安藤俊介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2016年刊行。
日本アンガーマネジメント協会の代表を務める著者による著書。
本書は、所謂「アンガーマネジメント」について具体的に書かれた本である。
著者曰く、アンガーマネジメントとは「スキル」なので、努力すれば誰でも「習得できる」という。
アンガーマネジメントで重要な考え方は、「怒り」そのものを抑えるのではなく、「怒りのままに行動してしまうこと」を防ぐということである。
怒りが生まれるまでには、
①出来事に遭遇
②出来事の意味づけ
③怒りの発生
という3ステップがある。
つまり、「出来事の発生=怒り」が直接繋がるわけではなく、出来事に対して意味づけをして、その結果、怒りが生まれるということである。
故に、出来事への意味付けの段階で自分の認知の歪みを修正し、落ち着いて対処することができれば、怒りのままに行動することは回避することができる。
この習慣をつけるための有効なアプローチとして、自分がどんな場面で怒りを感じるのかを記録する「アンガーログ」、ストレス状態を把握するための「ストレスログ」などが提示される。
また、怒りによる突発的な行動を防ぐためのテクニックとして「ストップシンキング」「カウントバック」などがある。
全体を通して実践的な内容で、参考になる本かと思う。
「怒り」は人間として不可欠な感情ではあるが、これに振り回されて自分を見失って行動してしまうと、仕事でもプライベートでも破滅を迎えるリスクがある。
故に、怒りとの付き合い方を覚えるというのは、スキルとして重要なものであると考える。 -
Posted by ブクログ
怒ることがほぼなかった数年前までの私。その頃は、なんであの人あんなにイライラしているのかな、と思ってた。ここ数年、部署異動して特定の人にすごく怒ってしまう事が自分が自分じゃ無いように思えていて、この本を手に取った。本を通して、思い当たることがあり自分を振り返りつつ、周囲の言動もなんとなくだけど意味づけできた気がする。絵が多くてすぐ読み切ることができた。
怒りとは少し違うけれど、「親がいなくても生きていける子どもを育てることが、親の勤め」という考え方がすごく印象に残って、今まで想像していた子どもをもつことに対する不安が、考え方を変えるだけで軽くなるのだと、自分自身に驚いた。
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Posted by ブクログ
職場で同僚を蹴り飛ばすという事件を起こした自分が、怒りをコントロールするための方略に、課題として科された本が、この本だった。指導教官も、この本を基本文献にして、アンガーマネジメントの講座を作っていたそうで、よく読み込むように指導された。そういった意味で、アンガーマネジメントに関する、世間的な理解を知るうえで、基本的な文献であることは、間違いなさそうである。
自分の怒りをコントロールをすることが目標となるアンガーマネジメントだが、その基本的な仕組みは簡単である。まず、この理論では、怒りというものを、「出来事への遭遇」→「出来事の意味付け」→「怒りの発生」という三段階で発生するものだと考える。怒りは、突発的に起こるものではなく、「意味付け」という自分自身による働きかけによって起こるものだと考えることで、ここに怒りをコントロールするための端緒を見つけることができる。自分で意味付けているのだから、その自分の意味付け方を変えれば、怒りの発生を抑制することができるからだ。
怒りに対する、このような認識のうえで、アンガーマネジメントが目指すのは、「行動の修正」と「認識の修正」である。
「認識の修正」というのは、上述した通り、自分自身が持っている出来事への認識=怒りを生み出す原因を修正していくことを指している。一方、「行動の修正」というのは、認識が修正されるまでの間や、それでも怒りを感じた際の対処方法としての「衝動のコントロール」と、そもそも怒りが発生しやすい状況に至ってしまう「コミュニケーションの修正」の二つから成る。
こうした修正を通して、「怒りにくい仕組み」を自分の中に作っていくことが、アンガーマネジメントであると言えるだろう。
アンガーマネジメントが、本来、怒るべきでない些細なことにイライラしてしまう人たちにとって、必要なスキルであることは間違いないと思う。本書の中で取り上げられる、上司や部下へのイライラ、行列への怒りなど、そんなことを怒っても仕方がないと思われるようなことに、怒りをぶつけてしまっている人間は、実際にいると思う。
