あらすじ
「異界はどこにだってある――僕たちの、心の中にもね。」
春。無事に進級し大学2年生になった尚哉は、相変わらず高槻のもとで助手のバイトをしている。
ある日、高槻が運営するサイト「隣のハナシ」に、建築事務所で働く女性から怪事件の相談が寄せられた。
事務所で起こった、「4」にまつわる不気味な事件の真相とは……!?――(「四時四十四分の怪」)
6月。「江の島の海に人魚が出た」と週刊誌は大騒ぎに。高槻も講義で人魚のことを熱心に取り上げる。
そんなある日、キャンパスにふらりと現れたのは、ちょび髭にステッキのハンサムな英国紳士。なんと彼は、高槻の叔父・渉だった!
そして尚哉は期せずして、「高槻が一番辛かった頃」に彼を育てた渉から、高槻の悲痛な過去を聞くことに……。
高槻・尚哉・渉・佐々倉は休日を利用して江の島付近に出向き、人魚騒動を調査することに。
そこで「お母さんは人魚になった」と訴える少年に出会い……。――(「人魚のいる海」)
高槻が渉のもとで暮らしていたころのお話「【extra】それはかつての日の話2」も収録。
凸凹コンビの怪異譚、新章開講!
イラスト/鈴木次郎
感情タグBEST3
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高槻先生の過去の話を電車の中で読んでたらめっちゃ涙目になっちゃった、、、めっちゃ感動!!
結構え??って展開多くてめっちゃ面白かった!
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嘘を聞き分ける耳をもつ大学生・尚哉と都市伝説や怪異を研究する教授・高槻のシリーズ4作目。
今回も面白かった。
尚哉と同じ能力をもつ男性との出会い。新たな謎が残った江の島の人魚事件。高槻の過去。
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四時四十四分の怪
高槻先生の話はある程度真相を考えやすいから読んでいて楽しい。真相が全くわからないから楽しい本もあるが、楽しみ方は本それぞれ。まぁ連鎖する呪いの正体は大抵こんなものさ。この手の話の難しいところはどれが偶然でどれが人為的なものかを見定めるところだけど、深町がそれを整理してくれるから気にせず読める。石田のこともすぐにわかったし自尊心向上に役立つ本だ。でも遠山のことはわからなかった。ドラマとは違いここで出てくるか。社会で成功しても果たして幸せか。その答えを深町が出すのはいつか。
人魚のいる海
がちもんの怪異がここで出てきたか。ある意味「4」巻に相応しい話なのかもしれない。深町の見たものが幻想でないことが明らかになり、それ以外にも怪異ととれる現象が起こる。今まで怪異に見せかけた人為を扱ってきた本シリーズがいよいよ怪異を扱うことを明示してきたとも言える話ではないだろうか。誰が鱗を撒いたかはすぐにわかったがモノホンが出てくるとは思わなかった。そうか。もういちど江ノ島に行きたくなってしまうなぁ。
それはかつての日の話Ⅱ
「こちら側」のエピソードだと思った。高槻先生はずっとあちら側を覗くことに必死になっている。怪異を求めて謎を解き、遂に今作で怪異らしきものと対峙した。だからこそ、「こちら側」である高槻先生が帰れる家のエピソードなんだ。辛いことを辛いと言える人がいる、場所がある。それはとても幸せなことだ。
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コックリさんのような怪談の「四時四十四分の怪」と人魚とエピソードの構成。
四時四十四分は知らなけど零時に合わせ鏡を覗くと悪魔が現れるという感じ。肝心なのは深町と同じ耳を持つ者が現れた事。これからのストーリーに幅が出てきたと思う。
人魚はストーリー的には不思議でオチも余韻を残して終わる。こちらも高槻の叔父というキャラクターが出てきて、そのエピソードが更に語られる。
登場人物に肉付けが行われて確立していく過程はキャラクターが身近になっていくようで面白い。
人魚にまつわる話がメインで語られます。
