鈴木次郎のレビュー一覧
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ネタバレ押し入れに棲むモノ
「ごめんなさい」、この言葉にこれほどまでに顔をしかめることが今までにあっただろうか。感受性が強くなったのか、涙もろくなったのか。恐らくどんなシチュエーションが今後起こるのかが創造しやすくなっているんだ。だから次のページに記されている不安が自分の中で勝手に大きくなるんだろう。今までで一番しんどい話だった。そして、4回目のモノホンのご登場。恐らくは「後ろの正面を向いた者に憑く怪異」。周りを攻撃することから考えると憑き物の一種だろう。モンモン。おー怖。
四人ミサキ
再解釈しよう。高槻が嫌うのは「帰ってこないこと」ではなくそれによって「人が怪異となること」なんだ。怪異となると -
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ネタバレ違う世界へ行く方法
ここまでピタリト読みが当たるのは久しぶり。推測が当たるってのはどんな些細なことであれやっぱり嬉しい。いやぁたった一言だけであの真相にたどり着くとはなぁなどと自画自賛してみる。うふふ。
沼のヌシ
似たような展開を何度もしながら違う結末を毎回迎える。その違いはなんだ?1回目は幻想に逃げる母親を激しく糾弾した。2回目は幻想を信じる少年を追及しなかった。3回目は幻想に縋る老婆を優しく諭した。違いがあるならそれは帰ってこれるか否かじゃないだろうか。1回目の母親は寧ろ帰らせる側だった。娘の方がこちら側に帰りたがっていた。だから激しく糾弾してでも帰らせた。2回目は未だに少年は幻想の -
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ネタバレ四時四十四分の怪
高槻先生の話はある程度真相を考えやすいから読んでいて楽しい。真相が全くわからないから楽しい本もあるが、楽しみ方は本それぞれ。まぁ連鎖する呪いの正体は大抵こんなものさ。この手の話の難しいところはどれが偶然でどれが人為的なものかを見定めるところだけど、深町がそれを整理してくれるから気にせず読める。石田のこともすぐにわかったし自尊心向上に役立つ本だ。でも遠山のことはわからなかった。ドラマとは違いここで出てくるか。社会で成功しても果たして幸せか。その答えを深町が出すのはいつか。
人魚のいる海
がちもんの怪異がここで出てきたか。ある意味「4」巻に相応しい話なのかもしれない。深町の -
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2023.11.12 Audibleにて完聴
異世界に行く方法を試した男子学生が消えたのは、本当に異世界に行ったからなのかを調査する話
遠山さんからの依頼で、沼のヌシを探る話
人魚の料理を出すレストランがある⁉︎の真相を調べる話
の3つ
以下、ネタバレあり
3つ目の人魚の話は、いろんな意味でドキドキした。このシリーズってこういう終わり方すんの?って焦った。
人肉かー言われなきゃ分かんないかもだけど、知らずに食べて、食べた後知ったら、肉全般食べれなくなりそうだけどなあ。
相変わらず、ふっと笑えるところがあって、マスクしないと外で聞けない作品。
ストーリーやテンポはもちろん面白いんだけど、他 -
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番外編第二弾!今回も皆の優しさが滲む素敵な物語。
智樹くんの子供心と親心、遠山さんと猫ちゃんのお話と共に、尚哉くんへの父性にも似た想いとか、難波くんのおおらかな心、健ちゃんの守る決意等々、どれも読みだすと止まらくなる。
智樹くんのお話は自分も息子を持つ親でもあるので、どちらの立場もわかる。でも親になるとついこ口うるさくなっちゃうんだよ~と、少し耳が痛くも(笑)。
難波くんはいつもいつでもいいコだし、遠山さんは登場する度に距離が近くなっていく感じで嬉しく、健ちゃんの決意は涙が滲んでしまう。
本当に皆には心から笑っていてほしい。そう読む度に思う。 -
購入済み
各サブキャラがメインの話
遠山さんは読んでて好きになったし、智樹くんはいろいろと大変だったんだねと思ったり(もう中学生になったなんてびっくりでした。)、難波くんのは最後泣いてしまったし、佐々倉さんのではトリオによる浅草観光が見られました。
だいたい満足です。
ただ、これまでの話を彷彿とさせる展開がところどころ見られました。
まあ、話の展開に無限大はないでしょうから仕方ないとはいえ、もうネタ切れだったら残念です。