あらすじ
「今日から、あなたたちは鈴木さんです」。巨額の借金を抱えた男女四人が豪邸に集められた。彼らの責務は、ここで一年間、家族として暮らすこと。見知らぬ者同士が「家族ごっこ」に慣れてきたある日、貸主から次なる命令が下った。「隣の奥さんを寝取れ」。失敗したら四人に未来はない――。貸主の企みの全貌が見えた瞬間、想像を超えた“二重の恐怖”がつきつけられる! まさかのラスト7行で震撼!この恐怖にあなたは耐えられるか!?
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Posted by ブクログ
6年も鈴木ごっこ続けてる主婦すごい。1年経てば娘とご飯が食べられる。健康管理に気をつければ自分の命は助かる。と思えばやっていけるもんなのかな?
最後ほんわかおわるはずもなく、全て読み終わったあとうわああすごーってなる。すっきりどんでん返し。
一人一人のストーリーも結末を知るともっと悲しみが増す。
Posted by ブクログ
本当のことしか書いていなくても、人は簡単に騙される。たとえば、「モデルになりませんか? 経験は問いません」という募集広告。モデル業で食べていこうと思って応募したら、お金を払うのはこっちだったというオチ。抜け目のない詐欺師は下手な嘘をつかない。反対に大事なことを隠しておくのだ。こういうのをミステリでは「叙述トリック」と呼ぶ。
多額の借金を抱えた赤の他人同士が集まって、架空の家族を演じる。それを一年間続けたら借金はチャラ。ここまでは読者も知らされている。しかし、どういう仕組みでチャラになるのか、そのからくりは最後までわからない。そして、それがわかってもなお、われわれにはまだ知らされていないことがあったのだ。
もちろん、丁寧に読めば違和感はあったはずである。たとえばカツオの娘。第一話では父親似の双子と書かれているが、第四話では一人娘でイケイケのAV女優なのである。でもテンポに釣られてつい先へ先へと読み進めてしまう。こういうところもきっと計算ずくなのだろう。
こういう小説のレビューで「じつはオレ気づいてたんだよね」などと利口ぶるのは無粋である。むしろ潔くシャッポを脱いで、もう一度始めから読み直してみるくらいが丁度いい。詐欺と違って騙されても、本の代金より他に木戸銭を取られる心配はないのだから。
Posted by ブクログ
一等地に集められた4人で、タイトルから想像できるような鈴木家を演じる話。
4人の視点からそれぞれの人間性や過去が判明していく。生活を共にする中で家族らしくなっていくが…なかなか読みやすくすぐ読める。
Posted by ブクログ
サクッと読めます。
設定が面白くて、笑っちゃう場面やホッコリする場面もありました。ハッピーエンド期待しましたが、見事裏切られました。小梅の正体そして時系列が違ってたとは驚きました。
Posted by ブクログ
ふむふむ…と読み進めていた最後に
「そぅ くるかぁーーー!」って笑ってしまった
なんという裏切り 笑
この作品から 木下半太にハマりまくりました。
Posted by ブクログ
面白すぎて1日で読み終わった
「今日から、あなたたちは鈴木さんです。」
意味わからない設定、訳も分からず
始まる物語に不信感しか抱けないのに
どんどんハマる。真相が気になってしまう。
途中いくつも、なんかおかしいな?
