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Posted by ブクログ
良かった!今まで、食わず嫌いもあって子持ち攻の設定は敬遠してましたが、思ってたより嫌じゃなかった。というかこの話についてはむしろアリ。その設定が織りなす物語が自然な展開で、読んでいてすごく引きこまれました。
家庭に恵まれなかった薄倖の受が、ひょんなことで知り合った少女に自分の不幸な境遇を重ね、関わっていく内に、父親失格だと思っていた男が実はそうではなくて…と、本当の姿を知るうちに好きになっていく。読むにしたがって主人公の可哀想さが、ひたむきさやいじらしさに感じられていき、攻が惹かれるのも、また反対に主人公が攻に惹かれていくのもなるほどという説得力のあるお話でした。完全なハッピーエンドじゃないところもリアリティがあって良かった。使い古された言葉だけど、この二人なら乗り越えられる、そんな未来が信じられる素敵なお話でした。月村作品お馴染みの自己評価の低い主人公、地味だけど心温まる物語、そんな話を読みたい人には超おススメです。
闇深い話
受けの境遇が不憫で、誰のことも信用しないし誰からも愛されないと思っている子でした。
そういう子に好きな人ができるとどうなるのか、という話でしたが、受けは救いようもなく闇で、周りの人も悪意の塊みたいな描かれ方がされているので、人によっては受け付けないと思います。
私は大丈夫でなかなか楽しめましたが、人を選びまくる話だと思います。
安易に読むと後悔します。読む際はよく吟味した方が身のためです。
個人的には少しずつ受けと攻めが交流を深めていくのが好きでした。
Posted by ブクログ
粗野な建築家と生い立ちに難ありな受け。
基本的にマイナス思考の強い受けは嫌いじゃないけど、強すぎると辟易。
でもそれはただ悲劇のヒロインぶってたらであって、この作品の受けはちよっと違う。
心の軋み方がリアル。
本当に辛かったり苦しい思いをしたことがある人ならわかると思う。
人に近づく怖さ、術の知らなさ、自分に価値を見出せない思考に追い込まれた生い立ちはどう足掻いても幼少期に自分でどうにかできるものではなく、母親の自殺が愛されることへの断絶にも思えたんだろうな。
そうなると、すべてが壊れ物で手にできないと、自分に与えられるものは手を伸ばしてはいけないと、手を伸ばせないものは見たくない、見なければ知らないままでいいって。
無遠慮な優しさはナイフのように鋭く人を傷つける。
誰もが親切や愛情を素直に受け取れるわけではない。
受けは愛されることを怖く思い、逃げるけど。
それを忘れるくらい心配したり自分の感情が走ることを覚えていく姿に最後は涙しました。
攻めの無骨というか粗野さが、いつ受けを?それは愛情?娘と同じ?と少しはっきりしないけど、受け目線なのでそこは読み手次第かな。
隣の柳瀬が意外だったこと、パン屋のおばさんの優しさ。
まだ17歳なら、視野が広がることで世界が変わることがいくらでもある。
それに気づかせてくれる人に出会えて本当に良かった。
娘さんも可愛かったし、三人で箸置き使う幸せしっかり掴んで欲しいです。
なんだか、浄化されました。
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