濱野京子のレビュー一覧

  • くりぃむパン
    この本を読んだら、すっごくクリームパンを食べたくなりました。
    もちろん、焼きたてのあつあつのね!
    香里と美果の関係は「友だち」というより、もっと複雑な「何か」なんだろうけど、この二人と大家族+αの人々がほっこりあたたかくて、クリームパンの甘さのようにすっと胸にしみました。
    挿絵も、話の雰囲気がよくで...続きを読む
  • 木工少女
    かたくなだった美楽、幸せそうな周りの人にも悩みがあること、それでも前に進んでいことに気付きながら、自分の心の枠も外されていくところがじんわり、響いてきた。

    心の成長を考えることができた。
  • フュージョン
    いいなあ。
    ダブルダッチを通じて、普通なら関われないタイプの子とだんだん仲良くなっていく、という話。
    関わらないだろう、と思っていた人とのほうが関係が長く続いたり、大切な人になったりする気がする。
  • 木工少女
    小学校最後の1年間、美楽は父の仕事の関係で、コンビニすらない田舎の村で暮らすことになった。早く東京に帰りたいと思っていたのに、なぜか木工作家と知り合いになって工房に入り浸ることに…。
    どうせ1年の仮暮らし、誰とも親しくなるつもりもなかったのに、クラスメイトや村の人たちと少しずつ絆らしきものがつながっ...続きを読む
  • フュージョン
    不機嫌で憂鬱な中学2年生。
    今の自分が本物がどうかよくわからなくって
    ほかにもいるんじゃないかって思う思春期の感じでしょうか。

    大人に対する思いなんかは
    大人の作者が実にわかりやすく書いていて
    勉強になりました。

    あー、私がうるさいときの子ども達のあの目は
    その思いからきているのかもしれない。。...続きを読む
  • フュージョン
    おおお!!あたしはかなり好きなタイプの小説だった!!!


    話は、わりと何でもできるけど毎日を退屈に過ごしていた主人公の朋花は、親とどうしても分かり合えなくてそのイライラを自転車をかっとばしてはらしていた。
    ある日、たまたま公園で学校の優等生美咲と、不良ぽい玲奈、その使いっ走りと噂される玖美が縄跳び...続きを読む
  • フュージョン
    とてもいい作品と出会うことができた。
    読んでよかった!って、本当に思った。これは今年のナンバー1かも。

    玲奈・玖美・美咲・朋花。ダブルダッチを通してつながった4人の中学2年生。
    それぞれ性格もまったく違う4人が、お互い違いをもったままでつながっている姿がとてもステキだった。

    不安定な中学生時代に...続きを読む
  • フュージョン
    優等生の美咲、言葉遣いが粗くすぐ人をはたく不良と噂される玲奈、そのパシリだという玖美。勉強その他いずれもそこそこの主人公朋花。同じ学校に通いながら接点のなかった四人が縄を二本回す中を跳ぶ「ダブルダッチ」を通じて育む友情を描いている。この作者の作品を読むのはこれが最初だが、結構好み。
  • シタマチ・レイクサイド・ロード
    文芸部に所属しているも、創作活動には参加しない、「物語を書くことはできない」という主人公。
    廃部の危機にあった文芸部の部員確保のため、友人に誘われて入部した彼女は、毎年発行する部誌にもエッセイもどきを提出してお茶を濁し、創作活動に邁進する部員たちに引け目を感じながらも、それなりに楽しく部活を過ごして...続きを読む
  • くりぃむパン
    ▼小学生だったか中学生だったか、という女子がいて、大まか幸せな家族が大家族で。
    そこに加えて親の友人(だったかな)の父娘が居候で参加して。
    この居候の娘が同年代で。そして自分よりも良い子ちゃんで。周りの大人にもちやほやされて。ああ腹が立つ、劣等感。そこからちょっと意地悪を…。

    ▼なんだけど、やがて...続きを読む
  • ことづて屋 寄りそう人
    死者の声を届ける「ことづけや」
    ただ死者からの言葉は一方的だ。
    しかも何故その人へのメッセージなのかは全てを聞かないと伝わらない。
    ただ死者からの最後のメッセージが届いたとしたら自分も聞くだろうなぁと思った。
    勘違いしていたことや、知らなかった思いなど聞くことで、全てが救われるわけではないけど、心に...続きを読む
  • シタマチ・レイクサイド・ロード
    一から何かを生み出せる人って、憧れるよな〜。希和子の自分にはできない、って気持ちすごくわかる。文章を書くことと物語を作ることは少し違う気がする。文芸部で青春ってあまりイメージなかったけど、書きたいと思って活動している部員たちはキラキラしている。もちろん小説でもエッセイでも詩でも。
    朔とのやりとりもテ...続きを読む
  • ぎりぎりの本屋さん
    ギリギリの本屋の店番をしている男の子

    お店に来るのはいろんなギリギリの子

    小学生がメインの話だけど読み応えがあって面白かった
  • ぐるぐるの図書室
    秘境ループ(濱野京子)、やり残しは本の中で(まはら三桃)が想像するとワクワクが止まらないのでとてもおもしろかったです。
    また、9月のサルは夢を見た(菅野雪虫)は難しい言葉が多かったので⭐️は1つへらしました。
  • マスクと黒板
    ザ・コロナ小説。
    全国にはこんな思いの中学生が、
    たっくさんいたんだろうなあ。 

    そして、多くの先生が
    生徒に何が思い出を残してあげたくて
    奮闘していたんだろうなあ。
  • シタマチ・レイクサイド・ロード
    濱野京子さんは、10代の敏感でありながら鈍感な心を表現するのがとても上手だ。
    体の成長同様心の方もその成長過程にはばらつきがあるけれど、概ねまだ自分のことで手一杯で、相手の感情を察する余裕もなく、だからぶつかり合って傷つきもする。

    上野公園に近い高校の文芸部が舞台となる本作。言葉で世界を築く生徒の...続きを読む
  • 野原できみとピクニック
    学力も家庭環境も違う高校生二人の、格差社会と恋の話。
    お互いのことを考えて分かり合おうとする(たとえわかり合えなくても)二人に幸せな未来があるといいな。
  • マスクと黒板
    コロナ禍の一番規制がきつかった頃が舞台。こんなふうに作品としてこの時代が残ることはいいことだと思う。いつか忘れ去られてしまうかもしれないけど、こんな時代があったと残しておきたい。
  • じりじりの移動図書館
    菅野さんが好きで手に取った本。
    人気児童文学作家5名による競作で第3弾らしい。
    すでに2作出ていたのは知らなかったので、手に取ってみようと思わせる作品でした。
    「AIユートピア」工藤淳子 作「サイレンが鳴っても」菅野雪虫 作が気に入った。
  • マスクと黒板
    これだけコロナを全面にテーマにしてる児童書も珍しい。家や教室での日常の描写にリアルさを感じて、今まで普通にやっていたことができないって虚しいなぁと思った。中学生や高校生で経験したことって後になっても特別覚えてたりするし、何もできないってなぁ…。
    黒板アート、楽しそうでよかったな。形は違っても、コロナ...続きを読む