木下半太のレビュー一覧

  • 極限トランク

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    半ば惰性で読んでいた“悪夢”シリーズ。いつもそこそこ楽しいけれど、もうそろそろええわと思い、『水族館』は読まずにこちらの“極限”シリーズへ。

    四十路男が美女をナンパして浮気中、現場に何者かが乱入して殴られ失神。目覚めると全裸で車のトランクの中。隣には同じく全裸の美女、でも死体。

    私が小説に求めたい切なさも何もあったもんじゃないけれど(笑)、最後までネタは割れないのが木下半太のスゴイとこ。誠実さと笑いは最大の武器になるという、思わずうなずきたくなる教訓も挙げられていたりして。

    とりあえず次の『冷蔵庫』は読みます。以降も読むかどうかはそれ次第。

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    2017年06月28日
  • ゴブンノイチ

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    赤ちゃんを誘拐する話が舞い込んでくる。
    報酬は一人一億円!?
    誘拐は人助けの為と割り切って犯罪に手を染めようとする自称アウトローを目指す主人公!
    しかし事態は悪い方へ悪い方へと転がっていく・・・

    なんとなくガイリッチーのロックストックを思い出した。

    冒頭のユージュアルサスペックの引用からケビンスペイシー=ウッキー!?と思って読んでいた・・・

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    2017年05月06日
  • 悪夢のギャンブルマンション

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    大国町の裏カジノマンション。当然、経営者はヤクザ。オカマバーのママ、マッキーは、借金に悩むイケメン客のために、その裏カジノマンションでのギャンブルに付き合うことに。同じくオカマのジェニファーとその元カレ、輝男も加わるのだが……。

    いろいろ出てくるイカサマが興味深くて楽しいです。全編に飛び交うベタベタの大阪弁とオカマ言葉、特にジェニファー、サイコー。

    あんまり元気じゃないときにはうってつけの本なのでした。

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    2017年04月28日
  • 悪夢のクローゼット

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    タイトルの通り話の密室感が凄い。
    演劇のようにごく限られた空間で限定されたメンバーの台詞回しだけで話が進む。組み立て方が
    うまい、一気に読んでしまった。

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    2017年03月18日
  • 悪夢のエレベーター

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    気がつくとそこはエレベーターの中だった。

    バッタに似た若い男
    ヤクザ風のおっさん
    魔女のような不気味な女
    妻の陣痛が始まったと電話が来たばかりの自分

    エレベーターは故障しており降りられない。
    偶然乗り合わせた四人は脱出を試みるのだが・・・



    同作家のの『鈴木ごっこ』が面白かったので読んでみました!
    この作品も切り返しの凄さはルイス・フィーゴ級!

    悪夢シリーズを少し読んでみようかと思いました。

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    2017年01月23日
  • 悪夢のエレベーター

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    エンターテインメントのコメディサスペンス、というスタンスだし、それなりに面白いし、意外な結末もまあまあそれなりに楽しめたけど、それでもやっぱりイマイチだなぁ。

    ちょっと軽薄なのは、こういう小説だからしょうがないにしても、一言で言ってしまうと、人が簡単に死にすぎ。
    しかも、主要登場人物なのに、なんであっさり殺しちゃうわけ?

    そこがちょっと個人的にはダメだった。

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    2016年11月25日
  • 悪夢の水族館

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    ネタバレ

    洗脳を題材にした作品。

    悪夢のエレベーターは、コメディ色がかなり強かったけど、こちらは最後は少々泣けました。
    洗脳と洗脳外しが現れたり、腕利きの女性ペテン師が現れたり、結構ハチャメチャな印象があったけど、ボディーガードのお爺さんは格好良かったです。

    人生も善と悪に分けられたら、良いのにというのは、何となく共感してしまいました。

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    2016年10月21日
  • 裏切りのステーキハウス

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    笑って良いのか?
    シリアスな話なのか?
    でも・・死者も出ているし・・・

    レビューではまあまあの評価だったし
    それなりにサクサク読めるが
    コレと言って心に話が残らない。

    再読は無いので売却

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    2016年09月28日
  • 人形家族 熱血刑事赤羽健吾の危機一髪

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     上司である八重樫育子、そして女優から刑事に転身した桑田栞と共に警視庁行動分析課のメンバーとして活動する赤羽健吾。そんな健吾が次に急行するよう命じられた現場には、車の後部座席に座る女性の遺体、そしてその女性とまるでドライブするかのように運転席や助手席に座る3体のマネキンがあった。

     「アヒルキラー」続編。前作で被害者だったはずの栞が、デキる後輩としてメンバーに。物語の進み方も前作と似ていて、健吾の現在と、健吾の祖父・光春目線の1978年が交互に描かれる。まぁ、前作みたいに密に繋がっているわけではないけれど、まあまあおもしろかった。このスタイルがこのシリーズのお決まりになるのだろうか。

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    2016年09月15日
  • 人形家族 熱血刑事赤羽健吾の危機一髪

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    異常犯罪者、性的倒錯者なんかの題材として扱われることの多いマネキン。
    今回の主役はマネキンだ。

    かつて、実際に世田谷一家殺人事件があったが、そこからの物語。

    加害者と被害者がいて、被害者の一人が加害者となる。また、その加害者が被害者となる。
    憎悪と復讐の連鎖。

    次回作も期待。

    ただ、帯の三代目の岩田は余計だ。
    本編に全くかんけいねー。

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    2016年09月06日
  • 極限トランク

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    目が覚めたら、何故か全裸でトランクの中。

    各章割りが、トルストイ、オスカー・ワイルド、ラルフ・ワルド・エマーソンの引用をするのは非常に良いんだが...

