月村奎のレビュー一覧
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ネタバレ親世代が対立している両家、だが子世代は密かに恋に落ちていた――。と書くと何だか昼ドラ路線の悲劇もの?という印象ですが、実際はそうではなく(笑)。主人公達の親父さん達の大人げなさ満載のやりとりと、長男同士・次男同士の恋愛模様が見どころの、幼馴染み系日常BLです。和菓子屋を家業とする久保田家と、会計事務所・喫茶店を営む芳野家。お隣通しで旧知の間柄であるにも関わらず交流が禁止されているのは、親父さん達の若かりし頃のもめ事が原因。振り回されまくりの息子達、結構大変そうです。
久保田家次男で模範生の博紀と、芳野家次男で底抜けに明るい哲。久保田家長男で大学在学中の多紀と、芳野家長男で高校教師の力。前者はいかにも高校生らしい、思わず応援したくなる可愛いカップルですが、後者は過去の出来事が原因でいがみ合うワケありカップル。力の俺様系というかオラオラ系というかどSっぷりに、押され気味の多紀が心配になりましたが……最後の方で思わず納得!なるほど、世の中うまくできてるもんだ。
ドタバタ日常コメディー好きな人にはツボにド直球な物語ですね♪正反対のカップルの話を楽しめて、かなりお得感のある1冊だと思います。 -
購入済み
ウケる
いや〜このシリーズいい。篤史と宮村の結構シリアスでしたはこっちはコミカルでドS王子の佐原が実にいい味出してる。ヒナはキョドり具合がハンパなくてマジでエロマンなんて描けてるの?と甚だ疑わしくはありますが(笑)小動物と肉食獣的な2人のやり取りのテンポが楽しい。でも再会したかったって言っても佐原はいつからヒナを好きだったんだろう、ってか両刀なの?男経験ありなの?って結構どーでもいい疑問が残った(笑)。
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月村センセのラブコメじゃない作品もすてきです。地味な恋愛ものかもしれないけれど、地味でもぐっとくる味わいはさすがだと思いました。
母親のネグレクトによって小学6年で育った町から離れ、東京で学生寮を営む祖母にひきとられ暮らしている芙蓉。その学生寮に、なんと小学生の時片想いしていた西澤が下宿人としてやってきます。
再会ものはいいですね。
芙蓉は野に咲く可憐な小花のような男の子です。おとなしくて、目立たなくて、でもよく見ればすごくかわいいし、一生懸命働いて尽くしてくれる…みたいな。
タイトルがいいです。懐かしい響きのある言葉ですよね。
雑草や野の花に詳しい芙蓉にぴったり~
…そしてイラストが草間さかえセンセ。レトロなかんじがもうぴったり。というか、「草」つながりってことでしょうか???
だとしたらすごいわ編集部。
芙蓉が恋愛に対しても自分自身についても自信無さげで、大丈夫かなと心配させられますが、西澤が思った以上にステキな王子で安心させられました!さわやかなんだけど、ちょっと執着系ww芙蓉は一生手放してもらえないと確信です。
手つなぎやキスに、ものすごくときめきました。ドキドキです…!
こういう素朴な恋愛展開が新鮮で、胸に沁みる今日この頃。
あとがきに親近感持ってしまいました。メルヘンで良いと思います!
また読み返したくなるストーリーでした。 -
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雑誌で読んでとても面白かった作品です。書き下ろしを楽しみにしていました。
人気俳優×出版社営業。シリアスな部分もありつつ、ずばりラブコメです。年下のキラキラ王子に恋する後ろ向き過ぎなマジメ受にちょっとイラッとくるけど、そのテンパリ具合がだんだんやみつきに!
憧れの人のものを大切にする気持ちの強さには共感しました。「むなしいなくん」のパッケージとか、ベッドルームのポスターとか、玲の気持ちがわかりすぎて思わず笑ってしまいましたw
パッケージは大事ですよね~
本も予備とか保存用とか、頷けること言ってるし…!
目の前にその憧れの人がいるのに、少しズレたことやってる残念なところも、本人相手に憤慨したり、恥をかいたり散々な目に遭うところも面白かったです。
ラブ面では経験不足で慣れない恋に不安ばかりだった玲が、椎名に愛されてる確信をしっかり持つまでに変わっていく過程がすごく胸キュンに描かれていてロマンティックでした。
玲だけではなく、恋愛慣れしているように見える椎名も実は恋に臆病だったところがよかったです。
書き下ろしの「恋する臆病者たち」は、二人の間に誤解が生じてものすごくギクシャクした関係になってしまう話。
ちょっと心配させられたけど、でもどことなく安心感もある展開で、しかも最後はずっと笑いっぱなし。オチが最高でした!