ってことが出てきて、
そのカラクリがわかった時怖かった
帯に「ラスト7行の恐怖」って書いてあるけど
恐怖とまではいかなかったです。
あーそういうことか。っていう納得感。
こういう話が大好物すぎる。オススメです。
Posted by ブクログ
借金を抱えた者たちの家族ごっこのお話。
書き下ろし。
借金の帳消しを条件に、1年間の疑似家族「鈴木」になることを強要された男女4人。
小梅、タケシ、ダン、カツオは、借金取りのスキンヘッドから更なる使命として、隣の家の奥さんを口説き落とす指令が。
4人力を合わせ、隣人に介入していくにつれ、本当の家族の絆のようなものが生まれていく。
しかしこの家族ごっこには、驚愕の秘密が。
1日で読み切りました。
木下さんらしい作風で、初めて読むのにいいかも。
Posted by ブクログ
そりぁ 鈴木家族を1年演じるだけで
2500万もの借金が帳消しになるだなんて、
そんな上手い話がある訳ないw
でも、あり得るのだと信じて読むから
4人の暮らしぶりはコミカルで面白い。
それぞれの過去の出来事も、
ほんの少しヒント程度のズレ。
小梅の関西弁も
料理の旨さもラストでは狂気だw
たんたんと面白いw
あっとゆうまの完読。
Posted by ブクログ
読みやすいので1日で読めます。
サザエさんネタのところで笑ってしまった。
全員が同じ空間で同じ時間に会話してると思いきや
まさかの。笑
そこはビックリしちゃったな
私はとても好きな本。
Posted by ブクログ
再読、
映画を見て読みたくなった。
映画より原作の結末のほうが面白かった。
2015.11.4
面白かった‼︎
借金を抱えた見ず知らずの男女4人が一年間「鈴木家」として暮らすことに。
それぞれが自分を取り戻す話かと思いきや・・・
一気読み。
Posted by ブクログ
多額の借金を抱えた男女4人が、借金を帳消しにするという条件で、1年間「鈴木家」として家族を演じて暮らすことを命じられる話。
ひとつの家庭内のことだけに焦点があるので、すごく読みやすいし、なんなら自分も鈴木家に一緒にいるような感じがした。
共同生活に慣れてきて一体感が出てきた頃、ミッションが追加される。
それも協力し遂行できて晴れて鈴木ごっこ終了かと思いきやここからが面白い。
全てを知る人がこの中にいた!
この作品は何も考えずに読む方が、ラストにいいだろう。
Posted by ブクログ
借金のカタに…なんてちょっと古い感じに思っていたけど現実にありそうな話でゾッとした。最初の設定を忘れそうになるくらい途中はみんなで協力したり楽しく感じたのにやっぱり…。ハッピーエンドはないとわかっていたけど、え!?ってなった。
Posted by ブクログ
木下半太のサスペンス作品『鈴木ごっこ』を読みました。
木下半太の作品は先月読んだ『女王ゲーム』以来ですね。
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「今日から、あなたたちは鈴木さんです」。
巨額の借金を抱えた男女四人が豪邸に集められた。
彼らの責務は、ここで一年間、家族として暮らすこと。
見知らぬ者同士が「家族ごっこ」に慣れてきたある日、貸主から次なる命令が下った。
失敗したら四人に未来はない―。
貸主の企みの全貌が見えた瞬間、想像を超えた“二重の恐怖”がつきつけられる!
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2015年(平成27年)に刊行された作品です。
■第一話 わたしはカップラーメンを食べない
■第二話 キャッチボールと缶コーヒー
■第三話 ドブの中のナイフ
■第四話 メリーゴーラウンドの堕天使
■第五話 たらこのカルボナーラ
男女4人の家に巨額の借金を取り立てに来た強面スキンヘッド男の要求は意外にも豪邸で鈴木姓を名乗って1年間「家族ごっこ」をする事だった……それぞれに秘密を抱えた赤の他人の男女4人が一緒に暮らすうちに連帯感が芽生え徐々に打ち解けて行く、、、
母親役の小梅がカフェ経営で仕込んだ健康的で美味しい料理……祖父役のカツオは小梅に恋心を抱き、息子役のダンは隣家の娘に恋心を抱き、そして父親役のタケシはスキンヘッド男の指示で隣家の妻を誘惑することに……。
1年間の「鈴木ごっこ」が終わったときに判明する驚愕の事実……そこには恐るべき計画が隠されていた、、、
