月村奎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
月村センセのラブコメじゃない作品もすてきです。地味な恋愛ものかもしれないけれど、地味でもぐっとくる味わいはさすがだと思いました。
母親のネグレクトによって小学6年で育った町から離れ、東京で学生寮を営む祖母にひきとられ暮らしている芙蓉。その学生寮に、なんと小学生の時片想いしていた西澤が下宿人としてやってきます。
再会ものはいいですね。
芙蓉は野に咲く可憐な小花のような男の子です。おとなしくて、目立たなくて、でもよく見ればすごくかわいいし、一生懸命働いて尽くしてくれる…みたいな。
タイトルがいいです。懐かしい響きのある言葉ですよね。
雑草や野の花に詳しい芙蓉にぴったり~
…そしてイラストが草間さかえセンセ。レトロなかんじがもうぴったり。というか、「草」つながりってことでしょうか???
だとしたらすごいわ編集部。
芙蓉が恋愛に対しても自分自身についても自信無さげで、大丈夫かなと心配させられますが、西澤が思った以上にステキな王子で安心させられました!さわやかなんだけど、ちょっと執着系ww芙蓉は一生手放してもらえないと確信です。
手つなぎやキスに、ものすごくときめきました。ドキドキです…!
こういう素朴な恋愛展開が新鮮で、胸に沁みる今日この頃。
あとがきに親近感持ってしまいました。メルヘンで良いと思います!
また読み返したくなるストーリーでした。 -
Posted by ブクログ
雑誌で読んでとても面白かった作品です。書き下ろしを楽しみにしていました。
人気俳優×出版社営業。シリアスな部分もありつつ、ずばりラブコメです。年下のキラキラ王子に恋する後ろ向き過ぎなマジメ受にちょっとイラッとくるけど、そのテンパリ具合がだんだんやみつきに!
憧れの人のものを大切にする気持ちの強さには共感しました。「むなしいなくん」のパッケージとか、ベッドルームのポスターとか、玲の気持ちがわかりすぎて思わず笑ってしまいましたw
パッケージは大事ですよね~
本も予備とか保存用とか、頷けること言ってるし…!
目の前にその憧れの人がいるのに、少しズレたことやってる残念なところも、本人相手に憤慨したり、恥をかいたり散々な目に遭うところも面白かったです。
ラブ面では経験不足で慣れない恋に不安ばかりだった玲が、椎名に愛されてる確信をしっかり持つまでに変わっていく過程がすごく胸キュンに描かれていてロマンティックでした。
玲だけではなく、恋愛慣れしているように見える椎名も実は恋に臆病だったところがよかったです。
書き下ろしの「恋する臆病者たち」は、二人の間に誤解が生じてものすごくギクシャクした関係になってしまう話。
ちょっと心配させられたけど、でもどことなく安心感もある展開で、しかも最後はずっと笑いっぱなし。オチが最高でした!
エロ的にも、本編よりもっと甘くてキュンとした仕上がりで満足。
話運びの上手さが際立っていて、すごく楽しめました。 -
Posted by ブクログ
CDを聴いたので、原作に。
攻め:阿部
受け:岩佐直希
顔良し、家良し、成績良し、三拍子揃った直希は、口が悪い。だが、それさえも魅力だと周りから認識されている。それなのに、実は童貞で、ちゃんと付き合えた経験もない。プライドが超高いのでそんなことはおくびにも出さないが実は…。そんな時、気になってる一級下の後輩が憧れているという准教授・阿部を知り。阿部はゲイだけどそれの口止めと言って直希に構ってきて…。
直希がプライドの高さゆえに素直になれない、でも純粋な可愛さがツボりました。阿部がつい構いたくなるのが分かる。とにかく可愛かったwww
挿し絵師さんはまあどちらかというと好みではないけど。 -
Posted by ブクログ
粗野な建築家と生い立ちに難ありな受け。
基本的にマイナス思考の強い受けは嫌いじゃないけど、強すぎると辟易。
でもそれはただ悲劇のヒロインぶってたらであって、この作品の受けはちよっと違う。
心の軋み方がリアル。
本当に辛かったり苦しい思いをしたことがある人ならわかると思う。
人に近づく怖さ、術の知らなさ、自分に価値を見出せない思考に追い込まれた生い立ちはどう足掻いても幼少期に自分でどうにかできるものではなく、母親の自殺が愛されることへの断絶にも思えたんだろうな。
そうなると、すべてが壊れ物で手にできないと、自分に与えられるものは手を伸ばしてはいけないと、手を伸ばせないものは見たくない、見なければ知らないままでいいって。
無遠慮な優しさはナイフのように鋭く人を傷つける。
誰もが親切や愛情を素直に受け取れるわけではない。
受けは愛されることを怖く思い、逃げるけど。
それを忘れるくらい心配したり自分の感情が走ることを覚えていく姿に最後は涙しました。
攻めの無骨というか粗野さが、いつ受けを?それは愛情?娘と同じ?と少しはっきりしないけど、受け目線なのでそこは読み手次第かな。
隣の柳瀬が意外だったこと、パン屋のおばさんの優しさ。
まだ17歳なら、視野が広がることで世界が変わることがいくらでもある。
それに気づかせてくれる人に出会えて本当に良かった。
娘さんも可愛かったし、三人で箸置き使う幸せしっかり掴んで欲しいです。
なんだか、浄化されました。 -
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月村さんの可愛い片想いの話!