エロ的にも、本編よりもっと甘くてキュンとした仕上がりで満足。
話運びの上手さが際立っていて、すごく楽しめました。 -
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CDを聴いたので、原作に。
攻め:阿部
受け:岩佐直希
顔良し、家良し、成績良し、三拍子揃った直希は、口が悪い。だが、それさえも魅力だと周りから認識されている。それなのに、実は童貞で、ちゃんと付き合えた経験もない。プライドが超高いのでそんなことはおくびにも出さないが実は…。そんな時、気になってる一級下の後輩が憧れているという准教授・阿部を知り。阿部はゲイだけどそれの口止めと言って直希に構ってきて…。
直希がプライドの高さゆえに素直になれない、でも純粋な可愛さがツボりました。阿部がつい構いたくなるのが分かる。とにかく可愛かったwww
挿し絵師さんはまあどちらかというと好みではないけど。 -
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粗野な建築家と生い立ちに難ありな受け。
基本的にマイナス思考の強い受けは嫌いじゃないけど、強すぎると辟易。
でもそれはただ悲劇のヒロインぶってたらであって、この作品の受けはちよっと違う。
心の軋み方がリアル。
本当に辛かったり苦しい思いをしたことがある人ならわかると思う。
人に近づく怖さ、術の知らなさ、自分に価値を見出せない思考に追い込まれた生い立ちはどう足掻いても幼少期に自分でどうにかできるものではなく、母親の自殺が愛されることへの断絶にも思えたんだろうな。
そうなると、すべてが壊れ物で手にできないと、自分に与えられるものは手を伸ばしてはいけないと、手を伸ばせないものは見たくない、見なければ知らないままでいいって。
無遠慮な優しさはナイフのように鋭く人を傷つける。
誰もが親切や愛情を素直に受け取れるわけではない。
受けは愛されることを怖く思い、逃げるけど。
それを忘れるくらい心配したり自分の感情が走ることを覚えていく姿に最後は涙しました。
攻めの無骨というか粗野さが、いつ受けを?それは愛情?娘と同じ?と少しはっきりしないけど、受け目線なのでそこは読み手次第かな。
隣の柳瀬が意外だったこと、パン屋のおばさんの優しさ。
まだ17歳なら、視野が広がることで世界が変わることがいくらでもある。
それに気づかせてくれる人に出会えて本当に良かった。
娘さんも可愛かったし、三人で箸置き使う幸せしっかり掴んで欲しいです。
なんだか、浄化されました。 -
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月村さんの可愛い片想いの話!
誤解が誤解を読んでじれじれ、ドキドキ… 。とっても月村さんらしいパターンの話にも関わらず、萌え転がりました!
誰もが認める美貌にもかかわらず、自己評価の低い受がかなりツボ。ちっ、(舌打ち)とか思わないのは、受の可愛さや不器用さがちゃんと出ているからですね。そんな受にメロメロ(死語)な攻も、普通の人なのに包容力があって優しくて、地味ですが素敵でした。片想いで本当なら余裕がないはずなのに、告白した相手(受)に対して立場も態度を弁えていて大人でかっこいい。攻めがこういうタイプであったからこそ、受のある意味酷いとも言える攻への所業も気にならなかったのかもしれません。
巻末のSSは月村さんにしては珍しい攻め視点。受に対して、どこまでも紳士だった攻が本当はこんな人なんですよーというところがいい。攻から見た受の可愛さも相当で、BLを読んでいて楽しいのは、そこここに萌えを感じることだよねと、思いがけず初心に帰りました。 -
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なんていうか、人の痛みとは他人に理解されるものではないんだなぁって。
二組のお話がそれぞれ二話ずつ。
義理の父と息子の葛藤と苦しみと甘さに満ちた時間が変わるときのお話。
息子視点だからちょっとINだったり幼すぎたりの感情にん~っと思うところもあるけど、きっと若さってこういう事だよなって。
ずっと苦しかった自分を認めて好きな気持ちも捨てられない最後に縋りつく息子をきっと嬉しい気持ちと身を割く思いで受け止めたんだろうなぁと。
といっても、ずっと下心ありで我慢してきた義父だからやっとって気持ちの方が大きいか。
お互いいらない気を回しあい、傷つけ合い、それでも譲れなかった二人の距離を少しずつ大切にしていくんだろうな。
もう一組は学生×先生。
あっけらかんと鷹揚だと思っていた学生。軽いような見透かすようなそんな少し大人びた学生と、大切な人を2人なくしてきた先生。後悔ばかりして、自分の存在を拒否し、周りを拒絶するわけでもなく受け入れるわけでもなくただそこに漂うだけの自分を嫌悪するもどうもできないもどかしさ。
冗談だと思っていた生徒の言葉も本当のことで、それをしてって生徒を理解していく。
でも、もう二度と大切な人を失いたくない先生は自分の心に何も作らないように生徒を拒む。
でも、泣けなかった泣くことを忘れた先生が、生徒が転校する日に見送りに行き涙を流した自分を受け入れる。
印象的だったのは、先生の友人(最初のCPの義父)が
「未来に背を向けてバックで進んでる。過去のことはすごく良く見えるけど、先のこと全然見えてなくて、障害物があるともろに転んで大けがする。ちょっと勇気を出して前を向いて歩く方が、実はずっと安全で楽」的なことをいう。
あぁ、そうだよなぁって。
くっついた後の話は最後に全部持っていかれた!
なんというか、お互いを想い合い回り道して、やっと掴んだ手と手。
メールの文体で先生から生徒へのメッセージが乗ってるんだけど、なんかもうこう、ストンって。
どちらのCPもお互いを思うがために空回りして結局傷つけたり傷つくんだけど。
だからこそ人は誰かをもとめるんだなって。
Hシーンは無いけどすごくすごくひきつけられて読み終わった後に誰かの声が聴きたくなるいいお話だった!
☆4.8