鈴木次郎のレビュー一覧
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今回はそれぞれのキャラを深掘りしてくれる巻で、今まで以上に登場人物に愛着が湧いた。
特に2章のレオの話は、尚哉がどれだけ孤立した家庭の中で生きてきたのかが分かって、結構悲しかった。レオが尚哉にとってどれだけ大きな存在だったのかも伝わってきたし、今の尚哉の人との距離感にもつながっているんだなと思う。
そして相変わらず難波がマジでいいやつ。難波が友達になってくれたことが、尚哉にとってどれだけ良い影響を与えたんだろうと思う。尚哉が少しずつ人と関われるようになっているのを見ると、難波の存在ってかなり大きいんだろうな。
高槻や佐々倉についても、それぞれの過去や思いが見えてきて、キャラへの理解が深まる巻だった。 -
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ネタバレ今回は、前巻から続く「高槻のもう一人」の謎がかなり深掘りされる巻だった。特に長野の一件以降、高槻自身が記憶を失うことを自覚し、尚哉に「覚えていてほしい」と頼むようになったのが印象的。
第一章のお化け屋敷は、基本的には人為的な仕掛けだったものの、最後に本物の怪異らしきものが出てくる展開がよかった。高槻が改めて「自分は怪異が好きなんだ」と気づくところも印象に残る。尚哉も高槻の記憶を守る「外部記憶装置」として、少しずつ重要な役割を担うようになってきた感じがする。
第二章は未華子と百合子の双子の話。百合子が高槻に自分を見分けてもらえたことをずっと特別に思っていたというのは、かなり切ない。ただ、個人的には未華子のような嫌な人物から言われることに、尚哉や周囲が基本的に言われっぱなしなのが少し気になる。もう少し言い返してくれてもいいのにな、と思ってしまう。
第三章の「紫の鏡」は、これまでの「怪異に見えて実は人間が原因」という話とは違って、本当に異界につながっている鏡だったのが面白かった。しかも、その鏡を割ったのが高槻本人なのか、もう一人の高槻なのか分からない。さらに、その直後にもう一人の高槻が現れて、尚哉から「黄泉の匂い」がすると告げる。このあたりは長野の祭りともつながっていて、物語の核心にかなり近づいてきた印象。
もう一人の高槻が高槻を守っている存在なのか、それとも別の目的があるのか。尚哉がこれから高槻のそばで、その正体を見届けようとしているのかな。かなり本筋が動いてきた巻だった。 -
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ネタバレ今回はかなり物語が大きく動いた巻だった。
まず、深町がだんだんと積極的に動けるようになってきた印象があって、成長を感じる。以前は自分の「嘘を聞き分ける耳」を嫌がって、できるだけ関わらないようにしていたところがあったけど、今回は自分から調査に関わり、能力ともちゃんと向き合おうとしている。
特に、遠山から「嘘を聞き分ける能力」についていろいろなアドバイスをもらい、それを踏まえて自分の能力と向き合おうとしているところがよかった。深町自身が少しずつ変わってきているのを感じられる。
第1章の「百物語の夜」は、今回も怪異かと思わせておいて、実際にはYouTubeのネタのために学生が仕掛けたものだった。
そして今回のメインとなる「死者の祭」。ついに深町の能力の始まりにつながる、長野での出来事が本格的に描かれる。
ここは今までの事件とはかなり違って、がっつり怪異が絡む話だった。生者の祭と死者の祭が存在し、深町と高槻自身が死者の世界へ引きずり込まれてしまう。寿命を代償として要求され、高槻が深町をかばおうとする展開もかなり重い。
さらに、江ノ島で出会ったサエが再び登場し、2人を助けることになる。そして高槻が死者の世界で、自分の誘拐事件に関する失われた記憶を垣間見る展開になるが、その記憶は「ルール違反」としてもう一人の高槻に消されてしまう。結果として高槻は、長野で起きた出来事をすべて忘れてしまう。
この一連の話を読んで、改めて深町が過去に関わった「呪い」がかなりヤバいものだったんだなと感じた。これまで少しずつ出てきた伏線や謎が、ようやく物語のメインストーリーに大きく絡んできた感じがする。
Extraの「マシュマロココアの王子様」は、瑠衣子視点の短編。彰良に対する気持ちを「胸の中にぽわんと温かな明かりが灯るようなもの」と表現していて、本人はまだ恋なのか分かっていないけど、読んでいる側からすると「いや、それもう恋でしょ」となる話だった。
今回は深町の成長が感じられた一方で、物語の核心にもかなり近づいてきた印象。ここからどうなっていくのか、かなり気になる。 -
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ネタバレ今回は結構びっくりする展開が多い巻だった。
これまで怪異が絡んでいても、実際には人間が仕掛けたものだったり、思い込みだったりする事件が多かったけど、今回はついに本物の怪異が事件に出てきたのが大きな変化。
江ノ島の人魚の話では、人為的な演出だと思っていたところから、最後に「八百比丘尼」という本物の怪異につながっていく展開にかなり驚いた。
「4時44分の呪い」では、調査先の社長・遠山が深町と同じく嘘を聞き分ける能力を持っていたりと、こちらも驚きの連続だった。
そしてExtraの、ロンドンで暮らしていた頃の高槻の話がよかった。
