あらすじ
青和大学の夏休み。
他の学生たちが就活関連で慌ただしそうにする中、
尚哉は遠山の事務所でバイトをすることになる。
そんな折、高槻のもとをフリーライターの飯沼が訪れた。
行方不明の男子高校生が遺体で発見された事件について、話があるという。
猟奇的なその事件は、高槻の過去の因縁につながりがありそうで……。
他、都市伝説「ひきこさん」と事故物件の物語に、掌編2編も収録。
高槻の過去に迫る民俗学ミステリ第10弾!
感情タグBEST3
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尚哉くんが心開いていくにつれて人に頼ることや感情を表す大切さを教えてくれる。
そして社会人になったら自立し適応しなくてはいけない葛藤にがんばれと応援したくなる。
でも大学生のままでいて高槻教授とのやりとりを続けて欲しい気持ちもある。
のめり込んでしまっている2人の関係。。
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深町君が前を向いて歩き始める。彼のペースで。高槻先生、難波君、よい人にたくさん出会えてよかった。
もう1人の高槻のことも、ちょっと見えてくる。
おまけが嬉しかった。
高槻のときと似たような失踪事件が起こり、高槻と深町は事件に首を突っ込みます。深町の新たなアルバイトや、進路についても進展します。深町を取り巻く大人が良い人で安心できます。
高槻の母親視点の短編では、高槻の祖父が何かを知っているような描かれ方をしていて大変気になりました。
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紫鏡の件で登場した松井志穂さんが相談してきた所から今回の怪異案件がスタート。
紫鏡…ってどんな怪異だったっけ?って思い探したら6巻に入ってた話だった。
第二章では記者の飯沼さんも登場。最初の印象とは随分変わったキャラになってたので、今後も出てくるなと思った(^^)
第二章の事件が結構エグかったし、高槻先生が今回しんどい展開だったので、初回限定特典のショートストーリーがついてて最後ホッコリできて良かった…。
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尚哉のお誕生日会に高槻先生のゼミも講義もどちらも見られるなんてと贅沢気分を味わいながら読んだ10巻。
って、もう10巻なんだと年月の流れに驚き。
そりゃ尚哉だって逞しくなる!
最初の頃はもやしっ子の尚哉では先生の暴走を止めるには頼りないなと思っていたのだけれども、最近の彼は段々と先生を尻に敷いている感も出てきてるし。
進路も決めましたし(もうそんな時期なのかと、まるで母親のような目線で見守る読者)今回は『約束』もしましたし。
今の尚哉ならその『約束』を違えることがないと信じられます。
応援しておりますぜ!
尚哉が決意を固める一方、先生はというと、まさかの実家訪問。
母親との対決(!?)
とそれなりに衝撃的な展開だった筈なのに、その後のより衝撃的な展開に全て持っていかれるという。
衝撃度だけでなく危険度まで上げないでくれよ、先生……!
あと、さらっと登場頻度上がってません、夏樹さん。
今回は番外編2編も収録。
人選が個人的には非常に意外でした。
本編で多少株上げたと思ったら、ここで更に上げてくる某I氏。
最後の最後で泣かせないで……涙腺崩壊して本当に大変でした。
更にSSペーパーもついているという豪華仕様の10巻。
SSペーパーはみんな大好き難波君の話。
ここでも隙なく株を上げてくる難波君です。
本編での彼の行動の軽い補完にもなっているので美味しいお話でした。
本当にいい子です、難波君。
こんな友達がいるなんて、尚哉がめちゃくちゃ羨ましいです。
何処に行けばこんな人に会えますかね?(と真剣に考えて終わる)
岐路に立つ…
少しずつ、心からかたさが取れて生きているのも、まんざら悪くない。と主人公が思えていたらいいな。人は、ひとりでは生きていない、殻に閉じこもっている時でも関わり合う。人間が嫌いでも、大切な人は好きで信じたい。この物語には
現実と、夢があって…何度も読み返している。大事な本。
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2024年出版。シリーズ第10作。
中心人物二人の「謎」に付いては進展無し。個人的にはそこまで本作に入れ込んでいる訳では無いので、さすがに「もうこれ以上引っ張らなくても良くない?」と感じる...。まぁ、人気作でシリーズだし、出版社側としては出来るだけ引っ張りたいだろうけど...。
主な視点となる人物が未だ大学の三年生だし、更に院に進むって流れになってるから、あと三巻以上は余裕で続くのかな...。
