月村奎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
月村 奎さんの作品は、デビュー本を偶然知って以来大ファンだ。
最近ようやく復刊された彼女のデビュー作「レジー・デージー」。
衝撃だった。よくぞここまで、私の心を代弁してくれた!と喝采を送りたくなるくらい、今まで読んだことがない作品だった。
劣等感やAC特有のぐるぐる思考や、淡い期待や手酷いショックや、過剰な自意識、自意識に疲弊する自尊心、誰かを好きになること、嫉妬や迷い、更には日常のありふれた1シーンまでを、大切に大切に拾い上げて言葉にする作家だなぁと衝撃を受けた。
特に、最後の1文が私には輝いて見えて、書き留めずにはいられなかったので、いつも持ち歩く手帳に1文丸ごと書き写した。そのうち暗記 -
Posted by ブクログ
どっかのレビューで評価が高かったので気になっていた本の一冊です。
読んでみると月村さんらしい、優しい本だなーって思ったのが第一印象。
そういったシーンがないのもこれはこれで本当によかった。
純粋な気持ちで読めたと思います。
……いつも腐っててすんません。
この前読んだ本が本だけにすんげーほのぼのした気分。
とかいいながらもなかなか登場人物の設定された家庭環境とか複雑で…
変な同情とかを誘ってるわけではないと思うのですが…
その辺はちょっとくどく感じてしまうかも??
…あたしは嫌いではないのですが。
智朗の不器用な性格とか、克己の想いとか…
草子ちゃんの心情とか…みんな本というにいい子達でした。 -
Posted by ブクログ
男ばかり4人兄弟の次男奥村聡は,私立秋霖高校入学と同時に寮生活を送ることになる。父親が家族と一緒にロンドンに赴任したからである。個室完備の寮に入れず,舎監の石田先生に連れて行かれた第二寮の住人は,双子の男女姉弟の藤井美希と望,カリスマ高校生作家の波多野帝と個性的な人ばかり。おまけに聡の長女的な性格が災いし,おさんどん役を引き受けた上に,波多野のパシリになってしまう。聡の友人となった三人組も含め,会話シーンがとても楽しい作品である。
BLだけれど,聡と波多野の関係は,なれそめ段階。続編で二人の関係がどのように深まっていくのか,興味深い。第2巻も読むことにする。 -
Posted by ブクログ
月村さんの本なので買ってみました。
個人的にかなりのあたりの一冊!!
未樹がすんごく可愛かったです♪
今までの環境上、誰かに合わせて変に大人びた子供で…
すごく必死な姿とか、それを読み取って優しく包み込んでくれるような
浅海さんの大人な優しさとかは読んでて心温まる感じでした。
今まで読んだ小説の中で浅海さんは一番の紳士だと思います(笑)
敬語がたまらん!でした(阿呆)
お互いの距離感とか繋がりとかすれ違いとか…胸がきゅんきゅん!
キャラが本当に生きていました♪
姉のまなかもなかなかいい感じの脇役キャラでよかった。
ただ、本当の母親の理沙子は微妙。。。
もっと母親要素的なものを見せて欲しかった -
Posted by ブクログ
随分と前に読んだ「そして恋がはじまる」の続編です。
前作も結構よい感じで、歳の差きゃっほい♪と喜んでた気がする。
浅海さんがすんごく好きです♪
歳の差カプが好きで結構いろいろ読んでるような気がするけど、
たぶん今まで読んだ本では彼が一番年上なのではないのかなー??
司法書士という仕事をされてるせいかなんかこう紳士的でジェントルマン!
相手を気遣えるさり気ない優しさとか、本当にいいです!
基本、こういう礼儀正しくて完成された大人の男性というキャラがあんまり好みではない方で…
いつも好きになるのがちょっと砕けた感じの大人ながらもどっか抜けてたり、
変に無邪気だったり、そういうギャップが欲しかったり