木下半太のレビュー一覧

  • 悪夢のドライブ
    詐欺師にペテン師、売れないお笑い芸人やヤクザとマフィア、さらにはハリウッドスターと多重人格の運び屋まで登場する、いろいろ入り乱れの騙し合い、2億のダイヤを巡って騙し騙され奪い合う小説。
    テンポよく進んでいくので読みやすい。
    まあまあ面白かった。
  • 悪夢の観覧車
    スピード感の有る小説として、友人から名前が挙がったので読んでみました。
    一作目のエレベーターより、個人的に好きです。
    構成がくっきりしていて、読み進めるごとに
    「よく考えられてるなー」と感心してしまいました。
    よくできすぎて喜劇のようでもありますが、
    コメディと銘打っているので全然OK。
    この小説が...続きを読む
  • 悪夢の身代金
    相変わらず怒涛のように変化し続ける展開は面白いの一言につきるんですが、直前に読んでいたクローゼットが非情に面白かったので、今回のように視点の変わる展開に多少ついていけなかったところがある。ただ、どのキャラクターも魅力的で、回転のはやい女子高生はもちろん頭のおかしい椎名、そしてなにより朝子の相方の月子...続きを読む
  • 爆ぜるゲームメイカー
    人の頭がガンガン爆発していくのでお腹いっぱい。
    途中で爆発したオオシマは誰だったんだ…?娘に近づいた車椅子の若い男は誰…?
    謎は残るけど、テンポよく最後まで読めた。登場人物にカスが多くて、誰に感情移入すればいいのか分からない。
  • 純喫茶探偵は死体がお好き
    ミステリかと思ったらファンタジーだった(笑。まさにドタバタ劇で、銃は乱射するは、鬼はボコボコにされるわ、何かにつけて首を刺すわ滅茶苦茶である。
    しかし、真子ちゃんが最強で格好いいのでそれでよしとする。
  • 悪夢のエレベーター
    まさか全員の視点で書かれるとは…。
    マッキーとカオルがひどい!!最初はカオルやばい女かと思ってたけど(実際にはやばかった訳だが)、みんな騙すのに必死すぎてニヤニヤした。
    続きが気になる終わり方。
  • フィーバー5
    内容は、コメディー要素が強い感じ。テンポ良く読めていけるのが良いし、先が気になる展開にはなっていたかなぁ。
    でも、みどりが途中から男になったことあたりは無理がある気がする。今後繋がっていくのかなぁという、ちょっと微妙な終わり方だったかなぁ。
  • 恋する音川家
    血の繋がりのある家族の中で唯一血の繋がりのないのが夫婦。最強無縁の関係。これを繋ぐのは時間なのか何なのか。神様は脚本が下手であれば、トラブルは喜び、アンラッキーも愉しむ。それがハッピーに生きるコツ。人生はいつでもやり直せる。年齢なんて関係ない。本当の不幸は、変化を恐れる心から逃げられないこと。だから...続きを読む
  • 悪夢の身代金
    身代金を運ぶサンタクロースに代わって女子高生が…
    面白い設定の小説だった。
    それぞれの立場の登場人物が話を巻き戻して語るので分かりやすいが、少々くどい。
  • 悪夢のクローゼット
    悪夢シリーズ。
    相変わらずのドタバタとスリルがない交ぜになって面白い。
    それにしても間抜けな教師の多い高校だこと。
  • 純喫茶探偵は死体がお好き
    「大丈夫。運命は変えられる。」これからは男に頼らない。自分一人で片を付ける。生まれた瞬間に呪われた運命を背負わなければならなかった小夜。世の中には逆らえぬ運命というものがある。ならば、その運命を変えるだけ。私は運命なんか知らない。その逆を生きてやる。出会いも争いに巻き込まれるのも運命だけれど運命をど...続きを読む
  • 天使と魔物のラストディナー
    突然命を奪われる理不尽な犯罪がある。悔しくて死にきれない人のために神様がきまぐれを起こし、世にも珍やかな怪物を生み出す。地上に出れば人間の姿に戻るという摩訶不思議な設定。怪物たちは自分たちの存在を実感するため他者の復讐を手伝い続ける。しかるに心は一向に晴れない。人は人を殺し続ける。不幸の連鎖は永遠の...続きを読む
  • 宝探しトラジェティー
    人生に宝物のありかを示してくれる地図はない。自分にとっての宝物は何なのか。意外と大切な宝物はすぐ側にあったりする。はたまた実は皆、最初から持っているのかも。気づいていないだけなのかもしれない。宝物は一度失えば二度と手に入れることはできない。だから守る。必死に守り抜かなければならない。それが人生。恰好...続きを読む
  • サンブンノイチ
    銀行強盗を計画した三人組の騙し合いを描いたクライムサスペンス。
    テンポがよくて、登場人物も少ないので読みやすくそれなりに楽しめた。ただ、ドンデン返しの連続は少しやり過ぎか。そこまでやってしまったら展開に無理が生じている気も。
  • 奈落のエレベーター
    笑いあり涙ありどんでんありで、エンタテインメントとして普通におもしろいが、木下作品としては下作。意想外の振幅も小さく、全体として、ただのドタバタ劇に終わっている。木下氏ならではの奥行き、深みがなかった。乏しかった。個人的には血腥すぎるのも嫌気した。残虐シーンだけは未だに苦手。心臓の弱い人にはちょっと...続きを読む
  • ゴブンノイチ
    ○○ブンノイチシリーズ!?
    コメディテイストで面白いが、いつものどんでん返しが小技で今一感がいなめない。ちょいちょいぜんさくのキャクターが登場するが続編的な要素はない。
  • 悪夢の観覧車
    観覧車をジャックした誘拐事件。

    悪夢のエレベーターは後味の悪さが苦手だったが、本作は違う。
    少し悲しくもあり、最後は良かったと思える。
  • 悪夢の商店街
    『スペシャルカードは誰が切る?』

    ひっちゃきまわしって、すとんと落とす。お見事。ただ、連続で読むと、なんか頭が悪くなる気がする。苦しくなったら間に挟む感じで読みたい。
  • 女王ゲーム
    勝てば10億円負ければご主人様が剥製にされるイカサマありのババ抜きゲーム

    イカサマのゲーム性はそんなに複雑なことはやってない
    むしろ、そんなリスクを負ってその程度のメリットしかないの?と思う
    それよりも重要なのは奴隷気質ってことなんだろうけどね

    残酷なゲーム設定の割にそんなに悲惨さを感じないのは...続きを読む
  • 悪夢のクローゼット
    ふとした若気の出来心から、誘惑に駆られて、事件の目撃者になってしまった高校生の話。

    どうということはないけれど、少し普通ではない被害者とその恋人の愛情の表現方法が印象的。
    加害者グループの間の強弱や、心理の変化も興味深く、さらりと読めた