一方で、正当な怒りみたいなものについて、アンガーマネジメントは、どのように処理するのか、ということに関しては、少し気になるテーマだと思う。被差別者や部下の「怒り」みたいなものを、当事者側のコミュニケーションの問題にしてきたことが、差別やパワハラの温床となってきたことに対して、アンガーマネジメントは、どういった回答をするのかというのが、素朴な疑問である。
こうした「怒り」は、本来、本人のマネジメントの問題ではなく、社会的な構造の問題として、関与する当事者たち全員で考えていかなくてはならない問題であるはずだ。けれども、こうした「怒り」も、同様の「怒り」として扱われるのだとすれば、この本を読む限り、「コミュニケーションの修正」の対象として、「怒り」の価値が相対化されてしまうように思う。
要するに、この本には、どういった「怒り」が、アンガーマネジメントの対象になるべきなのか、という価値問題についての議論がないことが、少し気になった。ぶつけられるべき「怒り」もあるのではないか、という素朴な疑問に対して、答えてもらえていない感がある。
それとも、そうした「べき」論も、周囲を不愉快にするだけの怒りかどうか、というフレームワークの中で捉えられるのだろうか。だとすれば、何が修正すべき認知の歪みであるのか、については、やっぱり説明が欲しかったように思う。
アンガーマネジメント、率直に言って、自分は、この考え方が嫌いであるという確信を深めた読書だった。とはいえ、世間的な基本理解を得るには、とても良い入門書だとは思う。 -
Posted by ブクログ
本には怒っていいって書いてあったけど、できれば怒らずに穏やかに過ごしたいって思った。
怒っていいのは、怒りは感情で、そこには役割がある。自分が大切にしているものが隠れていて、怒ることで本当に大切にしていることがわかる。
◯大切なこと
怒る必要があるか、ないか線引きできる。
相手を傷つけず、自分を傷つけず伝えることができるか。
6秒ルールを守ってゆっくり深呼吸する。
怒りを見える化する。10段間で表してみる。
・怒りの温度計、怒りの視覚化
怒りメモをつける「何に」「どれくらい」怒っていたか。
考えずにさっと書き留める。
上機嫌を演じる。
・気持ち→行動が当たり前だが、これを行動→気持ちにする。
幸せメモをつける。
・その場で書く。
・理由・原因などは考えない。
・1日に何度も嬉しいことがあるなら、何度もつける。
・幸せの温度をつける。
関わるか、関わらないかを決める。
・自分がわざわざ関わって怒る必要があるのか。5段階に分けて、5にあたるもの。
3以下のものについては、関わらない。4は、極力関わらない。エネルギーはほんとうにやりたいことに使う。関わることには、まず、自分ができることは何だろうと考える。できないことに無駄に怒っても…。相手の人格や性格は変えられないが行動を変えるよう指導することができる。
怒りのコントロールもだけど、とにかくご機嫌マネジメントをしたい。 -
Posted by ブクログ
アンガーマネジメントに関しての本で、さらに日本人の怒りやすさ、なんでそんな怒ってる人が多いのか、について説明されてる本
基本的には知ってる内容ではあったけど、副題の日本人の怒りやすさについて、だろうな〜を言語化してもらえた感じだった、そうそうそれそれ(╭☞•́⍛•̀)╭☞
全部が全部じゃないけど、怒りやすい人が多いのは教育や時代めいたことも背景にあって、それが昨今変わりつつあるにしても、今時代を作ってる人達は前の空気感で生き抜いてきた人達で……とか、
今は多様性の時代だから、違いを受け入れるべき、ってのも、押し付けちゃいけない考えなんだよな、とか
やっぱり考えさせられるよねฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ -
Posted by ブクログ
今度、メンバー4人を抱えるプロジェクトリーダーとして案件推進することになったので、立場上アンガーマネジメントは出来るようにならないとそろそろまずいと思い手に取ってみた。
平易な言葉で解説されており非常にとっつきやすい内容。特に印象に残ったのは、怒るか怒らないかは事象で決まるのではなく、己自身の選択であること。
だからこそ、怒りにつながる思い込みや価値観の歪みを認識し、怒りが起きても和らげるように自分をマネージし、仮に怒りを発したくても表現の仕方を気をつけることを意識したい。
まずは怒りを感じたら紙に書き出し、定量的定性的に分析をすることで冷静になる訓練から始めたい。