木下半太のレビュー一覧
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本当のことしか書いていなくても、人は簡単に騙される。たとえば、「モデルになりませんか? 経験は問いません」という募集広告。モデル業で食べていこうと思って応募したら、お金を払うのはこっちだったというオチ。抜け目のない詐欺師は下手な嘘をつかない。反対に大事なことを隠しておくのだ。こういうのをミステリでは「叙述トリック」と呼ぶ。
多額の借金を抱えた赤の他人同士が集まって、架空の家族を演じる。それを一年間続けたら借金はチャラ。ここまでは読者も知らされている。しかし、どういう仕組みでチャラになるのか、そのからくりは最後までわからない。そして、それがわかってもなお、われわれにはまだ知らされていないことがあったのだ。
もちろん、丁寧に読めば違和感はあったはずである。たとえばカツオの娘。第一話では父親似の双子と書かれているが、第四話では一人娘でイケイケのAV女優なのである。でもテンポに釣られてつい先へ先へと読み進めてしまう。こういうところもきっと計算ずくなのだろう。
こういう小説のレビューで「じつはオレ気づいてたんだよね」などと利口ぶるのは無粋である。むしろ潔くシャッポを脱いで、もう一度始めから読み直してみるくらいが丁度いい。詐欺と違って騙されても、本の代金より他に木戸銭を取られる心配はないのだから。 -
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木下半太の半自伝的青春小説『ロックンロール・トーキョー』を読みました。
『爆ぜるゲームメイカー』、『D町怪奇物語』、『ロックンロール・ストリップ』に続き、木下半太の作品です。
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夢の続きがここに! 半自伝的小説第二弾!
映画監督を夢見る木村勇太は、方南町のボロアパートで妻・千春と劇団「チームKGB」のメンバーと暮らしている。
夢を叶えるために、秋葉原の路上でストリートパフォーマンスをしたり、有名監督の映画のオーディションを受けたり、必死にもがき続ける勇太たち。
しかし、現実は甘くはなかった。公演を打つ金はなく、バイトをすれば稽古をする時間が削られる……。
打開策もなく行き詰まっていく中、「小説の執筆」という千載一遇のチャンスを得た勇太。
結果、デビュー小説は大ヒット! 未来はバラ色のはずだったのに、待っていたのは更なる試練の連続だった――。
夢を追いかける全ての人に贈る、傑作青春小説!
映画化もされた『ロックンロール・ストリップ』に続く半自伝的物語。
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2021年(令和3年)に書き下ろしで刊行された作品……『ロックンロール・ストリップ』の続篇です。
映画監督を夢見て大阪から上京してきた木村勇太は、方南町のアパートで妻・千春と劇団「チームKGB」のメンバー3人と暮らし始める……まずは名を売ろうと、秋葉原でストリートパフォーマンスをしたり、映画のオーディションを受けたり、必死にもがき続ける勇太たち、、、
しかし現実は甘くはなかった……公演を打つ金はなく、バイトをすれば稽古の時間が削られる。
次第に行き詰まる中、勇太に巡ってきた「小説の執筆」という千載一遇のチャンス……しかし、その先に待ち受けていたのは、さらなる試練の連続だった、、、
夢の続きがここに! 半自伝的青春小説、待望の第2弾!
映画監督になりたい青年・木村勇太と売れない劇団「チームKGB」が東京で夢を叶えるために悪戦苦闘する……木下半太の半自伝的小説の第2作です、、、
「8割方が事実のほぼ自伝」ということらしく、ほぼほぼ実際に経験したエピソードを織り交ぜ、勇太が方南町のアパートで共同生活を始め、小説家、そして監督となるまでを描いた東京立志篇とも言える展開……東大阪のおもろい霊媒師のオバチャンの本が売れるという予言や、映画化しようと思い立つ本作の構想シーンで一役買った三軒茶屋のバー〈いちびり〉、井筒和幸監督の『パッチギ!』への出演、新聞社のパイロットだった父親の死 等々は、事実らしいですねー 波乱万丈な人生ですね。
面白かった! 『ロックンロール・ストリップ』に続いて愉しめました……もう続篇は出ないよなぁ……。 -
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木下半太の半自伝的青春小説『ロックンロール・ストリップ』を読みました。
『爆ぜるゲームメイカー』、『D町怪奇物語』に続き、木下半太の作品です。
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「悪夢」シリーズで大人気の作家が描く、“めっちゃおもろい!”半自伝的青春小説。
これって一体・・・・・・どこまで実話なん?
木村勇太、25歳。夢は映画監督。
今は売れない劇団をやりながら、大阪市K区寿町でバーを経営している。
ある日の閉店間際、「冬音」という見慣れぬ美女が店にやってきた。
ストリッパーだという彼女は、勇太にストリップ劇場で前座をやってほしいと頼むのだった。なんとか劇場を満員にしたい、力を貸してほしいと――。
そこから勇太たち劇団員4人の、場末の劇場を舞台にした、笑いあり、涙ありの悪戦苦闘の日々が始まった!
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
現代絵師・山下良平さんの“めっちゃ素敵!”なイラストも収録しています!
