あるいは、とても、豊かになることでしょう。
ほら、あなたも図書室で、宝物を探してみませんか?
このステキな言葉を胸に