木下半太のレビュー一覧
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本当のことしか書いていなくても、人は簡単に騙される。たとえば、「モデルになりませんか? 経験は問いません」という募集広告。モデル業で食べていこうと思って応募したら、お金を払うのはこっちだったというオチ。抜け目のない詐欺師は下手な嘘をつかない。反対に大事なことを隠しておくのだ。こういうのをミステリでは「叙述トリック」と呼ぶ。
多額の借金を抱えた赤の他人同士が集まって、架空の家族を演じる。それを一年間続けたら借金はチャラ。ここまでは読者も知らされている。しかし、どういう仕組みでチャラになるのか、そのからくりは最後までわからない。そして、それがわかってもなお、われわれにはまだ知らされていないこと -
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木下半太の半自伝的青春小説『ロックンロール・トーキョー』を読みました。
『爆ぜるゲームメイカー』、『D町怪奇物語』、『ロックンロール・ストリップ』に続き、木下半太の作品です。
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夢の続きがここに! 半自伝的小説第二弾!
映画監督を夢見る木村勇太は、方南町のボロアパートで妻・千春と劇団「チームKGB」のメンバーと暮らしている。
夢を叶えるために、秋葉原の路上でストリートパフォーマンスをしたり、有名監督の映画のオーディションを受けたり、必死にもがき続ける勇太たち。
しかし、現実は甘くはなかった。公演を打つ金はなく、バイトをすれば稽古をする時間が削ら -
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木下半太の半自伝的青春小説『ロックンロール・ストリップ』を読みました。
『爆ぜるゲームメイカー』、『D町怪奇物語』に続き、木下半太の作品です。
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「悪夢」シリーズで大人気の作家が描く、“めっちゃおもろい!”半自伝的青春小説。
これって一体・・・・・・どこまで実話なん?
木村勇太、25歳。夢は映画監督。
今は売れない劇団をやりながら、大阪市K区寿町でバーを経営している。
ある日の閉店間際、「冬音」という見慣れぬ美女が店にやってきた。
ストリッパーだという彼女は、勇太にストリップ劇場で前座をやってほしいと頼むのだった。なんとか劇場を満員にしたい、力 -
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木下半太のサスペンス作品『爆ぜるゲームメイカー』を読みました。
木下半太の作品は、2月に読んだ『ジュリオ』以来ですね。
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≪嫌われ者に愛の手を≫――週刊誌記者・小谷野丈二のもとに届いた謎のメモは、壮絶な復讐劇の始まりだった。別れた妻子を救うため、三人の“嫌われ者”と共に「死のPK戦」に挑む丈二。
死闘の果てに、復讐に燃える男・オオシマの“本当の狙い”がわかった時、戦慄の結末が待ち受ける!
<文庫オリジナル>
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講談社が発行している写真週刊誌『FRIDAY』に2010年(平成22年)9月から2011年 -
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木下半太のサスペンス作品『極限トランク』を読みました。
木下半太の作品は昨年12月に読んだ『鈴木ごっこ』以来ですね。
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死体と二人きり!? 史上最小の密室劇
「悪夢」シリーズの著者が挑む、「極限」シリーズ開幕!
目が覚めたら、なぜか全裸で車のトランクの中!?
広告代理店に勤める耳原敏夫は、何不自由ない生活を送っていたが、家庭では冷たい空気が流れ、仕事にも虚しさを感じていた。
そんなある日、“コーディネーター"を名乗る男と出会い、「人生には刺激が必要や」という言葉に乗せられるように、妻子に内緒で名古屋へと向かうが……。
なぜ閉じ込められたのか、果たして脱出は可能なのか。