今までは人間が起こした現象を怪異と捉えてしまう事件(ほんのり怪異)でしたが、ついに高槻たちは本物の怪異に遭遇します。
不思議な女性に意味深な予言をされ、今後の高槻たちの前に困難が予想されますが、次の物語も楽しみです。
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当時15歳の高槻先生の話。血はつながっていなくても家族のように彼を迎え入れる環境があってよかったと思います。今のところ、悲しくも優しいお話で一番好きです。
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高槻先生の叔父さん、もう1人の嘘を聴き分ける能力者、向こう側の住人
新キャラ盛り盛りの4巻
半分新キャラ紹介のエピソードと現在の高槻先生の性格のベースとなったイギリス留学編
藍色の瞳だけじゃなくて漆黒の瞳も登場
色々あるけど本編より外伝の「ここは──外つ国か?」の衝撃が強すぎる
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高槻先生の叔父の渉が登場。この叔父さんに一時期お世話になったから、興奮するとハグしたくなる高槻先生が出来上がったのですね。
本編の「四時四十四分の怪」、「人魚のいる海」も面白かったけど、渉叔父が語り手の番外編も良かった。
12歳で両親から家を追いやられてしまった彰良をイギリスで支えた叔父さん、アパートメントの住人たちに感謝です。
彰良が鳥を見て気絶している時に出てくるものはいったい何なのか?謎が深まる…。
今後、少しずつ明らかになっていくのかしら?
過去の話等で泣かされた
高槻先生の過去にまた少し触られて良かったと思います。後個人的ですが、大学での専攻は人類学でして親近感満載でますます好きな気持ちが増やされました。
全体的に「そして異界の扉がひらく」が物凄く合ってる本です。
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第4弾!!
尚弥は、大学2回生になって、少し慣れたか?
相変わらずイケメン高槻准教授の講義は、女子大生で前列いっぱい。
大学の時に、そんな教授おったかな?楽勝科目と言われるのを取って、試験前にしか行かんかった気が(^◇^;)
今回は、2つの話、プラスα
・四時ババア〜
実際は、文字に囚われる。まっ!呪見たいなもんか。
「一種の記録仰なのだと思いますよ。文字面上は全く似ていない『四』と『死』を、音だけで結びつけて避けるんですからね。昔からこの国の人達は、声に出した言葉に力が宿ると信じていました」
あんまり、四に囚われるのもあかんのか…
この縁で、尚弥と同じ体験をして、嘘を見抜ける人と出会う。やはり、神秘体験はホントか!
・人魚
人魚の噂で行くが、それは小さい子供に真実を伝えるのはキツいので…
やさしさで…
でも、ホントは!
人魚もキレイなオネエちゃんが上半身で!というのは、西洋のマーメイドとかの影響らしい。
昔の日本の人魚は、全身が魚で顔だけヒト…こらめっちゃ怖い!たまに、テレビでやってる人魚のミイラって、そんな感じやな。
プラスα
高月准教授の幼少の頃の話。
いつも笑ってるのは、その下の本当の心を隠す為か…
親に見捨てられ、お金だけ渡されて放り出されたら、そうなるか…
大人になっても、基本ニコニコ、フッとした拍子に影が見える…
しかも、めっちゃイケメン…
そら、守りたくもなるか…
高槻准教授と深町尚弥は、でも、普通の人とは違う。
一度、黄泉の国を見たような…
それが、今後どうなるかは、まだまだ先!
もっともっと読まんと分からんか…^^;
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ちょっと、映画の感想遅れたm(_ _)m
何か、えらいヒットしてるやん!気になって来たんで、
「8番出口」
行って来た〜
異変を見つける…要は間違い探しのゲームか…
グルグル回って、間違い見つけて、順番に出口へとステップアップ。
あかん、こういう根気使うの苦手や!