といったネガティブ視点を覆すべく?かなり血なまぐさい事件と泣けるシーンの組み合わせで最後を盛り上げて来た。評価「3」にする程つまらない訳では無いが、引っ張りに少々食傷気味なので「3」が妥当なのかなぁ...と思っていたのだが。最後の盛り上げで「4」にしました。でも、暫くは読まないです。数年して?終了したら最終巻から順に遡って読むかも。
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第1章と第2章、それぞれ分離した話かと思いきや今回のタイトルで結びついていたのが印象的。
特に第2章の、お互いの行動や気持ちがすこしずつすれ違って不幸が起こる展開が切ない。
しかし、ずっと嫌な奴だと思っていた(事実そうだが)、飯沼の心情が分かると、普段が嫌な奴なだけに、逆に心にきゅっと来るものがある。
彼はもう少し話し合えれば―――というか怪異に巻き込まれれば(酷)、高槻先生たちの味方側になってくれそうだけど、性格的に相性悪そうでもあるな、と思いつつ、飯沼の好感度が私の中でちょっと上がった回でした。
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心霊スポット・ミナシと家の幽霊の正体、行方不明になった後背中の皮膚が切り取られた状態で発見された少年の死体の謎
結局ミナシの家に幽霊はいなかったし、消えた少年も猟奇犯罪者に狙われただけだった
高槻先生が監禁されたときは、尚哉と同じように「もう一人」がどうにかするのでは?と思ったけど今回は静観していただけだった。
やっぱり思うようには動かない「もう一人」
高槻先生のお母さんの話や、消えた少年と飯沼さんの話はちょっと胸にきますね。
初回限定特典ストーリーの冊子が付いていたんだけど、難波くんが本当良い子過ぎる
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尚哉が遠山の会社でバイトを始めたり、高槻は自分の過去と向き合おうと実家に行ってみたり、少しずつ前に進み始めた2人。これから2人がどうなるのか全然予想がつかないけど、出来れば怪異から解放されて幸せになって欲しいと思ってしまう。難しそうだけど。
飯沼と高校生の話は切なかった。飯沼意外と良い奴だなと思った。
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肩肘張らずに読めるミステリーシリーズで好きです。数々の事件などを経てキャラクターたちが成長し、親密度が上がっていくのもまた微笑ましい。10巻も切ないけれど面白かったです!
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尚哉の人間関係がどんどん濃密になっていくのが嬉しい。
「孤独」の呪いをかけられた尚哉が強くなっていく様子に頑張れと声をかけたくなる。
extraの花占いは不穏な空気。やっぱり高槻祖父が何かの呪いを掛けたんじゃなかろうか。
飯沼のエピソードがちょっと胸が詰まる。本当は優しい人なんだろうな。でもって案外仕事のできる人。高槻の事件も壮大な事件ってあたりを付けているくらいだから…
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尚哉がとうとう院へ進学を決意。まだまだ高槻とのコンビは解消されないみたいで嬉しい。
入学当初はマイナスの塊だった尚哉がふとした一行で前向きになっていくのが分かる。
だんだんと「孤独」じゃなくなっていくのは嬉しいけど、本当に呪いは打ち破れるのかなぁ。
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今回の2話はともに人の闇であり、怪異は出ない。
相変わらず授業シーンでの怪異の民俗学的解釈は興味深いし、難波、高槻、遠山、佐々倉は優しい。
第2話の神隠しから高槻の失踪事件につながり、高槻の母の過去が語られる。
本丸の彰良失踪事件の真相も徐々に明らかにされるのだろうか。
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extraがあることで、本編の裏側が知れてよかった。高槻母とゴシップ記者飯沼。どちらも本編では少し受付けなかったけど、別側面を見ることでその人なりの考えがわかるので。2人とも辛いんだなぁと。
将来について考え遠山の事務所でバイトをしたりと夏休みを有意義に過ごしている尚哉が前向きに強くなった。
本編2作目は酷い事件。異捜の林原も絡んで今後どう高槻&尚哉と関わってくるのか楽しみ。
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今回は本編が2つにサブストーリーが2つ。嫌なやつでも嫌なやつじゃない一面があったりする。人には自分でもわからない一面がある物なんだなぁ。大学生活の話もちゃんとあっておもしろかった。
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シリーズ第10弾!