誤解が誤解を読んでじれじれ、ドキドキ… 。とっても月村さんらしいパターンの話にも関わらず、萌え転がりました!
誰もが認める美貌にもかかわらず、自己評価の低い受がかなりツボ。ちっ、(舌打ち)とか思わないのは、受の可愛さや不器用さがちゃんと出ているからですね。そんな受にメロメロ(死語)な攻も、普通の人なのに包容力があって優しくて、地味ですが素敵でした。片想いで本当なら余裕がないはずなのに、告白した相手(受)に対して立場も態度を弁えていて大人でかっこいい。攻めがこういうタイプであったからこそ、受のある意味酷いとも言える攻への所業も気にならなかったのかもしれません。
巻末のSSは月村さんにしては珍しい攻め視点。受に対して、どこまでも紳士だった攻が本当はこんな人なんですよーというところがいい。攻から見た受の可愛さも相当で、BLを読んでいて楽しいのは、そこここに萌えを感じることだよねと、思いがけず初心に帰りました。 -
Posted by ブクログ
なんていうか、人の痛みとは他人に理解されるものではないんだなぁって。
二組のお話がそれぞれ二話ずつ。
義理の父と息子の葛藤と苦しみと甘さに満ちた時間が変わるときのお話。
息子視点だからちょっとINだったり幼すぎたりの感情にん~っと思うところもあるけど、きっと若さってこういう事だよなって。
ずっと苦しかった自分を認めて好きな気持ちも捨てられない最後に縋りつく息子をきっと嬉しい気持ちと身を割く思いで受け止めたんだろうなぁと。
といっても、ずっと下心ありで我慢してきた義父だからやっとって気持ちの方が大きいか。
お互いいらない気を回しあい、傷つけ合い、それでも譲れなかった二人の距離を少しずつ大切にしていくんだろうな。
もう一組は学生×先生。
あっけらかんと鷹揚だと思っていた学生。軽いような見透かすようなそんな少し大人びた学生と、大切な人を2人なくしてきた先生。後悔ばかりして、自分の存在を拒否し、周りを拒絶するわけでもなく受け入れるわけでもなくただそこに漂うだけの自分を嫌悪するもどうもできないもどかしさ。
冗談だと思っていた生徒の言葉も本当のことで、それをしてって生徒を理解していく。
でも、もう二度と大切な人を失いたくない先生は自分の心に何も作らないように生徒を拒む。
でも、泣けなかった泣くことを忘れた先生が、生徒が転校する日に見送りに行き涙を流した自分を受け入れる。
印象的だったのは、先生の友人(最初のCPの義父)が
「未来に背を向けてバックで進んでる。過去のことはすごく良く見えるけど、先のこと全然見えてなくて、障害物があるともろに転んで大けがする。ちょっと勇気を出して前を向いて歩く方が、実はずっと安全で楽」的なことをいう。
あぁ、そうだよなぁって。
くっついた後の話は最後に全部持っていかれた!
なんというか、お互いを想い合い回り道して、やっと掴んだ手と手。
メールの文体で先生から生徒へのメッセージが乗ってるんだけど、なんかもうこう、ストンって。
どちらのCPもお互いを思うがために空回りして結局傷つけたり傷つくんだけど。
だからこそ人は誰かをもとめるんだなって。
Hシーンは無いけどすごくすごくひきつけられて読み終わった後に誰かの声が聴きたくなるいいお話だった!
☆4.8 -
Posted by ブクログ
パティシエ×引きこもり
ものっそい可愛いお話だった!!!!!
