【感想・ネタバレ】悪夢の商店街のレビュー

あらすじ

美人結婚詐欺師の世良公子が、伝説の凄腕詐欺師からおかしなことを命じられた。それは、「さびれた商店街の豆腐屋の息子と結婚すること」。伝説の詐欺師は億単位の金しか狙わない。ということは、こんなしょぼい街に大金が隠されている!? 公子は、なんとか大金を横取りしようと目論むが、味方は五歳の甥だけ。しかもそこに、ヤクザと女子高生ペテン師が参戦。果てしない騙し合いが繰り広げられる――。痛快サスペンス。

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Posted by ブクログ

「木下半太」の悪夢シリーズ第六弾『悪夢の商店街』を読みました。

『悪夢のドライブ』、『奈落のエレベーター』、『悪夢のギャンブルマンション』に続き「木下半太」作品です。

-----story-------------
美人結婚詐欺師の「世良公子」が凄腕詐欺師に命じられたのは、さびれた商店街の豆腐屋の息子と結婚すること。
詐欺師は億単位の金しか狙わない。
ということは、こんな街に大金が隠されている!?
「公子」は大金を横取りしようとするが、味方は五歳の甥「象」だけ。
そこに、ヤクザ「石嶺」と女子高生ペテン師「桜」が参戦し、果てしない騙し合いが繰り広げられる。
痛快サスペンス。
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『悪夢のドライブ』と同じで大阪が舞台なんだなぁ… と思って、読み進んでいると、『悪夢のドライブ』に登場したペテン師を目指す少女「桜」と門田組の若頭「石嶺」が再び登場して、大阪下町のキララ九条商店街で騙し合いのドタバタ詐欺勝負を繰り広げます。

狙われているのは、ベトナム戦争時に米軍が開発した、アジア民族だけが発症する新型インフルエンザのワクチン、、、

20年前にベトナムでワクチンを入手し、その後、キララ九条商店商店街に暮らす「工藤」、ベトナムで「工藤」に裏切られた「魔術師」、「魔術師」に脅されて詐欺に加担することになった結婚詐欺師の「公子」、そこに「桜」や「石嶺」が絡んで、レベルの高い騙し合い、裏切り合いの連続で、どんどん先が読みたくなり、一気に読める魅力のある作品でした。


孤児院世良学園で辛い生活を送っていた、少女時代の「麒麟」と「公子」の暗い過去も絡めてあり、これまでの作品に比べ、感情移入しやすいストーリーになっていたと思いますね。


そして、エンディングでは、

豆腐屋に隠されていると思われたワクチンが、ある食品(嗜好品?)にカモフラージュされて喫茶店に隠されていたり、

「工藤」と思われていた人物が別人だったり、

「公子」の詐欺師としての才能は、遺伝だということがわかったり、

という意外性があったり、

「世良学園のばばあ(園長)」や「麒麟」と「象」の親子、「公子」や「カンちゃん」のカップル等がハッピーな状態でエンディングを迎えるのところも良かったですね。

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2022年06月13日

Posted by ブクログ

木下さん5冊目。

本作も登場人物が表情豊かで、
視点がどんどん切り替わっていく、
リズム感のいい作品。

気持ちよく読み進められるし、
騙してくれる、読後感のよい良作。

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2012年12月21日

Posted by ブクログ

悪夢シリーズさすがです
いつも前作の誰かしらが出てたのに今回はいないかな?と思ったら他の人のレビューみたらいるとのこと。

ドライブでか・・・もうどんなのか忘れてしまったけどなるほどなるほど。

しっかり最初から読まないとあれっ??とストーリーに置いてかれます。

かんちゃんは憎めないね!!

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2011年09月03日

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悪夢シリーズは、キャラクターとセリフで笑わせてくれる本だ。
文章を読んで声をだして笑えるって、すごい。
そんな評価の本だ。
しかし、今回は違う。
セリフとかキャラクター勝負じゃない。
騙し騙されのコンゲームなのだ。
シリアスじゃない分、騙されちゃうね。
まぁ・・・基本的に人がいい、あたしだからかな~
フフフ
とにかく、気持ちよく騙されました。
読後感もよし。

( ・_ゝ・)<気持ちよく騙された者勝ち。

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2011年07月08日

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カンちゃん、園長とも実は・・・
みたいなものを期待して読ますすめていたが
喫茶店のバンダナ店主、もう少し伏線があればなぁ、なんて

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2025年10月02日

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公子、ハリー、麒麟、象、石嶺、桜、かんちゃん、園長以上で登場人物は良かったかな?
彼彼女らのつながりと人間模様が実に面白い。
バンダナの喫茶店店主が探し続けていた工藤とは、、びっくり。
公子とかんちゃんができちゃうのは想定内、ほっとした最終ページ。
登場人物全員が魔法使いだと最後に思った。それは心を真実に向ける魔法使い。

