【感想・ネタバレ】准教授・高槻彰良の推察4 そして異界の扉がひらくのレビュー

あらすじ

「異界はどこにだってある――僕たちの、心の中にもね。」

春。無事に進級し大学2年生になった尚哉は、相変わらず高槻のもとで助手のバイトをしている。
ある日、高槻が運営するサイト「隣のハナシ」に、建築事務所で働く女性から怪事件の相談が寄せられた。
事務所で起こった、「4」にまつわる不気味な事件の真相とは……!?――(「四時四十四分の怪」)

6月。「江の島の海に人魚が出た」と週刊誌は大騒ぎに。高槻も講義で人魚のことを熱心に取り上げる。
そんなある日、キャンパスにふらりと現れたのは、ちょび髭にステッキのハンサムな英国紳士。なんと彼は、高槻の叔父・渉だった!
そして尚哉は期せずして、「高槻が一番辛かった頃」に彼を育てた渉から、高槻の悲痛な過去を聞くことに……。
高槻・尚哉・渉・佐々倉は休日を利用して江の島付近に出向き、人魚騒動を調査することに。
そこで「お母さんは人魚になった」と訴える少年に出会い……。――(「人魚のいる海」)

高槻が渉のもとで暮らしていたころのお話「【extra】それはかつての日の話2」も収録。
凸凹コンビの怪異譚、新章開講!


イラスト/鈴木次郎

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ネタバレ

高槻先生の過去の話を電車の中で読んでたらめっちゃ涙目になっちゃった、、、めっちゃ感動!!
結構え??って展開多くてめっちゃ面白かった!

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2025年10月28日

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ネタバレ

四時四十四分の怪
 高槻先生の話はある程度真相を考えやすいから読んでいて楽しい。真相が全くわからないから楽しい本もあるが、楽しみ方は本それぞれ。まぁ連鎖する呪いの正体は大抵こんなものさ。この手の話の難しいところはどれが偶然でどれが人為的なものかを見定めるところだけど、深町がそれを整理してくれるから気にせず読める。石田のこともすぐにわかったし自尊心向上に役立つ本だ。でも遠山のことはわからなかった。ドラマとは違いここで出てくるか。社会で成功しても果たして幸せか。その答えを深町が出すのはいつか。

人魚のいる海
 がちもんの怪異がここで出てきたか。ある意味「4」巻に相応しい話なのかもしれない。深町の見たものが幻想でないことが明らかになり、それ以外にも怪異ととれる現象が起こる。今まで怪異に見せかけた人為を扱ってきた本シリーズがいよいよ怪異を扱うことを明示してきたとも言える話ではないだろうか。誰が鱗を撒いたかはすぐにわかったがモノホンが出てくるとは思わなかった。そうか。もういちど江ノ島に行きたくなってしまうなぁ。

それはかつての日の話Ⅱ
 「こちら側」のエピソードだと思った。高槻先生はずっとあちら側を覗くことに必死になっている。怪異を求めて謎を解き、遂に今作で怪異らしきものと対峙した。だからこそ、「こちら側」である高槻先生が帰れる家のエピソードなんだ。辛いことを辛いと言える人がいる、場所がある。それはとても幸せなことだ。

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2023年11月30日

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ネタバレ

高槻先生の叔父さん、もう1人の嘘を聴き分ける能力者、向こう側の住人
新キャラ盛り盛りの4巻

半分新キャラ紹介のエピソードと現在の高槻先生の性格のベースとなったイギリス留学編
藍色の瞳だけじゃなくて漆黒の瞳も登場

色々あるけど本編より外伝の「ここは──外つ国か?」の衝撃が強すぎる

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2022年06月25日

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ネタバレ

高槻先生の叔父の渉が登場。この叔父さんに一時期お世話になったから、興奮するとハグしたくなる高槻先生が出来上がったのですね。

本編の「四時四十四分の怪」、「人魚のいる海」も面白かったけど、渉叔父が語り手の番外編も良かった。

12歳で両親から家を追いやられてしまった彰良をイギリスで支えた叔父さん、アパートメントの住人たちに感謝です。

彰良が鳥を見て気絶している時に出てくるものはいったい何なのか?謎が深まる…。
今後、少しずつ明らかになっていくのかしら?

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2022年06月04日

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ネタバレ

まさかの尚哉と同じ力を持った方が登場!!動きが怪しいなとか思ってしまってごめんなさい、、、。

第2章は今作では初めて、謎が解き明かされないまま話が終わりました。
不思議がたくさん残った第2章。人魚の謎がいずれ解き明かされて欲しいです。

彰良の叔父の渉の登場も良かったです。
番外編では2人のイギリスでの日々が描かれていて、幼き日の高槻先生を見れられて嬉しかったです。

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2024年04月20日

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ネタバレ

人魚伝説の話と、高槻の叔父・渉の帰国。

江ノ島って確かに人魚いそう。
サエさんって、人魚なんかな。
どっかでまた出てきそう。

渉叔父さんは、彰良にそっくりだな。
本来の気性はこのおじさんから受け継いでそう。

番外編?の渉と彰良の過去のエピソードが泣ける(T_T)

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2023年12月01日

ネタバレ 購入済み

凄いな

高槻先生が、語る授業の内容が、凄いな!これを書いている作者が、物凄く調べてるんだな。参考文献が、凄い!読んでいる時に、リアルで、大学の授業を聞いているような気がする。

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2023年05月23日

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ネタバレ

4巻になって初めて、高槻先生と深町くん以外の異界とつながりがある人が登場した。これまでは不可思議な事件と見せつつも紐解くとそうではない、というパターンがほとんどだったが、今回は事件に差し込むかたちで「何らかの事情」を抱えたキャラクターが関わっている。「四時四十四分の怪」の遠山所長は深町くんにとって大きな出会いとなったのではないだろうか。
毎度のことながら、食えない性格のキャラクターが憎めない。過去エピソードを読み終えると情の深い紳士だな、と分かるが登場時点の渉おじさんはずるい。のっけから惹き込まれてしまった。
「人魚のいる海」の沙絵の謎が深い。たぶん、現時点で高槻先生の過去に一番近づいた瞬間だったのだと思う。瞳の奥に何を見たのだろうか。今後も登場しそうな気配がある。
高槻先生の抱えているものに、また一歩踏みこんだ今作。過去編をみるかぎり、やっぱり中に何かがいるんだろうなあ……。高槻先生と深町くんのバディ感の余韻にひたりつつ、次の事件を読むのも楽しみで仕方がないのであった。

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2022年11月25日

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ネタバレ

【収録作品】第一章 四時四十四分の怪/第二章 人魚のいる海/【extra】それはかつての日の話Ⅱ

第一章はふつうのミステリ、でも尚哉には貴重な出会いがあった。
第二章は「異界」との接触あり、なのかな。高槻が挙げていた疑問も残るが、割り切れないものはある。

高校生の高槻を引き取り、家族として慈しんでいる叔父・渉の登場で、当時の高槻の様子もわかる。まあでも、金持ちでよかったねというところはある。

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2024年06月15日

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