狗飼恭子のレビュー一覧

  • 一緒に絶望いたしましょうか

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    あっここで終わるのねって感じのエンディングだが悪くない、、もっと物語に浸っていたいそんな読後感。

    タイトルの「絶望」が読者を絞ってしまってもったいない気がする。
    物語は途中重めの題材を扱いながらもどこか明るさが漂いスイスイ読み進めれる。

    伏線回収も秀逸で読みながらニンマリしてしまった。

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    2025年06月10日
  • 一緒に絶望いたしましょうか

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    とても良かった 最後できすぎな感じがしたけど
    「なるべくたくさんの人や場所を、自分に関係のあるものだと思いたいから そうじゃないと、世界の不幸を待ってしまうんです」

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    2025年03月23日
  • 一緒に絶望いたしましょうか

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    ユーモアとかっこよさを放つ言葉たちの羅列に、どうしようもなく、ときめいてしまった。
    タイトルは一見おそろしい誘い文句に聞こえるが、要約すると最高にロマンティックで、やられた。

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    2025年03月22日
  • 一緒に絶望いたしましょうか

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    タイトルだけで読んでみたいと思って探して探してやっと入手したこの本
    まさかの恋愛小説でした
    恋愛小説にありがちなキラキラした内容も展開もないけれど、そういうのが苦手な人はこんな恋愛小説なら読めるんじゃないかと思います

    人生で一度も絶望したことない人なんていないよね
    そしてその絶望を救ってくれる人、救ってくれた人は自分にとってかけがえのない人だよね

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    2024年04月14日
  • 一緒に絶望いたしましょうか

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    集中が続かず、本をしばらく読めなくなっていたなか、久しぶりに引き込まれて最後まで一気に読めた。物語の最初は少し不穏な空気が漂っていて、タイトルも相まって怖い話?と思っていたけれど、穏やかな描写が多くホッとした。読み進めると、伏線回収が気持ちよくて、物語の組み立て方に惚れぼれしました。登場人物が全員優しくて、考えが柔軟で、自由で奔放で、とても好きな空気感を持った小説。読んで良かった。

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    2023年08月24日
  • 一緒に絶望いたしましょうか

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    想像していたのとは違うけれど、だからこそとても良かった1冊。

    一緒に〝絶望〟した後のことが見えるようで、微笑ましかった。人間、ドン底まで落ちたらあとは浮上するしかないように…きっと彼らは絶望した後に希望を見い出せる気がした。

    不思議な始まりで、どこかズレていて噛み合わないなぁと思っていたら、ある時からカチリと歯車が噛み合って走り出した。感動した。

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    2023年07月28日
  • 一緒に絶望いたしましょうか

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    婚約者と共に暮らす津秋と、たまに泊まりに来る年上の恵梨香に恋する正臣
    東京と京都で離れている二人の人生が交錯する物語

    人を殺す夢を見る津秋と、人に殺される夢を見る正臣
    夢占いではどちらも吉夢だと言うけれども、夢占い自体が信憑性が低いからなぁ

    そう言えば最近、知り合いが笑顔で自らをメスで傷つけながらこっちも切ろうとしてくる夢を見たけど、吉夢とは思えないんだよなぁ……

    冒頭で最後のシーンが描写されているけど
    東京と京都
    韓国バーの店員と大学生
    交わる要素がない二人
    それが最終的にはああなるとはねぇ

    本編で「許される問い」の話題とか、香子さんの言う色も言及されているので、時系列通りの構成にな

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    2022年11月10日
  • サイドストーリーズ

    購入済み

    しゃれた構成のアンソロジー

    煙草をテーマに有名作家の有名小説の番外編ばかりを集めたという大変にしゃれた構成のアンソロジー。
    もとの小説を読んでいれば読み返したくなるし、読んでいなければ読みたくなるという、出版社 作家の術中にはまってしまうたちの悪い本。
    番外編ではあるが元の本の色合い香りを程よく保った佳作が多い。

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    2022年10月03日
  • 一緒に絶望いたしましょうか

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    「一緒に絶望いたしましょうか」

    なんとなく、このタイトルに惹かれて。
    絶望って救いのない言葉だけれども、読み終わると、このタイトルがとびっきりの愛の言葉に感じられて、ほんとはぁ〜ってなる♡

    すご〜く良かった!!
    初読みの作家さんですが、言葉のセンスといい、物語の空気感といい、とても好みな作品だった。
    全9章。
    最初に9章が描かれてて、全章読み終わると最初に繋がるという構成がまたじわっとくる!

