木下半太のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
映画監督になる夢をかかえ、仲間たちと売れない劇団をやりながら、小さなバーを経営している勇太。ある日、セクシーな客が現れ、劇団にストリップショーの前座をやってみないかと持ちかける。しかし、場末のストリップ劇場の客は数えるほどで、全て常連。さらにストリップを見に来ているために、劇団のコントなど見たくないのだった…。
やたらとあちこちに自伝的小説と書かれているが、相当の脚色がなされている創作である。そのほうがいいけど。
ストリップ劇場でのゴタゴタや、プライドも何も打ち捨ててウケ始めるあたりは、吉本新喜劇的なお約束の連続でも有るので、楽しく勢いよく読める。そこに謎の男、井手が出てきて話がややこしく -
Posted by ブクログ
ネタバレスラスラ〜と軽く読めるミステリー小説。
話は淡々と進んでいくが続きが気になってあっという間に読める。
同じ借金を抱えた男女が1年間「鈴木」という姓を名乗って家族として過ごせれば借金がチャラになると言われ、高級住宅街に集められる。
後半まで読んでいくと“妙なズレ”を感じ、あれ?ん??とよくわからなくなる感覚に陥り、それでも読んでいき、やっと結末に辿り着いた時に『えっっ!?!?』と驚きの展開が待ち受ける。
第一話の“わたしはカップラーメンを食べない”が後にこんな大きな意味を持っているとは…
スキンヘッドの謎の男も、鈴木ごっこをさせられている連中と同じ立場なのかと思うと、この一連の首謀者は一 -
Posted by ブクログ
ネタバレまただよ。「本当の狙い」「戦慄の結末」とか煽るから、どんでん返しがあるんだなって身構えちゃって想定内の結末だと肩透かし食ったような気になっちゃうという…。
そもそも、人を殺してまで一千万手に入れたやつは、枕元に一千万あったら絶対思い出すでしょう? 後半の種明かしのためにリアクションさせないのは…。
小谷野が滝川を誘い、滝川が宮下を誘って三人組になったのに、三人ともにあらかじめ関係者に数えられてる。誘わなかったら、あるいは違う人を誘っていたらどう修正するつもりだったの?
宮下は勝美が死んだと思い込まされていたのに、田園調布で再会した時に何にも言わない。実は生きていたって事前に知るシーンがあったの