月村奎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ秋霖高校第二寮シリーズ最終巻。なんだかんだ言って、このシリーズ結構好きだったな。
『リターンズ』のほうが好き。それはたぶん永久に両片思いみたいな、遅々として進まない波多野先輩と聡の関係が進展して、ちょこちょこイチャコラしてたからだと思う。
終わってしまうのは、なんかさみしい。だってこの話いくらでも続けられる気がするし。
俺様なのに、哀れなくらい聡にベタ惚れな波多野先輩と鈍感でいっつもグルグルしてる聡のかみ合ってんだか、かみ合ってないんだかよくわかんない掛け合いとか、キャンキャン吠えながらも波多野先輩のペースにすっかり巻き込まれて最終的にはグダグダにされる聡とか、もう読めないのかなぁ・・・。
夢オチなんだけど、みんながみんな、幸せな結末というラストもなんかサザエさんみたいでよかったな。
また忘れた頃に戻ってきて欲しいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ月村さんにすっかり魅了されています。
受のうじうじ加減が最高にイラつくものの、何だか憎めなくて共感してしまう。
人間誰しも卑屈になることあると思うんですが、それをもの凄く上手に
書き出してくれます。
此処まで卑屈にならなくてもいいんじゃない?
と思うこともありますが、そこは小説なので多少脚色された方が面白いかなと。
こういう地味で抑揚のないストーリーでも、キャラクターの心の動きを
凄く丁寧に書いてくれるので、飽きません。
寧ろこの地味さで読ませるためには、心理描写に重点を置かないと
いけないので、こういった『つまらなそうな日常』を瑞々しく書ける
能力が凄いなー……と思います。
田舎が舞台ですが、この田舎っぷりが最高に良い味出てます。
田んぼのあぜ道の匂い、夕方の匂い、そして雨の匂いに風の音。
派手さのない端的な描写ですが、情景がキレイに浮かびます。 -
Posted by ブクログ
人の心をくすぐるのが上手い作家さん。甘い話のようで、ほろ苦いところがあったりします。
主人公は漫画家を生業とする32歳の朋樹。元々は公務員だったのが、ゲイである自分の性癖を好きな男にからかわれて辞めた末の転職です。すっかり人を信用できなくなり人嫌いになっていたのに、隣に住む大学生で王子みたいなイケメンの玲央に懐かれてしまいます。でも、タイトルどおり恋愛にコンプレックスを抱く朋樹は、自分の気持ちに正直になれないし、相手の好意を疑うことしかできません。
こういう話の導入シーンは定番なのですが、この作品はそこからが抱腹絶倒の面白さです。Hシーンが笑っちゃいけないと思うのに笑えるし、胸が痛むし、かわいすぎるしで悶えました。
玲央の好意が信じられない、でも、玲央のことは好き、という朋樹の葛藤が妙な事になっているのがツボ。必死さも感じられるのですが、月村センセ独特の軽妙な筆致で悲壮感はなく、エロも大量な割にはいやらしくなく、むしろ胸キュン。
朋樹がかわいく思えたもうひとつの原因は、攻の玲央にあります。彼は、ノンケで遊びなれたモテ男という印象なので、朋樹が懐疑的になっても無理はないキャラ。しかも、少し正体不明。そんなひとまわりも年下男の玲央の気持ちを否定しながら、朋樹はどうしようもなく好きになってしまうのです。いつの間にか自分のテリトリーに入り込んでいる玲央が好き過ぎて、受け入れることも拒むこともできないオトコ心が切ない。虚勢を張ってエセ女王様を演じる朋樹にキュンキュンしちゃいました。
朋樹に向ける玲央の一途な気持ちも、年下らしからぬ優しさや包容力に安堵させられました。特に終盤朋樹の仇討ちをするシーンはカッコよくてすごく爽快です。で、その後のHは年下強引攻めで、こちらはまとも?なエロさでした。 -
Posted by ブクログ
さらっと読める胸キュンなストーリーです。子供が登場すると、その子の大活躍で恋愛が好転していくという王道はハズしていません。でも、現実的に考えると子供は恋路の邪魔になりそうなんですけどね。BLではむしろカスガイになります。
小説家の瑛斗はとっても後ろ向きな性格で自分の恋心を薄汚いなんて思っているウジウジ系。男らしくて頼りがいのある担当編集の井上に片想いしています。
瑛斗はネガティブな性格が災いして、恋心を暴露するようなことを言ってしまい自ら墓穴を掘るという失態を繰り返すのですが、井上はそれを咎めもせずに変わらず優しく接してくれます。ただ、その優しさは担当という立場のものであって、それが更に瑛斗を切なくさせるのです。
そういう消極的な瑛斗の思い違いや、周囲との話の食い違いが後々良い方向に進んでいくというストーリーの面白さにハマってしまいました。伏線の張り方とか絶妙です。特に「コブ」ですね。
そして、ちょっとネガティブすぎる瑛斗のあたふたする必死さが、とてもかわいいんです。そして萌々香とのやりとりが一番の読みどころ。ちっちゃいコの思考がとてもナチュラルで、思わず笑えます。ペンタゴンやアイスクリームに激しくキュンキュンさせられました。
ただ、難を言えば井上の瑛斗に対する気持ちが今ひとつわからなかったような。冷静に拒絶しておいて、後で実は過去に…みたいな話が出てきたのがとってつけたようで、納得しづらいものがありました。いっそ、仕事がらみと嫁欲しさで下心アリアリな方がわかりやすかったかも。でもそれじゃあまりにクロすぎて、萌々香ちゃんがかわいそうですね…
エロは、それなりです。井上は確固たる敬語攻めで、印象とはうらはらにかなりやらしいです。ギャップ萌え。
あとの萌えは、萌々香ちゃんにすべて持っていかれました。
イラストが麻々原絵里依センセで、雰囲気に合っていてとてもよかった。モザイクは最高でした。