叔父の渡やアパートの住人たちに温かく迎えられて、高槻が楽しそうに過ごしている姿が描かれていて、「よかったねー」と思いながら読んでいた。高槻にとって、渡と過ごしたロンドンでの生活がかなり大切な居場所だったことが伝わってくる。
これまで少しずつ描かれてきた高槻の過去や、渡との関係も見えてきたし、ついに本物の怪異まで登場。物語がまた一段階進んだ感じがする巻だった。 -
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ネタバレ今回は難波がまじでいいやつで、こういうキャラクターがいるとなんだかほっこりする。
「不幸の手紙」の話では、ちょっとした不運まで「呪いのせいだ」と思い込んでしまう難波が登場。最終的には「やっこさん」に呪いを移したと思い込むことで安心するという、ある意味では本人の思い込みで解決する話だった。こういうちょっと抜けたところも含めて、難波がいいやつで好感が持てる。
山梨の「鬼を祀る家」では、夫がすでに亡くなっていることを義父が隠していたという事件が描かれる。さらに高槻が鳥に驚いて気絶し、そのまま滝に落ちるという相変わらずの展開も。高槻を助けるためにフリーライターの飯沼と佐々倉まで滝に飛び込み、2人とも風邪をひいてしまうのにはちょっと気の毒。というより、飯沼は嫌な奴風に振る舞っているが、結構根はいい奴なのが憎めないなと思う。
そしてよかったのが、Extraで描かれる高槻と佐々倉が6歳の頃に出会った話。
2人の関係性がどう始まったのかが描かれているのがよかったし、現在の佐々倉が幽霊を苦手としている理由もここで判明する。軽井沢で遭難した際に出会った白いシャツの女性に、高槻が「自分の坊や」として連れていかれそうになるという、子どもからしたらかなり怖い体験。
「これは佐々倉も幽霊嫌いにもなるわ」と納得してしまった。
今まで何気なく見ていた佐々倉のキャラクターに、こういう過去があったと分かるのが面白い。
高槻と佐々倉の関係性を知るうえでも、かなり印象に残るエピソードだった。 -
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ネタバレ怪異を絡めたミステリー推理ものの第2巻。
今回も3つの事件が収録されていて、どれも怪異や呪いを題材にしながら、実際には人間側の事情や嘘が事件の裏に隠れている構成。読みやすく、テンポもいいので今回もすらすら読めた。
奥多摩の「奇跡の少女」の話では、高槻自身の過去も少し見えてくる。幼い頃に母親から「天狗」として特別視されていた経験があり、少女と母親の関係に自分自身を重ねているように感じられ、高槻の人物像を掘り下げる話としてもよかった。
そして今回は佐々倉の親しみやすい一面が多く、幽霊が苦手だったり、映画撮影の話では実は女優のファンだったりと、強面の刑事という普段のイメージとのギャップがあって面白い。
全体としては、怪異を扱いながらも人間の感情や嘘を軸にしたミステリーとして楽しめる。少しずつ深町や高槻の背景も見えてきて、今後の展開も気になる。 -
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ネタバレいつも通りの安定感です。
激動の展開というよりは既定路線的な、長寿ドラマな雰囲気。
前の巻もそうでしたが、それでも他の小説よりは面白いので星は高めにつけました。
登校拒否の男の子を助けるためにモンモンという架空の妖怪を作り出す小学生。かごめかごめは囲め囲め?
未来を予知できる小学生から次第に人が離れていきやがてお亡くなりに。
幼馴染の4人組が欠けていくがたまたまという結果に。ちょっと苦しいかもという感想。
小説家の父親が嘘の小説を書く。
家政婦の片山さんとの再会
雪女が息子を助ける。
佐々倉が幸運の三毛猫に見事胸の上に乗っかられる。
深町くん遊園地に続いてスキーも満喫。 -
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ネタバレああああー、そういうことかぁああ。
おじいちゃんが早々に離婚したのは確かにそうするしかなかったんだろうね。
彰良の父が明らかになってみると、よりそう思う。
おじいちゃんは子どもの頃の約束っぽいし、おとうさんに至っては完全に巻き込まれただけで、どうしたら良かったんだろうね。
彰良は階段から落ちた尚哉を見て、つくづく自分が嫌になっちゃったのかな。
きっとハッピーエンドを迎えてくれると信じてるので、続きを待ちます。
でもあの女の子が飲まされたお薬は、彰良なら察して止められたんじゃないかと思ってしまうな…。あの子ももうどうにもならないんだろうか。 -
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ネタバレ7巻は少しトーンダウン
また2巻ぐらいの平和な雰囲気に戻りました。
高槻先生と深町くんの関係性が変化していたり
深町くんが大分普通の大学生らしくはなってますが。
(難波くんのお陰!)
とはいえ人魚の肉の話はかなり危ないところに足を突っ込んでいるので、これも何かの導入なのかも。
これからも登場間違いなしの捜査1課の林原。
もしかして深町くんの彼女になるかもの亜沙子も登場。
このシリーズの中では最高峰とはいえない一冊なのですが普通の本より面白いことは間違いないです。
エレベーターで異世界へ?飴玉のような薬物。
沼の主さま 娘が昔沼の底に沈んだ老母。
人魚の肉を食べさせるレストラン。八百比丘尼の半妖っぷりと彰良をロックオン。