あらすじ
クリスマス・イヴ、女子高生・知子の目の前でサンタクロースが車に轢かれた! 瀕死のサンタは、1億円の入った袋を知子に託す。「僕の代わりに身代金を運んでくれ。娘が殺される」。知子は見知らぬ家族のために疾走するが、有名サッカー選手に眼帯女など、怪しい人物に狙われ、金は次々と別の手に。裏切りが、新たな裏切りを呼び、驚愕の結末へ。
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Posted by ブクログ
「木下半太」の『悪夢の身代金』を読みました。
『純喫茶探偵は死体がお好き』、『暴走家族は回り続ける』、『悪夢のクローゼット』に続き「木下半太」作品です。
-----story-------------
クリスマス・イブ、女子高生「知子」の目の前でサンタクロースが車に轢かれた!
瀕死のサンタは、1億円の入った袋を「知子」に託す。
「僕の代わりに身代金を運んでくれ。娘が殺される」。
「知子」は見知らぬ家族のために疾走するが、有名サッカー選手に眼帯女など、怪しい人物に狙われ、金は次々と別の手に。
裏切りが、新たな裏切りを呼び、驚愕の結末へ。
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『悪夢のクローゼット』に続き悪夢シリーズ… 悪夢シリーズの第八弾作品です。
■二つのプロローグ
■第一章 女子高生は身代金を運ぶ
■第二章 ゴールキーパーは女子高生を守る
■第三章 元刑事は身代金を追う
■第四章 誘拐犯はすべてを知る
■二つのエピローグ
このシリーズは、ホントに面白いですねぇ、、、
本作は同じ時間軸(12月24日の午後3時~)を、違う人物の視点から4回繰り返す構成(第一章~第四章で繰り返し)となっているのですが、繰り返す毎に新しい発見があるし、繰り返すことにより物語の内容も深まるので、読みやすいなぁ。
本シリーズでは、お得意のパターンですが、同じシーンでも、この人から見るとこうだけど、あの人から見ると全然違って見える… という展開は面白いですよね。
怒涛のスピード感で一気に読ませる展開は健在で、登場人物も相変わらずユニーク… 以下の4名の視点で物語は進行します、、、
○第一章 母親とケンカ中の女子高生で、交通事故に居合わせたことから身代金を運ぶことになる「里崎智子」
○第二章 サッカー日本代表GKで海外のプロチームに所属しているが、帰国中に事件に巻き込まれた「北別府保」
○第三章 「赤鼻のルドルフ」に誘拐された少年を助けることができず刑事を辞職し、整形して個人的に「赤鼻のルドルフ」を追う「元田章一」
○第四章 自称便利屋で「北別府」とともに身代金を運ぶ片眼の謎の女性「井戸内月子」
その他、毎年クリスマス前後に金持ちの子供を誘拐する極悪誘拐犯の「赤鼻のルドルフ」、第一章から第四章までの展開で4度もベンツに轢かれるシーンで登場する「サンタクロース(瀬川)」、ハンサムでマッチョな「椎名六助」、「北別府保」の息子「駿」等の脇を固める登場人物も個性豊かでしたね。
前作の『悪夢のクローゼット』に続き明るい未来を予感させるエンディングが良かったし、「赤鼻のルドルフ」の正体や誘拐事件の黒幕等、真相に意外性があるところも愉しめました。
冒頭に記載されている「サンタクロースは、四回、ベンツに轢かれる」というのは、こういうことだったんだなぁ… と、後で気付きました。
このシリーズ、読み始めたら止まらないですね。
Posted by ブクログ
人生は、とりあえず、体を張るもの。体を張るから人生。理由や言い訳ばかりを考えて動こうとしなければ、大事なものに手が届かなくなる。どこにでもいる女子高生が全くの赤の他人のため命を張って守るべきものを守る。命のバトンは、とてつもない大きな計画の中で思いもかけないところから思いもかけないところへとリレーされていく。愛の連鎖が尊い。復讐の虚しさも改めて思い知らされた。
Posted by ブクログ
タイトルは厳つい、何時もの悪夢シリーズ。今回は家族の愛とか絆とか、性(さが)がテーマか。
相変わらず一杯食わされるし、最後は感動させられる。
コミカルでシリアス、スピード感も抜群。流石。
Posted by ブクログ
「ザ・木下ワールド」
これは個人的に好き!
さくさく読めて、気持ちがいい!
人もどんどん繋がっていく!
色んな視点から書いてあるんだけど、
登場人物が個性的だから、どの人物の目線なのかすぐわかる!
入り込みやすい!
