百田尚樹のレビュー一覧
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百田尚樹 著「ボックス(上)」を読みました。
アホでおちゃらけだが天才的ボクシングセンスを持つ鏑矢と成績優秀でボクシング初心者の木樽の二人は幼なじみ。大阪の下町を舞台に二人の少年の成長と挫折を描いた青春小説。上巻は、いじめられっこだった木樽が圧倒的に強い鏑矢にあこがれてボクシングを始め、彼らを取り巻く先生や友人たちに支えられながら、徐々にボクシングの強さに目覚めていくさまが描かれている。
ボクシングを描いた作品はたくさんあると思いますが、高校のボクシング部を舞台にした作品は、とても新鮮な感じがしました。
高校の部活動としては特殊なスポーツの中で、個性的な登場人物たちが青春をか -
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上巻の感想に「最早ボクシングはマイナーなスポーツになってしまった」と書いたけれど、その昔、間違いなくボクシングが時代とともに呼吸をしてた時代があったよね。
ファイティング原田vsエデル・ジョフレ、沼田義明vs小林弘あるいはラウル・ロハス、大場政夫vsチャチャイ・チオノイ、輪島功一vs柳済斗など今も記憶に残る死闘の数々。
具志堅用高あたりを境に日本が豊かになるのと歩調を合わせ拳一本で世界を駆け上がるハングリーな闘いはTVのゴールデンタイムから遠ざかったけど、それでもボクシングの魅力が無くなった訳ではない。
さて下巻。そして、ここには上記の名勝負も斯くやと思わす熱い闘いがあった。
成長、挫折、更な -
Posted by ブクログ
私の感想として。
冒頭で百田尚樹は、現在の国会には歴史を深く理解している人物がいないのではないかと問題提起する。日本を良くしたいという言葉は繰り返される一方で、この三十年、日本は長い停滞から完全に抜け出せずにいる。その現実を前に、「何が誤っていたのか」「どうすればこの国の未来を照らすことができるのか」という問いが、本書全体を貫いているように感じられた。
本書の特徴は、単なる政策論にとどまらず、日本という国の成り立ちと精神性にまで踏み込んでいる点にある。百田氏が歴史上の人物や先人たちを語る場面には、不思議と読者自身の誇りを喚起する力がある。日本人は古来より、精神的価値や共同体意識を重んじ、先