狗飼恭子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
分かんねえなあ、女ってのは・・・って気持ちになった小説だった。
表題作は男の子視点であるが、なんだか消化不良感がある。
男の子の話にしては繊細すぎるし、サクライだって主人公とある意味同じなのに結構おざなりだったし・・・
その後の話をきちんと書いてほしいと思った。冷蔵庫はまだ壊されていない。
月のこおりはラストの立ち直り方がよくわからなかった。きっとまた許してくれるとはどんな期待だろうか。
なんだか自己啓発みたいで、もっとなんらかの要因があるような・・・先生のくだりも、先生は最後に必要としてくれたのだから、
そこに安住する資格はあったはずなのにどうして?好きだと気付くプロセスがよく分かんないし、野暮だなといわれたらそれまでだけど、
許す、許さないは、はたして主人公が勝手に決めていいものなのかにも疑問があるし。
ここまで書いてなんだけど、悪くないんです。多分読む側の立場にもよると思う作品です。
だからグッとくる人がいても全然おかしくないと思います。
恋ってむずかしいな。
-
Posted by ブクログ
狗飼恭子の小説は昔よく読んだ。何と言っても恋愛小説。濃い。
「私」は恋愛して相手本位になってしまい流されるままに生きる女性。好きな人との関係も不確かでもやもやとしている。
そこへ昔の男友達の彼女だった桜子というとりわけかわいくも美しくもないのになぜか男性にはもてる、という女性と再会する。
ままならない恋愛に立ち行かない「私」が、桜子と再会することによってゆるゆるとではあるが、温室のようにぬるかった日常が動き出す。
読んでいる途中はこの桜子というキャラクターが好きになれなくて嫌になったが、読み進めていくうちに、「私」が桜子と仲良くなるのと比例して惹き込まれていった。
最後のオチとでも言うところは、何となく予測できた感はあるが、前向きな終わりはさわやかでよい。 -
Posted by ブクログ
このシリーズの第一話もなかなか感情移入というか、共感できるところが多かったんだけど、今回のもよし。音海がはじめさんに「右手だけちょうだい」って言うところがあるんだけど、なんだか切ない。他の部分は奥さんのものでもいいから、せめて右手だけは・・・っていうのがヒシヒシと伝わってきたし。あとは、「自分が相手を想う気持ちと、相手が自分を想う気持ちと、どちらがより大切なものでしょう。自分が相手を好きならそれで良いって、そんなふうに言える人は強い人だ。わたしは言えない。だって怖い。好きな人に好きだって言って拒絶されたら、もう自分を愛する事なんか簡単にはできなくなってしまう。恋をすると、不安ばかり増えるような気がするのはなぜなんだろう?片想いよりも両想いのほうが不安なのはなぜなんだろう?相手に受け入れてもらえて、なにより幸せなはずなのに。幸せなのに」っていうのはコメントなしにこれを読めばそのままホントそのとーり!!って共感度100%でした。不安になるのはどうしてだろう?って本当に思うよ。この人の書き方は熱がこもってるわけではないんだけど、冷静な中に暖かいかんじがして好き。