    デジャビュか?内容が山田悠だったか、伊坂幸太郎だったかのとあまりにも酷似し過ぎる。
    過去の親の秘密を〜の件が。
    本筋六割パクって、色付けた感が否めない。

    木下フリークとしては、非常に残念です。

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    2016年08月20日
  • 悪夢のエレベーター

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    テンポが良くサクサク読めました。
    最初はただのコメディタッチのドタバタものかなぁって思って読み進めてたんですが意外な展開とエンターテイメント性もあって面白かったです。

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    2016年06月21日
  • 悪夢のエレベーター

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    1974年大阪生まれの木下半太さん、初読み作家さんです。「悪夢のエレベーター」(2006.7刊行、2007.10文庫化)を読みました。面白いのかそうでないのか、キレがいいのか悪いのか・・・、この本だけではよくわからない・・・、そんな印象でした。「悪夢の商店街」も読んでみます(^-^)

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    2016年05月23日
  • サンブンノニ

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    ブンノイチシリーズどころか、悪夢シリーズも読んでる読者には、ぐっとくるな。
    くれぐれも、厨二病患者は、手に取らないように。

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    2016年04月25日
  • 悪夢のドライブ

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    ネタバレ

    熊川達郎はお笑い芸人。
    表紙の車に乗ってるアフロが熊川達郎。
    そう、
    アフロが目立つお笑い芸人。
    でも、
    お笑い芸人も辞めそう。。。
    で、
    紹介されて運び屋のバイトを始める。
    そこで出会ったのは元ボクサー猫多信男。
    なんでか知らんが多重人格者なんですよ。
    コタローっていう子供や、
    リカというJKや、
    カズキチっていうスタントマンなんかが居ます。
    つか、
    コタローって。。。
    コタローは一人暮らしを思い出すね。
    ともかく、
    クマとネコはコンビを組んで運び屋やってます!

    五十嵐桜は親の借金2億円を抱えてる。
    家出をして、
    ひじきという名のちくわ好きなダルメシアンを連れて、
    念願だった詐欺師ではなく

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    2016年04月23日
  • サバイバー

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    やられた。
    『サバイバー 23区 東京崩壊生存者』の改題版だった。どこかで読んだことあるなと思いながらも、読み終わってから気付いた...

    ある日、突如として、地球に異変が起こるSFもの。
    地球外生命体がでてくるわけではなく、あくまでも人間に焦点を当てる。日本の人口が60数万人まで減少、電気、ガス、水道のライフラインが使えなくなり、月明りの生活。
    江戸時代あたりの暮らしぶりに近くなる。

    金や富を持っていた者は、崩壊に伴い、紙幣が紙切れになった世では、心の支えがなくなり皆自殺。
    逆にニートとして生活をしていたものは、この世界では最強の人種。ある種、楽観的な思考が生存適応能力が高い。

    木下では

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    2016年04月17日
  • 裏切りのステーキハウス

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    相変わらずのスピード展開。
    物凄い速度で駆けてゆくテンポは爽快。
    木下節は気持ち良い。
    ドラマ向きだな。

    しかしながら、テンポは良いけど、本作のオチは、かなり尻すぼみ。
    最後の数ページの繰り返されるどんでん返しは、昂揚感を煽られるが、オチがこれかよ。

    悪夢シリーズの観覧車は未だ超えられず。

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    2016年04月14日
  • ゴブンノイチ

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    ネタバレ

    前回のサンブンノイチよりもソフトな感じ。
    どんでん返しもすくないけど、頭文字を使ったトリックは面白かったかな。さっくり読める1冊。

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    2016年04月13日
  • 悪夢の観覧車

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    ネタバレ

    赤松大二郎は、
    仁科真理子ことう闇医者のニーナに治療を受けてた!
    1週間後にデートに誘うことができてよかったね大二郎。
    ちなみに、
    ニーナもですが、
    他の悪夢シリーズに出てきますので要チェック!

    第一章の大観覧車
    第二章のそれぞれの回想
    第三章の残り時間四十五分
    第四章の脱出
    終章の一週間後
    と、
    あるのね。
    第一章は、
    牛島賢治は息子の豪太と娘の優歌と、
    嫁の朝子と大阪に来てたと。
    と、
    伝説のスリ師こと仕立て屋銀次と、
    師匠と仰いでる石毛初彦が観覧車に乗ってる。
    おっさん2人で?!
    と、
    ニーナと大二郎もね。

    そんな観覧車で起きた事件ってのが、
    観覧車に爆弾が仕掛けられていると。
    乗っ

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    2016年04月11日
  • 奈落のエレベーター

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    ネタバレ

    本当にそのまま、
    悪夢のエレベーターのその終わった瞬間からの続きなんですね。
    間違いなく、
    悪夢のエレベーターを読んでから読みましょう奈落のエレベーター!

    つかね、
    前に読んでて読み直してなかったんで完全にうろ覚えなうで読み始めて、
    ん?
    と、
    分からなくなることたくさん。

    そうそう!
    この作者の木下半太さん。
    舞台の脚本とかを書いてるせいか、
    舞台ちっくな文体になっててそこが好感を持てたのよ。
    でも、
    今回のはちょっと、
    そういう舞台テイストってのがなくなってて微妙。。。
    悪夢のエレベーターの良いテンポのドタバタ感がちょっと潜まってて残念かもです。
    って、
    言うのが全体の印象。

    ゴスロ

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    2016年04月02日