おもしろかった~
Posted by ブクログ
クリスマスイブに親友に裏切られ、彼氏を奪われた女子高生の知子は、サンタの格好をした男に危うく車に轢かれそうなところを助けてもらう。男は身代わりになり瀕死の重傷。そんな男が意識を失う前にありえない一言を発する。『僕の代わりに、君が身代金を運んでくれないか』そこから二転三転の大騒動。。。
悪夢シリーズ第8弾!章ごとにキャラクターの視点が変わって、前の章から実はこいつはこんなこと考えてました。って説明していくスタイルが、後だしジャンケンみたいにずるいなぁと思いつつ、巧い!とうなってしまいます。
あ、表紙のタイトルの色が観覧車と一緒です。
Posted by ブクログ
他の悪夢シリーズ置いたままなのにこっち先に読んじゃった。
今回の作品は演劇よりも映像よりの作品と思った
それぞれの登場人物が最後にどう交わるか、ワクワクして
読みすすめてました
これ一気に読む方がいいかもしれない
Posted by ブクログ
今回も最初から最後まで走ってましたねー。
エレベーターだけじゃない?止まってたの(笑)
あっ、エレベーターもバタバタ走ってたか。
展開のめまぐるしさ、どたばた、味方が敵だったり敵が味方だったりはいつも通り。
文章もややこしくなくて、伏線も分かりやすくて読みやすいので、一気に読みきれるのもいつも通り。
まぁつまりいつも通り、楽しい劇団の脚本っぽい読みやすい作品(笑)
読みやすいけど雑ではないってのはポイント高いね。
ただ、今回のラスト(エピローグ)は何の意味があったのかなぁ・・・。
だからどうした?的な終わりでちょっとがっかり。(笑)
最後に、久しぶりに彼女が出てきたので今回も言っておこう。
やっぱり悪夢シリーズは観覧車が一番!
Posted by ブクログ
クリスマス・イヴ、女子高生・知子の目の前でサンタクロースが車に轢かれた!瀕死のサンタは、1億円の入った袋を知子に託す。「僕の代わりに身代金を運んでくれ。娘が殺される」。知子は見知らぬ家族のために疾走するが、有名サッカー選手に眼帯女など、怪しい人物に狙われ、金は次々と別の手に。裏切りが、新たな裏切りを呼び、驚愕の結末へ。
Posted by ブクログ
相変わらず怒涛のように変化し続ける展開は面白いの一言につきるんですが、直前に読んでいたクローゼットが非情に面白かったので、今回のように視点の変わる展開に多少ついていけなかったところがある。ただ、どのキャラクターも魅力的で、回転のはやい女子高生はもちろん頭のおかしい椎名、そしてなにより朝子の相方の月子の話だったという点がこの本の一番の魅力のように思う。観覧車のあとに読むと感情移入しやすいのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
身代金を運ぶサンタクロースに代わって女子高生が…
面白い設定の小説だった。
それぞれの立場の登場人物が話を巻き戻して語るので分かりやすいが、少々くどい。
Posted by ブクログ
久しぶりの木下半太。
相変わらず爽快で心地いいほどさくさく進む。多少強引な展開も、まあいっか!で流せる貴重な作家さん。
他の悪夢の〜シリーズも徐々に進めよう!۬৺۬
Posted by ブクログ
毎回マッキーの登場があったので、今回もかなぁ~と思ってたけど・・・残念、今回はありませんでした。
相変わらずなスピード感とテンポの良さで、あっという間にラスト。もう少し引っぱって欲しかったな。
Posted by ブクログ
ここ最近の悪夢シリーズの中ではおもしろかった。それでもエレベータ、観覧車は超えられない気がする。思い出補正?
その後の情報で、月子は悪夢の観覧車に出ているそうな。
Posted by ブクログ
何人もの登場人物の目線で、パラレルにかかれてるお話。
何度も同じ状況がでてきたからか、途中すこしダレてしまった。でも、あ、これこの人なのか!とか読み進むにつれてわかる点もあって、また見返したり。人物関係が複雑でこんがらがったけど、まあおもしろかったかなー。
でも特に勧めたくもならない感じ。
Posted by 読むコレ
悪夢のシリーズの最新作...かな?
連続誘拐犯「赤鼻のルドルフ」によって
クリスマスイブに起る誘拐事件。
その身代金の受け渡しを巡っての群像劇風な
同一時間を視点を切りかえて展開される
木下作品らしい作品。
女子高生、サッカー選手、元刑事、訳ありの
眼帯サソリ革ジャン女...とそれぞれの視点で
ぞれぞれの立場で事件に関わっていく様は
二転三転以上の展開でスリリング。
いつも木下作品はスピードとテンポがいいのですが
今作は、同一時間を視点の切り替えで話しが
展開されるので、何度か、重複したシーンが
登場する為、若干のスピード感を失速してるのが
勿体ない...気がします。
いつもよりコメディ要素が少ない分
今作のラストは珍しく「いいラスト」w。
裏テーマの親子と家族...をキレイな着地で締めてます。
自分は未読なのですが「サンブンノイチ」が
タレント映画監督によって映画化されるようですね。
アララw
Posted by ブクログ
悪夢のシリーズの最新作...かな?
連続誘拐犯「赤鼻のルドルフ」によって
クリスマスイブに起る誘拐事件。
その身代金の受け渡しを巡っての群像劇風な
同一時間を視点を切りかえて展開される
木下作品らしい作品。
女子高生、サッカー選手、元刑事、訳ありの
眼帯サソリ革ジャン女...とそれぞれの視点で
ぞれぞれの立場で事件に関わっていく様は
二転三転以上の展開でスリリング。
いつも木下作品はスピードとテンポがいいのですが
今作は、同一時間を視点の切り替えで話しが
展開されるので、何度か、重複したシーンが
登場する為、若干のスピード感を失速してるのが
勿体ない...気がします。
いつもよりコメディ要素が少ない分
今作のラストは珍しく「いいラスト」w。
裏テーマの親子と家族...をキレイな着地で締めてます。
自分は未読なのですが「サンブンノイチ」が
タレント映画監督によって映画化されるようですね。
アララw