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2024年10月22日

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読んでるときは凄く面白い。読み終わると疑問点が残っているような…もう1回読んでみようかな。工藤さんはやりますなー

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2019年01月23日

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悪夢シリーズ 第6弾

大阪の下町商店街が極悪詐欺師集団に狙われる。

プロローグ 一九九〇年一〇月 ベトナム
第一章 二〇一〇年九月 大阪
第二章 一九九〇年一二月 大阪
第三章 二〇一〇年 大阪
第四章 一九九〇年一〇月 ベトナム
第五章 二〇一〇年九月 大阪
エピローグ その1
エピローグ その2

武闘派暴力団・門田組組長の孫を結婚詐欺にひっかけ、失敗してとらえられた世良公子は、ドバイに売り飛ばされる前に、凄腕詐欺師・魔法使いことハリーに身柄を渡され、豆腐屋の息子と結婚することを要求される。

孤児で育った公子には、同じく希凜という姉妹のような存在がいたが、その希凛は薬物中毒更生施設に入れられ、その一人息子・象はハリーに人質にされたため、やむなくミッションに取り掛かる。

そこへ金の匂いを嗅ぎつけた門田組の若頭・石嶺と、少女ペテン師の桜が、公子に接近し、三つ巴に。

街の豆腐屋にどんなお宝が隠されているのか?


いつも通りの痛快な展開。
終わりはもっとドラマティックを期待しちゃいましたが、シリーズモノだから故の期待か。

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2018年11月17日

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ほんと登場人物の心境や境遇をこれでもか!ってぐらいわかりやすく、読んでる人に訴えかけるなあと思う。ありそうでない、なさそうであるかもしれないと思わせる絶妙なストーリー。とても面白かった。

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2016年01月25日

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隙を見せたらやられるし、逆に隙を見つけたらつけ込む。幾多の修羅場を潜り抜けてきた結婚詐欺師の大活劇。シニカルすぎる公子の十箇条がいい。棚から落ちてきたぼた餅は喜んでキャッチする。しかし、チョモランマより高いプライドいつしか音を立てて崩れていく。喪失していたものを取り戻した公子が何とも魅力的だった。

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2015年04月26日

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悪夢シリーズを読むのはこれで3冊目です。
毎回設定も人物も全く違う。
人物が多いというのもあるのかその人物の外見や人柄を思い浮かべることが少し難しかった。
でもストーリーが飽きない面白さで最後まで期待を裏切らない。
そして毎度のことながらいい意味で予想を裏切られた。

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2012年02月08日

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悪夢シリーズは大好きで、最初から読んでいます。
詐欺師とペテン師、ヤクザに商店街の住人を巻き込んでの
大騒動。続くどんでん返し。スピーディな展開で面白いです。

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2011年06月13日

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悪夢シリーズ!相変わらず大爆笑!

イカス!イカし過ぎる!

正直言って読んでいてツッコミどころは多々ある!
この話は始終「ボケ」と「ツッコミ」だけの構成で
出来ているのでそう言う細かい所は気にしちゃいけないのだ!
素直にボケとツッコミを楽しむ為の話なのだ!

そしてこの話の最大のオチが最後に待っているのだ。
それが最大のボケとツッコミなのだ!面白すぎる!
最後にちょこっとホロリと来る所がまたよい。
昔の新喜劇(大阪人しかホンマ解りませんが)見ているみたいで
面白い!

あとは話に出てくる食べ物。
本当に美味しそうだ~食べたくなるね。食べたくなるよ。

私的には☆5つでも良いくらいですが
大阪…て言うか関西人以外が読んでこの話オモロイ思うんやろか?
思ったんで。

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2011年04月10日

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また一杯喰わされた感じ。木下半太のことなので、最後にどんでん返しがあることは分かっていたけど、毎回なかなか、予想がつかない。それが、木下半太のすごさだと思う。

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2011年03月23日

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やり手結婚詐欺師の世良公子が魔法使いと呼ばれる伝説の詐欺師に命じられたのは、商店街の豆腐屋の息子と結婚すること。
さびれた商店街に一体何が隠されているのか。

悪夢シリーズの一作。軽妙な会話と明るい雰囲気の中にも涙を誘う感動も含まれており、詐欺師同士の騙しあいは緊迫感があって面白かったです。
ラストでは見事などんでん返しと感動があり、良くまとまっていました。

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2011年02月27日

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悪夢のシリーズ。

読んでる間は面白いが、読み終わったら何にも残らない。
内容も来週には忘れているだろう。

でも、読んでる間はそれなりに楽しめる。

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2025年04月07日

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ネタバレ

結婚詐欺師とヤクザと女子高生ペテン師がアジア人だけに感染するインフルエンザウイルスを探す。
大して分厚くもない文庫本によくこれだけ詰め込んだな。
タイトルだけ見たらホラーかと思ったのでびっくりはしたが読みやすくて良かった。