攻めの男前さでどんどん受けが前を向けるようになる成長も良かったし。
優等生という役を演じることに疲れてドロップアウトした受けが祖母の家を受け取り一人で住んでいたところ、元店舗をテナントとして貸してほしいと来たのがパティシエの攻め。
攻めが受けを構う構う構う。
もうホント可愛い。受けがレースづくりが趣味というか時間と気持ちを忘れるために没頭している作業なんだけど、それがすごいいいと言って、貰ってくれる攻め。
好きだと気付いて距離を置こうとする受けが貯め込み過ぎて爆発して告白してしまったり、それを聞いて受けが大きいワンコな行動になったり。
読んでてホントほほえましくて良かった。
まあ、受けのお兄ちゃんも愛情が故なんだろうけどキツイ言い方しかできなくて。
しかし奥さんホントいい人!!!見習え、兄貴ww
2話目は攻めの元彼に翻弄される受け。
手を出さない攻めの気持ちを誤解したり、元彼に口説かれ(からかわれたり)たりしながら、お互いの気持ちをぶつけ合ってハッピーエンド。
あぁ、ホント可愛い。
☆4.3 -
Posted by ブクログ
切なさよりも胸キュンが際立っていました!もう、心配させるんだから~
嘘で自分の気持ちをごまかしたら、誤解と勘違いでとんでもない方向に暴走しちゃった片想い。
心配させられながらも、すごく面白かったです。
ルックスも育ちも王子様なのに、本人は見掛け倒しだとネガティブ思考にはまりきっている悠馬。バイト先の店長の久保寺から告白されて、好きなくせに「無理!」と逃げてしまったのもその自信の無さから。
ふつう、ここはお互いに好きってわかったんだから、安心して付き合うことになる展開ですよね~
そこでふられるのが怖いから付き合いたくない、とくるとは!「死ぬのが怖いから生きていることができない」のと同じ、ってあったのにものすごく賛同しました。
そんな悠馬が臆病な小動物みたいで、かわいいなと思ってしまいました。久保寺だって美形だからという理由だけで悠馬のことを好きになった訳じゃないと確信です。
しかし、この久保寺、月村作品の中ではかなりヘタレな攻の部類に入るのではないかとw
あ、あくまでも月村センセ比ですよ。間違いなく、久保寺は理想的で大人っぽい年上攻です。
なのでいつ月村作品の攻らしい、イジワルたくらみ攻になるかと期待してたら、結局最後まで優しくて思いやりのあるステキな男性でした。恋愛面ではある意味悠馬と似た者同士みたいになっていて、クスッと笑ってしまいました。まさに無意識のアライアンスです。
キュンキュンした場面は、何といっても「お邪魔しました、また来週」のところです!もうかわいすぎて萌え転がりました。
書き下ろしはそんな悠馬がかわいくて仕方ない~!!という心の叫びがガンガン伝わってくる久保寺視点。
アホらしいくらいラブラブでよかったです。でも、悠馬はもっともっと自分に自身を持って、久保寺の愛を素直に受け取れるようになるといいですよね~
久保寺ならきっと悠馬を変えることができそうです。 -
Posted by ブクログ
49人の女とHしてきたヤリチン大学生が、友達の兄でナメてかかっていたリーマンにいつの間にか切ない恋心を抱いてしまう話。
今までいっぱいHしてきたのに、恋愛に関してはドシロウトというとても残念な瞬介。おまけにプライドだけはやけに高くて、ナルでかっこつけでほんとにアホっ子なので、最初のうちは瞬介に対して好感度ゼロだったんですけどね。
あれです、バカな子ほどかわいいっていうやつです。
瞬介はとても未熟で稚拙な精神構造の持ち主で、がっくりくることも多かったけど、その分根っこは単純で純情で、そこが見えてくるとキュンとさせられました。
特に本人はかっこつけてるつもりでも、一枚うわてである健に転がされて結局めちゃくちゃカッコ悪いことになってしまうところとか。
まさに「鼻持ちならない主人公がぎゃふん」の図!!!
ドS心が満たされました。
「CHERRY」の系統のラブコメで、あれがさらに進化したかんじ!アホの子瞬介の浅知恵に、いたたまれない気持ちにさせられること請け合いです。恥ずかしい~
でも子供っぽい意地っぱりのせいか、妙にかわいく思えてしまったんですよね。男としてはどうかと思うんですが、人生と恋愛の経験値が高い健のようなオトナの男なら、手懐けるのもまた楽しいと思ってしまいそうです。
健が朴訥で善良な男と見せて、実はベッドでかなりのドSだったのが面白かったです。萌えました。書き下ろしの「束縛ジェントルマン」がツボでした。瞬介はいじめたくなる受ですよね。
とはいえ健は小悪魔瞬介にメロメロなのが激しく伝わってきて激甘!なんだかんだありながらも、いいcpになりそうです。
笑えて萌えるHシーンがとてもよかったです。