    人を殺す夢を見る津秋と、人に殺される夢を見る正臣。
    なんの繋がりもないように思える2人の話が交互に語られる。
    大切なものをなくしたり、希望を失ったり、絶望感に襲われる事って人生の中できっと誰にでもあ

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    2022年08月09日
  • 一緒に絶望いたしましょうか

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    絶望という言葉はネガティブな意味だけじゃない。相手を思いやる素晴らしさを知った。
    装丁も題名もドストライク

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    2022年05月25日
  • 一緒に絶望いたしましょうか

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    『絶望』と言う文字に希望や可能性を失ってしまった重たいイメージを持っていましたが、愛に溢れたか作品でした。最後まで読んでみると、最初に戻りたくなる感覚がたまらない。

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    2022年04月26日
  • 遠くでずっとそばにいる

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    愛は人を狂わせる と思わされる作品でした

    「思い出の入れ物である遊園地」という表現がとても好きです!

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    2022年01月24日
  • 一緒に絶望いたしましょうか

    購入済み

    心の奥底からじんわりと

    著者の本は初めてだったがタイトルに惹かれて購入。
    とても読みやすいが決して薄っぺらくなく、登場人物たちの情景がありありと目に浮かんで、どんどん読み進めたくなる。
    恋人と夫婦の関係性の決定的な違いを言語化された文章で、これほどハッとさせられた言葉はない。
    自分にとってこの先の人生の指針になるだろう。
    心の奥底からじんわりと温かくなる物語。

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    2022年01月16日
  • 一緒に絶望いたしましょうか

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    ネタバレ

    その頃からだろうか。わたしは部屋に「不在」を感じるようになった。彼はいない。いないならそこにはなにもないはずなのに、「不在」はいつもそこにいた。毎朝起きるベッドの右側に、食事をするときはテーブルの向かいに、二人掛けソファの半分に。「不在」は、いつも存在した。その「不在」は彼の形をしていて、彼の話し方で話をした。彼のやり方でわたしを喜ばせたり悲しませたり怒らせたりした。

    恋人同士は希望がなくちゃ一緒にいられないのかもしれない。けどな、一緒に絶望できるのが夫婦ってもんなんだよ。

    過去とともに生きる。そんなの当たり前だ。僕らは前へ進むけれど、その道は過去から続いているんだから。絶望も希望もぜんぶ

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    2022年01月04日
  • 一緒に絶望いたしましょうか

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    先日の『冷蔵庫を壊す』から
    狗飼さんの清らかな文体の虜となり
    二冊目には 表紙が特徴的なこの新刊を選んだ。

    途中で 結末は薄々分かっていたけれども
    その最終地点までの道のりが凄まじい。
    グサグサ グサグサ。

    久々に「何度も読み返したい」と
    心の底から思える本に巡り会えた。

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    2021年02月05日
  • 一緒に絶望いたしましょうか

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    「どうも生き物は、自分にご飯を作ってくれる人のことを好きになってしまうきらいがあるね、とわたしは思った。」

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    2020年04月11日
  • 一緒に絶望いたしましょうか

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    優しい言葉、優しい人々、優しい文体。
    津秋と彼
    正臣と恵梨香
    キムさんと香子
    哀しみも絶望も誰だって持っている。
    そんなの抜きに生きていける人はいない。
    自分なりの折り合いをつけながら今日と明日をつないで生きている。
    優しい運命を信じたくなる一冊。
    大人の御伽噺。
    サムゲタン食べたいなぁ。
    今年の7冊目
    2020.3.19

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    2020年03月19日
  • 一緒に絶望いたしましょうか

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    高校生の時に「冷蔵庫を壊す」に出会った時の衝撃をよく覚えている。著書の描く真面目で、感じやすく、繊細というには自意識の強すぎる主人公達が、自身と重なったことだけでなく、言葉の使い方が信じられないほど美しいと思った。
    あれから20年たっても新刊を読んで同じ気持ちでいる。多分一生好きな作家だと思います。

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    2020年02月10日
  • 遠くでずっとそばにいる

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    泣けました。
    高校生からの10年って激動の変化があります。
    自分の理想と現実の落ち着きどころ、、、、そして悲しい。

    最後まで読んで、前に返って確認しながら何度も読み返してしまいました。

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    2017年12月02日
  • 南国再見

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    食べたものが身体の一部になるように、誰かと共にした時間は人生の一部になる。終わった恋も。哲学的なテーマを繊細なラブストーリーにできるのが著者のすごいところだと思う。
    初めて読んだ時は私は地方に住む女子高生だったのですが、最近(上京して10年も経過してから)ギョエンが新宿御苑だ!!と気づいて衝撃をうけたので再読。

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    2017年06月04日