小山昇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
経営手腕で有名人でもある小山昇氏の著作を初めて読んでみた。こういう本の定番でもあるが、ちょこちょこと自分の自慢が散りばめられているところがあるのが玉に瑕でもあるのだけれど、それでも、経営理念として勉強になることも多い。
すでに自分の会社でも導入していることも多く、成功している会社と図らずも同じ手法を採っているというのはニヤリとさせられる。
ただし、すべての事業はそれぞれ異なる事情があるわけで、小山氏の事業と自分の事業が合致していない部分も多く、たとえば「借り入れをしないのは間違い」というのは大規模な設備投資を必要としない自分の事業には当てはまらないと思う。
また、決算間近の節税対策として -
Posted by ブクログ
事業継承のセミナーと言うと節税対策が多く盛り込まれる傾向になりますが、金の問題よりも(そもそも節税対策しないといけないほど財産がない?(笑))、むしろ大事なのは本質である人の問題と経営権の問題。人は後継者のみならず、その会社の体制にも目配りしておきたいものです。また、経営権の問題は株の問題。その株の相続と問題が絡むと、株の分散になりかねないので、そのあたりが指摘されています。
概ね想像した通りの内容でしたが、後継者へのバトンタッチの助走段階での仕事の内容など、割と興味深い内容でした。
中小企業(うちのような零細企業も)の経営者の方は一度は読んでいくといいかも。 -
Posted by ブクログ
厳しくも具体的な指摘に学び多し。大企業でのうのうの仕事している身にとっては特に。
◯考え方
・社員にとってはお金を持っている社長・数字に強い社長だけが人格者
・率より額(量)
・数字で検証する
・計画は達成したかどうかがすべて
・5年で売上を2倍にする方法をとにかく考える(アバウトでも良い)
・手間をかけないとほしいものは手に入らない
・オセロの白をひとつひとつ裏返していく
◯お金の使い方
①客数を増やす
②社員教育
③インフラ整備
◯優先度
・客単価増は客数増のあと
・量増加のあと質向上
・売上上位のお客様
・拡販余地の大きいお客様(予算額)
◯役割
・部長以上は数字が人格
新た -
Posted by ブクログ
融資は会社を守る保険に入るのと同じ。
支払利息額の目安は、経常利益の10%以内が健全
中小企業は、「都市銀行1.地方銀行2.信用金庫1.政府系金融機関1」の割合で取引するのが基本。
売り上げが1.2億なら地銀や信金をメインバンクに
根抵当権を外すには一旦全額を返さなきゃいけない。
根抵当権のメリット
融資のたびに設定登記しなくていいので、毎回担保を設定しなくて良い。審査の時間が短縮できる。
根抵当権のデメリット
1.根抵当権を解消する場合、複雑な手続きが必要。
2.他の金融機関に融資を持ち込んだ時、担保価値がないものとみなされてしまう。
抵当権を設定するなら、根抵当権ではなく、 -
Posted by ブクログ
改めて仕組みづくりの大切さが勉強になった。マクレガーのX理論とY理論と両方を意識して設計されている印象を受けた。
一人一人のモチベーションを高める仕組みと、サボることを減らす仕組み。さらには更迭されても更生するチャンスがあるなど、人間というものを理解しているのだなぁと思った。
勉強になったことは
PDCAではなくて、そこにLearnを加えたPDCLA。
本当に学ぶ大切さを痛感していたので、自信を持てるようになった。
さらに教育は会社の価値観を伝える場でもあるため、社長や社員がやるというのもとても納得だった。
私の働いている大企業では、研修といえば社外の人がやっていたし、社内の人がやってい -
Posted by ブクログ
社長としての心得や視点が極めて端的に語られている。もっとも会社のことを考えて真剣勝負をしているのは社長であるし意思決定を素早く実行することこそ幹部社員に求められることだ(役員1日、部長1週間、課長1ヶ月、平は一生やらない、は言い得て妙)。社長にとっては非常に参考になるし社員にとっては社長の思考回路を理解する手助けになる。特に第2章【戦略編】は具体的で面白い。一方で社員として武蔵野の働き幹部社員になりたいかというと...、Big Questionだろう。盲従しろという意味ではないにしろDiversify時代に多様性を無視して社長が決定したことを早期実行するイエスマンを最重視するのはやや限定的(と