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2022年05月12日

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ネタバレ

象のキャラが面白いし、そこから母性に目覚める主人公も良い。施設の園長のキャラがよい!!コミカルでもあり、サスペンス要素もあって楽しめると思う。

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2019年08月24日

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美人結婚詐欺師の世良公子が凄腕詐欺師に命じられたのは、さびれた商店街の豆腐屋の息子と結婚すること。詐欺師は億単位の金しか狙わない。ということは、こんな街に大金が隠されている!?公子は大金を横取りしようとするが、味方は五歳の甥だけ。そこに、ヤクザと女子高生ペテン師が参戦し、果てしない騙し合いが繰り広げられる。痛快サスペンス。

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2018年06月17日

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毎回、登場キャラの関係性に唸らされるシリーズなのに今回は・・ 詐欺・ペテンの天才、そして象も含め良いキャラ揃いなのに魅力が半分否、1/3も活かされて無い気が。緻密な計画の裏読み合戦かと思いきや、結構ずさんな展開。 終り良ければ全て良しだが、このシリーズだけに期待しすぎたか。※魔法使いと、天才ペテン少女の能力もっと見たかったな。

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2020年08月08日

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『スペシャルカードは誰が切る?』

ひっちゃきまわしって、すとんと落とす。お見事。ただ、連続で読むと、なんか頭が悪くなる気がする。苦しくなったら間に挟む感じで読みたい。

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2014年12月14日

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「悪夢シリーズ」既に7作目だけど、これ順番に読んでいくのがお勧めです。続いてる訳じゃないけど、ふとした登場人物が○○だったり、あの時の○○がなんてことも・・・。

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2014年02月23日

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悪夢シリーズ。詐欺師にペテン師に女子高生に…個性豊かな登場人物が大金を巡って心理戦?軽く読め、コメディと割り切れば非常におもしろい。
けれど悪夢シリーズはエレベーターの方がすき。

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2012年12月06日

Posted by ブクログ

連続して読んだせいかもしれませんが、ちょっと、この人の作品について、だれ気味になっていました。ただ、この作品でちょっと盛り返した感じがします。

こったネタがあるわけではないですが、プロとプロの騙しあいって雰囲気がなかなか良い感じに仕上げているのかと思います。

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2012年07月14日

Posted by ブクログ

読みやすさは相変わらずハンパないです。
セリフが多いし、どんどん読める。

悪夢シリーズはずっと読んでるけど、一番好きなのは観覧車かなー

桜ちゃんが結構スキなんで、また会えて嬉しかった。

公子とかんちゃんの結末は想像できたし、コーヒーも怪しいと思ってた。
まぁこんなもんだよなって思うけど、また新作悪夢シリーズが出たら読む!笑

痛快なドタバタ劇場、後味スッキリで好きです。

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2012年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

例にもれず1日で読み終えてしまった。
木下さんの本はとても軽快でサクサク読めるから好き。
ただ、後半に詰め込みすぎな印象。
きりんとハリーが結婚するくだりはいらんかなー。
もうちょっと内容をブラッシングしてほしかった。

でもそれでも面白いと思わせるのはさすがです。

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2012年02月25日

Posted by ブクログ

悪夢シリーズ 初読み。
結婚詐欺師に魔法使い、ペテン師にヤクザの騙し合い。
最後の最後でのどんでん返し 完全に騙されて読んだ方が楽しめる。
象と桜が良いキャラしてたな。

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2014年03月17日

Posted by ブクログ

舞台が大阪で(ほとんど大阪やけど)わかりやすくてなかなかよかったよ!

魔法使いと工藤さん、ちょっと強すぎる節があるかな。それと、象が可愛い。サンマが食べたい。気になった方、読んでみてください。

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2012年01月09日

Posted by ブクログ

相変わらずのコメディサスペンス小説で、毎度毎度の飛び抜けたキャラ設定が真実味がないようで、そこから時々見える人間味がたまらなく惹きつけられる。悲劇の中にこそ喜劇がある。これを実感する小説だ。
でも悪夢シリーズで一番好きなのは『悪夢の観覧車』だなぁ。キザな名言がたまらないからなぁ。

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2011年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

詐欺師たちの騙し合い。狙うはさびれた商店街に眠るという"お宝"。結婚詐欺師、高校生詐欺師、伝説の"魔法使い"、"魔法使い"の師匠。いったい誰が仲間で誰が裏切っているのか。。

木下半太ってます。やっぱり大阪が舞台だといいですね。『悪夢のドライブ』を読んだ後に読むことをおススメします。

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2011年11月10日

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