もう、ええから、間違い教えろや!って言ってしまいそう…(^◇^;)
多分、一生、この出口からは出れんわ。
まぁ、梅田ダンジョンみたいなもんか…
私の場合、細かい事ムリなんで、潔く諦めて、証明写真の自動販売機で、プリクラでも撮って遊んどこ!♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
電車の中で、赤ちゃん泣いてても、それに対して怒り狂う人見たことないわ!赤ちゃんは、泣くのが仕事って思うから。
この作品、制作費、そんなにかかってなさそうで、このヒット、ウハウハちゃうの?
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2020年出版。シリーズ第4巻。中心人物の過去が明かされた。怪異が本物として現れた。…という巻。たび毎に着実に、面白くして来るなぁと感心。次も読みます。
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今回もよかった。尚哉と同じ耳を持つ遠山さんや、彰良の叔父の渉が出てきて、にぎやかでした。「稲人士」はいい合言葉だと思った。逆から読んだら、「しんじない」。人魚の話は不思議だった。本物だったということでいいのかな?夢物語の中にいても、現実と向き合うとき、誰かが支えてあげることが大事。彰良のイギリスでの暮らしも描かれている。彰良の周りに優しい人がいることが、救い。―せいぜいしたたかに生きて、そして幸せになれ。ー呪いは信じたら終わり。
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まさかの尚哉と同じ力を持った方が登場!!動きが怪しいなとか思ってしまってごめんなさい、、、。
第2章は今作では初めて、謎が解き明かされないまま話が終わりました。
不思議がたくさん残った第2章。人魚の謎がいずれ解き明かされて欲しいです。
彰良の叔父の渉の登場も良かったです。
番外編では2人のイギリスでの日々が描かれていて、幼き日の高槻先生を見れられて嬉しかったです。
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「四時四十四分の怪」は読んでて、この人か?いやこの人が犯人?とついつい考えながら読んでしまった。
今の時代なら、フリーアドレス使って時間設定すればメールなんて送れるし。
事件自体はそれほどでもないけど、遠山という存在が出てきたのは大きな進展。
尚哉、全然孤独じゃないじゃんって思う(笑
江の島の人形、やっぱり、八百比丘尼を思い出しちゃうなぁ。
ラストの彰良がイギリスにいた時の話しも、短いのになぜか頭の中にしっかり残る話しだった。
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4時44分の怪異、なんかこういうのあったよね~って感じの怖さがある
人魚伝説はしんみりしちゃったね
民俗学のおもしろさと高槻先生の過去も分かってきて今後も楽しみ
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人魚伝説の話と、高槻の叔父・渉の帰国。
江ノ島って確かに人魚いそう。
サエさんって、人魚なんかな。
どっかでまた出てきそう。
渉叔父さんは、彰良にそっくりだな。
本来の気性はこのおじさんから受け継いでそう。
番外編?の渉と彰良の過去のエピソードが泣ける(T_T)
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ついに2人が「死者の祭」に迫るお話。主人公を悩ませていた奇祭の秘密も明かされ、これまでで一番面白かった。民俗学って奥が深い学問だ…。この先は高槻の秘密にも迫っていきそうで、ますます楽しみ。
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さっと読むのに丁度良く、しっかり面白いです。
彰良先生や深町君の関係性の変化や、周囲の悪意や理不尽を感じる中で佐々倉さんや渉おじさんの優しさにほっとします。今回の登場した遠山宏孝や海野紗絵が今後も話に絡んできそうで楽しみです。
凄いな
高槻先生が、語る授業の内容が、凄いな!これを書いている作者が、物凄く調べてるんだな。参考文献が、凄い!読んでいる時に、リアルで、大学の授業を聞いているような気がする。
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面白かったー!