解説/柚木茉莉(yuzuka)
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2017年(平成29年)に小学館が発行する総合週刊誌『週刊ポスト』に連載された作品を加筆修正して2018年(平成30年)に刊行された作品……2020年(令和2年)には映画化もされているようですね。
主人公は映画監督を夢見てバー<デ・ニーロ>と劇団<チームKGB>を経営する男・木村勇太……バーの客として冬音と名乗るストリッパーが訪れ、彼女が旭川ローズとう名前で出演しているストリップ劇場・東洋ミュージックでストリップの前座を劇団で演じてほしいと依頼する、、、
勇太の恋人・栗山千春の父は、そのストリップ劇場がある商店街の会長であり「劇場を盛況にできたら、娘と結婚してもいい」と言う……。
がむしゃらに夢を追いかけ続ける、真っすぐな男の物語……これまで読んだことのある木下半太の作品とは異なる印象ですが、半自伝的小説 と言われれば、納得ですね、、、
時には疑問を持ちつつも、自分のことを信じ、自分なりの方法で、ちょっと格好悪くても突き進むという勇太(木下半太?)の姿に気持ちがシンクロして感動できたし、笑いや涙を交えながら、嫉妬や葛藤等の複雑な感情も巧く描かれていたと思います。
続篇があるようなので、この後、続けて読む予定です……愉しみ!
以下、主な登場人物です。
木村勇太
劇団の座長
栗山千春
勇太の恋人
旭川ローズ(冬音)
人気ストリッパー
木村朋美
勇太の妹、ロックバンド・マチルダのメンバー
ビーバー藤森
劇団員
赤星マキ
劇団員
火野素直
劇団員 -
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木下半太のサスペンス作品『爆ぜるゲームメイカー』を読みました。
木下半太の作品は、2月に読んだ『ジュリオ』以来ですね。
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≪嫌われ者に愛の手を≫――週刊誌記者・小谷野丈二のもとに届いた謎のメモは、壮絶な復讐劇の始まりだった。別れた妻子を救うため、三人の“嫌われ者”と共に「死のPK戦」に挑む丈二。
死闘の果てに、復讐に燃える男・オオシマの“本当の狙い”がわかった時、戦慄の結末が待ち受ける!
<文庫オリジナル>
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講談社が発行している写真週刊誌『FRIDAY』に2010年(平成22年)9月から2011年(平成23年)10月に『きらわれもの』のタイトルで連載された小説を改題のうえ、2012年(平成24年)に刊行された作品です。
■ゲームメイカーの回想Ⅰ
■第一章 嫌われ者に愛の手を
■第二章 巻き込まれた女
■ゲームメイカーの回想Ⅱ
■第三章 地獄へのキックオフ
■第四章 頭に埋め込まれた爆弾
■ゲームメイカーの回想Ⅲ
■第五章 死のPK戦
■第六章 絶望のロスタイム
「悪夢シリーズ」の著者が描く、壮絶すぎる男の復讐劇! 『FRIDAY』連載中から話題を呼んだあの小説が、文庫オリジナルで登場。
両足を失い、サッカーの夢を奪われたオオシマによる復讐劇を描いた作品……希望からの絶望、天国から地獄への繰り返しのハチャメチャな展開で、木下半太らしさを感じるジェットコースター系のアクション小説でしたね、、、
超ユニークな登場人物たちの視点が切り替わりながら進む怒涛のスピード感が愉しめ「悪夢シリーズ」っぽい作品でした……小谷野丈二は、別れた妻子を助けることができましたが、ゲームに勝ったのはオオシマだったんでしょうねー まさかの、そしてゾッとする結末が印象的でした。 -
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木下半太のサスペンス作品『極限トランク』を読みました。
木下半太の作品は昨年12月に読んだ『鈴木ごっこ』以来ですね。
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死体と二人きり!? 史上最小の密室劇
「悪夢」シリーズの著者が挑む、「極限」シリーズ開幕!
目が覚めたら、なぜか全裸で車のトランクの中!?
広告代理店に勤める耳原敏夫は、何不自由ない生活を送っていたが、家庭では冷たい空気が流れ、仕事にも虚しさを感じていた。
そんなある日、“コーディネーター"を名乗る男と出会い、「人生には刺激が必要や」という言葉に乗せられるように、妻子に内緒で名古屋へと向かうが……。
なぜ閉じ込められたのか、果たして脱出は可能なのか。
大興奮サスペンス! 文庫書き下ろし。
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2016年(平成28年)に刊行された極限シリーズの第1作です。
■Chapter one 孤独なとき、人間はまことの自分自身を感じる――トルストイ
■Chapter two 結婚はまさしく相互の誤解にもとづくものである――オスカー・ワイルド
■Chapter three 真実は疑いなく美しい。しかも、嘘もまた同様である――ラルフ・ワルド・エマーソン
なぜ閉じ込められたのか、如何に脱出するのか――“極限の密室劇”の幕が上がる……「悪夢」シリーズの著者が贈る、大興奮サスペンス。
悪夢シリーズを彷彿するハチャメチャ感と怒涛のスピード感で一気に読ませる展開の作品でした……面白かったですねぇ、、、
大手広告代理店に勤める耳原(みのはら)敏夫は、人生をコーディネイトするという男・海老原の誘いに乗り、家族に内緒で名古屋に向かう……敏夫は名古屋のホテルで目隠しされたうえに裸で縛られた状態で女性の遺体とともにクルマのトランクに閉じ込めれることとなり、その危機から脱出するために、海老原と駆け引きをしつつ、妻の悦子にも連絡を取ることに……。
クルマのトランクという密室……しかも目隠しされて何も見えない……そんな緊迫した状況下で、物語は二転三転、、、
そして意外な真実が判明するクライマックスへ! 愉しめましたねー 次は続篇を読んでみようと思います。