「ミナシの家」「消えた少年」「extra 花占い」
「extra 向かいの家の猫の話」
「SS 俺の友達の地味メガネくん2.5」4編+1編収録
和やかムードで始まった時ほど、心に受ける
ダメージは大きいのか?と学習した。
彰良クンには、本当に自重してもらいたい。
今回は、尚哉や佐々倉もマジで焦った事でしょう。
こっちの胃袋がヤバかったわよ(-。-;)
そして林原も慌てたでしょうね。
澤村御影さんは、高槻先生を精神的に攻撃してます?
お母さんの壊れっぷりが酷くて、比例するように
高槻先生がダメージを喰らってます。
それはそれで、心が痛いです(T□T)
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少しずつ高槻先生の過去に近づいてる感じがします。深町くんの進路が決まって、また一つ高槻先生との約束が増えました。代償ってなんだろう?これ以上なにを差し出せっていうのかな。もう傷ついてほしくないけど、本当のことを知るには必要なのかな。
匿名
怖いけど、面白かったです。
深町くんと難波くんの友情が見れて嬉しかったです。
苦しい思いをしてきたけれど、深町の周りは素敵な人達で溢れていれ安心しました。
高槻さんはまだまだ心配ですが。
お母様の心の壊れ方がよくわかってゾッとしました。
Posted by ブクログ
尚哉が前向きな意味で将来を見始めて一気に大人になった気がしたし、健ちゃんがいないときのお目付役として本領を発揮していて頼もしい。一方で彰良を取り巻く状況は不穏さが増している気もしてやや不安。成長して、周りの人の助けも得られるようになった尚哉が、未来を切り拓く鍵になれば良いと思わずにはいられない。
Posted by ブクログ
このシリーズももう10作目となって、本物を引き当てることが増えてきて、クライマックスに近づいてきていると感じさせる。そりゃあ高槻先生のことはなんらかの形で解決できたらいいとは思うし、そのためには話がだんだんと暗く、重たくなってくるのもしかたがない。それがおもしろいという読者も多いだろうと思う。でも、初めの頃ののんきな雰囲気がちょっと懐かしくもある。
話は、何処へ?
わざと、危険な場所に、飛び込んで行く様な高槻彰良という人。嘘を聞き分けてしまう為に、自分の殻に閉じ籠っていた深町尚哉。ギリギリの所に立っている人達のハラハラさせられる物語は、尚哉が、アルバイトをしながら、大学院に進みたいという進路を決めたため、まだまだ、続きそう。
高槻先生最大のピンチ
と言われていた本作。たしかにピンチで、そうなったときの深町くんがかわいかったです。
大切な人がああなったらそうなるよね、という感じです。
林原さんも出てきて警察みが強く、おもしろかったです。
謎が少し解けて、新たな謎が出ましたし、深町くんの成長を実感した一冊でもありました。
Posted by ブクログ
シリーズ第10弾です!
再読。audibleにて。
本編2編と番外編2編。
主人公たちの謎に迫るお話はなし。
番外編は珍しく高槻の母の話しと飯沼の話し。
高槻の母の話しの中で幸せになるには代償を払わなくてはいけないという、高槻の祖父の話はきになる。
最終的に高槻の謎に繋がるのかなぁと思っていたんですけど‥。
飯沼は出て来た時はこんなに引っ張られて、番外編の主人公になるとは思われなかった存在。
迷惑な人だけど、悪いだけの人ではないらしい。
今後も何らか関わってくるのかなぁ?
Posted by ブクログ
先に11巻を読んでしまっていて・笑
そんなことあったっけ?と疑問ながらにも11巻も楽しんだのですが、10巻で繋がりました(笑)
彰良は何かの代償であんなことになったのか...気になるところです!