ハートウォーミングな展開から急転直下……終盤のどんでん返しが愉しめましたね。
まさか料理が伏線になっているとはねー 非情な結末でした……でも、ありそうだな、あってもおかしくないな と思わせられるオチが印象的でした。
Posted by ブクログ
【鏡の中のみぎ、ひだり。相手から見て?私から見て?】
読み終わった時、重い息を吐いた。あーなるほどね。と思うんだけど、騙されたとは思わなかった。ただ、少しだけ残念だったのは、最後の部分。そんなふうにバレます?って、ちょっとだけ拍子抜けした。でも、その軽さがこの作品の良さの一つだとも感じられる。重々しいのは、他の人がたくさん書いてるからね。
梅子の視点で進むお話だけど、序盤に誰かがカラクリに気づくようなパターンも読みたくなる。日曜日の夕方から夜ご飯までの時間でサクッと読めちゃう一冊だった。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて読んだ本。
読む前はホラーか、ミステリーなのかな?と予想していたが、結末的にはホラー。
深く考えると、一年間も手間暇かけて、かえってリスキーでは?など色々とつっこみどころはあるが、まずまず面白く読んだ。
会話が中心でとても読みやすいので、何かサクッと読みたいなという気分の時に良いかも。
Posted by ブクログ
スラスラ〜と軽く読めるミステリー小説。
話は淡々と進んでいくが続きが気になってあっという間に読める。
同じ借金を抱えた男女が1年間「鈴木」という姓を名乗って家族として過ごせれば借金がチャラになると言われ、高級住宅街に集められる。
後半まで読んでいくと“妙なズレ”を感じ、あれ?ん??とよくわからなくなる感覚に陥り、それでも読んでいき、やっと結末に辿り着いた時に『えっっ!?!?』と驚きの展開が待ち受ける。
第一話の“わたしはカップラーメンを食べない”が後にこんな大きな意味を持っているとは…
スキンヘッドの謎の男も、鈴木ごっこをさせられている連中と同じ立場なのかと思うと、この一連の首謀者は一体どんな人物なのか……
そこの謎が一切明かされないところが、この『鈴木ごっこ』の不気味さをより際立たせている気がする。
Posted by ブクログ
面白かった。割とあっさり季節が進んでいくなぁと思ってたら、やっぱり。そりゃそう簡単にはいかないよね。
それにしても救いが無さすぎる。
ラストのオチにもびっくり。
小梅さんはいつ解放されるんだろう?
Posted by ブクログ
好き嫌いはあるかもしれないし、分かりやすい話ではあるんだけど、ちゃんと回収してくれて読んだ感が得られる。ページ数も多くなく、まとまった時間が取れそうにないけど本を読んだと思いたい時にちょうどよい。
Posted by ブクログ
サクサク読めた。
ラストを読んでからパラパラ読み返すと、
お世辞にも可愛いとは言えないはずのカツオの娘がエキゾチック美女になってたり、
二階堂家の娘のことが好きだったダンがコンビニ店員と付き合ってたり、
クソ皮肉屋のタケシが戦闘機のおもちゃで現実逃避したり、
あとそれぞれの呼び方が若干違ったりして、なるほどねと。
小梅は鈴木家にずっといて、年に1時間の、娘とのたらこのカルボナーラのために献身的に働くんだろうか。小梅はバラされない代わりに、死ぬまで小梅をやらされるのか。スキンヘッドの後ろには何があるのか。
色々知りたいけど、このくらいが良いんだろうね。
てか出てくるごはんが美味しそう。
Posted by ブクログ
最後は予想していなかった展開だったし、面白かったけど少し物足りなかった。せっかく面白い設定なのだからもっと膨らませて読み応えのある作品だったらよかったのに、と思う。読み進めていく中で感じていた違和感が最後わかってああーってなったのは面白かった。
これ見てめっちゃ納得。なるほどなーと思った。⇩
第一話→コウメ視点(一年目)
第二話→ダン視点(二年目の人)
第三話→タケシ視点(三年目の人)
第四話→カツオ視点(四年目の人)
第五話→コウメ視点(五年目→六年目)
でもよく考えるとやっぱり無理のあるところ多すぎないか?と思ってしまった。伏線もうちょい欲しい。
Posted by ブクログ
『鈴木家に成り済まして暮らせば、2500万円の借金はチャラだ』
それが男3人女1人が偽家族として過ごす一年のはじまり。
コントのようで楽しく、軽快で読みやすく、そんな中に浮いてくる違和感。
終わりには全てが繋がって少しにやけます。