さくさく気軽に読めるところがいい。
今回は四時四十四分の呪いと人魚。
ついに本物の怪異と出会った?という感じ。
じわじわと高槻の過去が明らかになってきて、続きが気になる。
だんだん深町くんも人を頼れるようになってきて、動き出していきそうな雰囲気。
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4巻になって初めて、高槻先生と深町くん以外の異界とつながりがある人が登場した。これまでは不可思議な事件と見せつつも紐解くとそうではない、というパターンがほとんどだったが、今回は事件に差し込むかたちで「何らかの事情」を抱えたキャラクターが関わっている。「四時四十四分の怪」の遠山所長は深町くんにとって大きな出会いとなったのではないだろうか。
毎度のことながら、食えない性格のキャラクターが憎めない。過去エピソードを読み終えると情の深い紳士だな、と分かるが登場時点の渉おじさんはずるい。のっけから惹き込まれてしまった。
「人魚のいる海」の沙絵の謎が深い。たぶん、現時点で高槻先生の過去に一番近づいた瞬間だったのだと思う。瞳の奥に何を見たのだろうか。今後も登場しそうな気配がある。
高槻先生の抱えているものに、また一歩踏みこんだ今作。過去編をみるかぎり、やっぱり中に何かがいるんだろうなあ……。高槻先生と深町くんのバディ感の余韻にひたりつつ、次の事件を読むのも楽しみで仕方がないのであった。
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怪異との遭遇を願いながら偽怪異としか出合えなかった彰良がついに本当の怪異と遭遇したか?
最初の怪異がまさか人魚とは?
霊感強そうで姿をくらました魚の配達人の沙絵の存在が気になる。
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シリーズの中で上位で面白い
高槻の過去も多く知れて、その上で現在周りの人達との距離の取り方分かって、高槻の周りが優しい世界になってよかったなって思った
まさかの方向性
怪異と聞けば幽霊を思い浮かべるけれども、この話は妖怪とか実体のある生き物系で本物が出てくるのね!?
ちょっと意外な方向性で驚いてしまいました。
まあ高槻先生も尚哉くんも霊感はないから、進む方向はそっちになるんでしょうかね。
これまで本物の幽霊ものも出てきましたが、人魚のインパクトが強すぎました…。
高槻先生も実体ある系っぽいし…。これからバトルするんですかね…。
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だいぶ怪異寄り。
高槻先生の授業受けたいなあ。
ひきこさんって知らなかった。
遠山はもうちょっと何かありそう。
高槻と尚哉は、そのうち祭りの調査に行くのかな。
イギリスの病院で、その時、居合わせたのが渉で良かった。
あんな時、もし智彰しかいなかったらと思うと肝が冷える。
――
異界/人魚
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尚哉に心強い味方が現れる。
同じ耳を持つ遠山宏孝との出会いと高槻の叔父の訪日。
謎の女性沙絵も登場して核心に近づいていってる感じ...まるで映画『ジョーズ』のテーマソングが聞こえてきそうな不穏さです。
extraは彰良のイギリス時代のお話。
渉叔父さんに逢えて本当によかった。渉の元に送ってくれた彰良の父に感謝したいくらい
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【収録作品】第一章 四時四十四分の怪/第二章 人魚のいる海/【extra】それはかつての日の話Ⅱ
第一章はふつうのミステリ、でも尚哉には貴重な出会いがあった。
第二章は「異界」との接触あり、なのかな。高槻が挙げていた疑問も残るが、割り切れないものはある。
高校生の高槻を引き取り、家族として慈しんでいる叔父・渉の登場で、当時の高槻の様子もわかる。まあでも、金持ちでよかったねというところはある。
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シリーズ第4弾。
新章開講 いわゆるスタート・・・納得ですよ。
色々なことが、部分的にもあからさまになってきた。
少しずつ、きっと見えて来る・・・
このワクワク感もたまらないですね。
「四時四十四分の怪」「人魚のいる海」
「【extra】それはかつての日の話2」の3編を収録。
尚哉のお仲間や本物も出てきたりで、正に新章って感じです。
高槻の叔父・渉が来ましたぁ~!!
イギリスにいた時の話が色々語られましたぁ。
さて、次はヤバそうだから、サッサと読まないとね♪