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【収録作品】
第一章 ミナシの家
第二章 消えた少年
【extra】花占い
【extra】向かいの家の猫の話
初回限定特典:俺の友達の地味メガネくん2.5(4p)
第一章 一家心中があった事故物件での肝試し。女性の幽霊を見るようになった大学生の相談を受ける。
第二章 行方不明の男子高校生の変死。彼と顔見知りだったライターの飯沼が、高槻の過去との関連を疑い、訪ねてくる。
「花占い」清花の視点で一連の出来事が語られる。
「向かいの家の猫の話」 男子高校生と飯沼のふれあいが描かれる。
「俺の友達の……」 難波視点の話。
尚哉の成長が頼もしい一方で、高槻は危なっかしい。「代償」というキーワードが重く響く。
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シリーズ第10弾。大学3年生の夏休み、尚哉は遠山の建築事務所でアルバイトを始める。進学か就職か決めかねる尚哉。そんな中でも高槻の元には不思議な事件が…。一家心中事件のあった家に行った日から雨が降ると女性の幽霊が見えるという大学生の謎を解く「ミナシの家」、丹沢の山中で遺体となって見つかった男子高校生の秘密を探る「消えた少年」。
1巻と比べると尚哉がだいぶ変わった。そして難波が本当にいいやつ。
Posted by ブクログ
自分の家をリフォームする間だけ仮で住んでた家の近くに、仲良くしてくれたお姉さんがいた。そのお姉さんは夫からDVを受けており、いつも長袖を着てアザを隠していた。顔にもアザが目立ってからは、視界の半分が隠れて人も少なくなる雨の日にしか外出しなくなった。家のリフォームが終わってお姉さんに仲良くしてもらったお礼を言いに家に行くと、夫がお姉さんを踏み受けて蹴り飛ばしてる最中だった。少年は怖くなってその場から逃げてしまった。その後は夫が家の庭を手入れしている姿を目撃、以降お姉さんの姿を見かけることはなかった。死んだと思った少年がやがて青年になり、かつてお姉さんが住んでた家は心霊スポットになる。その家に学生の友人と肝試しに行くことになった青年は乗り気じゃなかった。夜あたりも暗くなった頃、窓の外に黒い姿の女の霊を見てしまう。きっとあのお姉さんだ。自分が助けなかったから、恨んでるんだ。そんな幻覚を見てしまう。その女性は青年だけにしか見えなかった。それを解決する話。
とある秘密を持った青年がある日行方不明になってしまう。青年の持ち物や靴はそのまま。周囲の防犯カメラにも青年の姿は映ってない。自宅から忽然と姿を消した数日後遺体で発見される。その遺体の背中の皮は大きく剥がされていた。忽然と姿を消し、背中の皮が大きく剥がされる。高槻先生と共通点の多い今回の事件。青年はどうやって姿を消した?背中の皮は誰が剥がした?それを解決する話。
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シリーズ12作目。深町くんが自分の進路を決める過程に携わる人々が温かく今まで苦労してたからこそそんな人達との繋がりを大事にしてほしい。そして安定の難波の良いやつ加減。シリーズ重ねる毎上がる好感度。あと別シリーズ読んだからか好きになってる林原も。
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うすうす分かってはいましたが、イイヌマさん、いい人ですね?
先生も助けてくれたもんね。
事件の内容は昏く陰惨で、後味は良くない。
LGBTQについては深掘りされてないし、小道具として使っており、扱い方としては流行りに乗った感。
でもきっと、青春期の柔らかくて脆い状態を利用する輩は大勢いるし、皮剥魔みたいなヤツは稀でも、こういう事件は起こり得る。
イイヌマさん、キャッチャーになりそこねちゃったね…悲しいね…
先生はまた自分で傷を抉りに行き、事件に巻き込まれに行き、反比例して深町くんは、ヤのつく(つかない)ササクラさんをやり込めるほどに逞しくなってきた。良きかな(?)
頑張れ青年!そのイケメンはこの先もきっと
面倒だ!胃を強くしろ!
Posted by ブクログ
もう10巻目か。全体としての話は少しずつは進んでいるが、まだ先が見えない。2話目の事件はちょっとえぐい。実際いそうなところが怖い。尚哉、しっかりしてきたね