木下半太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
悪夢シリーズ 第6弾
大阪の下町商店街が極悪詐欺師集団に狙われる。
プロローグ 一九九〇年一〇月 ベトナム
第一章 二〇一〇年九月 大阪
第二章 一九九〇年一二月 大阪
第三章 二〇一〇年 大阪
第四章 一九九〇年一〇月 ベトナム
第五章 二〇一〇年九月 大阪
エピローグ その1
エピローグ その2
武闘派暴力団・門田組組長の孫を結婚詐欺にひっかけ、失敗してとらえられた世良公子は、ドバイに売り飛ばされる前に、凄腕詐欺師・魔法使いことハリーに身柄を渡され、豆腐屋の息子と結婚することを要求される。
孤児で育った公子には、同じく希凜という姉妹のような存在がいたが、その希 -
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ギャンブル狂で手が出るのが早い野犬
会社が火の車でもキャバクラに通い威勢を張る豚
慎重だけどよくない方に道が拓ける狼
彼等三人が銀行強盗をして、取り敢えずは成功するものの、分け前の話になって話が拗れる・・・
物語は銀行強盗後の時間軸と銀行強盗前の時間軸で進み出し、その度に描かれた景色が一変する。
極悪なキャバクラオーナー破魔翔と、川崎の魔女の異名を持つ渋柿多見子の二大悪を巻き込んでの金の奪い合いとなる。
果たして大金は誰の手に!
金と暴力に塗れる物語!
暴力的な表現に萎えそうになるがストーリーが気になる。(これは完全に作者の力)
ガイリッチーの映画にウシジマ君の世界観を当ては -
Posted by ブクログ
売れない芸人が仕方なく始めた運び屋のアルバイト。ピンクのキャデラックを高級ホテルまで運転するだけの仕事のはずが、命を狙われます。ヤクザに刑事、SMの女王に家出女子高生と、さまざまな事情を持つ登場人物たちが、ある地点に集まって抱腹絶倒の展開に。
著者は大阪・茨木市の出身だそうで、とにかく出てくる地名が知っているところばかり。高槻や茨木、池田といった北摂はもちろんのこと、十三辺りがバンバン出てきます。地名を聞いて場所が想像できれば、それだけで楽しさが倍増するというもの。
劇団を主宰し、脚本家を務める彼の文体はイケイケ。「ら抜き」だって当然使いまくり、テンポだけで読ませているところもありますが、