木下半太のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
悪夢シリーズ 第3弾
序章 一週間前
第一章 大観覧車
第二章 それぞれの回想
第三章 残り時間四十五分
第四章 脱出
終章 一週間後
大阪・天保山にある観覧車が爆弾を持った男にジャックされ、もぐりの女医・ニーナが人質に。
ニーナの父に6億円の身代金を要求する。
60個ある観覧車のキャビンには、家族連れや詐欺師、スリの親方などが乗り合わせており、大きな野望の元、観覧車は再び動き出す。
愛と憎しみ、友情と絆、家族、笑いと悲しみ。
パニックストーリーの中に全て入っていて、ドキドキもするし、笑えるし、泣けもする最高の作品でした。
このシリーズで今のところ一番好きで -
-
Posted by ブクログ
木下半太の悪夢シリーズ。
売れないお笑い芸人(アフロで小柄w)が、先輩に紹介された割のいいバイト。実は、様々な思惑が交差する危険きわまりないものだったという、のっけからハプニング満載の期待が高まる。
ピンクのキャデラックで疾走するシーンが印象的。自動車での移動シーンが多いこともあり、展開はいつにも増してスピーディ。たたみかけるように次の、そのまた次が気になる仕掛けやセリフ回しも、著者の得意とするところ。
他の悪夢シリーズを読んだ人なら、思わずニヤリとする場面も。ラストまで一気に読まされた挙句、想像だにしなかった結末に唖然。がしかし、サスペンスと言えどもそこは悪夢シリーズ。読後に暗くなるよう -
Posted by ブクログ
ネタバレ解説の温水ゆかり氏が書いていたようにまさに最後は●オチなのだが、駆け抜けるように一気に読ませてしまう文章のリズム感と、ちょっと古臭いけどそこがなんとも安定感があって心地よい「吾輩」という一人称&語り口調と、ハチャメチャなプロフィールで出来れば友達になりたくない脇役のキャラクターの濃さと、がワタシにとってはとてもバランスよくミックスされて、最後の●オチまでは(苦笑)爽快感たっぷりに没頭した。
でもさ、よく考えると、あれだけ濃い内容を最後にまとめるとしたら、やっぱり●オチになるわな(笑)。しかし、伏線が全くなくてホントに最後の数ページで「やられた~」って感じ!