感情タグBEST3
Posted by ブクログ
はちゃめちゃ冒険家父と悩む11歳、父を否定しながらもほんとは大好きでちゃんと七海(ガガリン)の行動に父の姿を感じるあたり面白い。
宝は追い求めるものではなく守るもの
人生というのは、宝物を探す旅じゃない。無くさないように必死で守る日々を重ねること
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サブタイトルは「史上最悪の夏休み」。もっとぴったりの季節に読めばいいものを、いま読まなければまた来年の夏を待つことになってしまうと思い。
以前、高野秀行が書いた児童文学っぽい小説を読んだとき、それなりには面白かったけれど、高野さんはやっぱりノンフィクションがいちばんだと思いました。木下半太はノンフィクション作家ではないものの、いつもとはまるでちがうジャンル。半太さんまで色気出して児童文学に手ぇ出してからにと思ってしまったのです。でも、これは良かった。
恥ずかしいぐらい浮世離れしている冒険家の父親を持つ小学生男子・七海。京都の大金持ちの爺さんから、家出した孫娘を探してほしいと頼まれた父親は、なぜか七海までその捜索に付き合わせる。破天荒な父親に不安を感じる七海に親友ふたりも付き合ってくれることに。
京都と大阪、特に北摂地域に土地勘のある人なら三割増以上でたぶん楽しい。かくいう私も、作中の走行経路が全部わかるから、ちょっと興奮するぐらい楽しかった。
いつもは「ら抜き」だらけの印象があったのに、「食べられる」「来られる」と見事に正しい日本語。児童文学のほうが気を遣うのかしらん。
まんま槇原敬之の歌のタイトルでしょ。中身はマッキーの歌とは全然ちがったけれど、七海はみんなに歌いたくなったかもしれません。だって君は僕の宝物。