木下半太のレビュー一覧
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著者の半自叙伝的青春小説。
映画監督志望の木村勇太は、覚悟を決められず、映画学校も中退し、流されるまま、バーを経営しながら劇団・チームKGBを主宰していた。
バーに現れたストリッパーの冬音に依頼され、チームKGBはストリップ劇場・東洋ミュージックの前座をやることに。
完全アウェイな場所で、ヤクザに扮したパニックコントとオネエダンスで盛り上がってきた勇太たちだったが、のし上がるために業界人と関わることで、ピンチに。
本当の自分の夢をかなえるため、自分を信じて突き進むために勇太は覚醒する。
全く知らなかったんですが、今、映画公開しているみたいです。
いつも通りの痛快なストーリー。 -
Posted by ブクログ
サブタイトルは「史上最悪の夏休み」。もっとぴったりの季節に読めばいいものを、いま読まなければまた来年の夏を待つことになってしまうと思い。
以前、高野秀行が書いた児童文学っぽい小説を読んだとき、それなりには面白かったけれど、高野さんはやっぱりノンフィクションがいちばんだと思いました。木下半太はノンフィクション作家ではないものの、いつもとはまるでちがうジャンル。半太さんまで色気出して児童文学に手ぇ出してからにと思ってしまったのです。でも、これは良かった。
恥ずかしいぐらい浮世離れしている冒険家の父親を持つ小学生男子・七海。京都の大金持ちの爺さんから、家出した孫娘を探してほしいと頼まれた父親は、 -
Posted by ブクログ
極限シリーズ 第1弾
・Chapter one
孤独な時、人間はまことの自分自身を感じるートルストイ
・Chapter two
結婚はまさしく相互の誤解にもとづくものであるーオスカー・ワイルド
・Chapter three
真実は疑いもなく美しい。しかし、嘘もまた同様である。ーラルフ・ワルド・エマーソン
高収入の広告マン・耳原が、マンネリ化した夫婦関係から、海老沢という男に唆され、車のトランクに監禁されてしまう。
絶体絶命のピンチから、過去の秘密が暴露され、一人娘に危険が迫る。
夫婦、家族の危機から脱出できるのか!?
よくできたまとまったプロットだと思います。
読みやすく、軽