高橋昌一郎のレビュー一覧

  • 知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性

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    前著「理性の限界」の姉妹編になる作品で、「理性の限界」のシンポジウムが終わった所へ、女子大生が駆け込んでくる所から話は始まる。
    「ウィトゲンシュタインのパラドックス」「ニューカムのパラドックス」「バタフライ効果と複雑系」「宇宙論的証明と存在論的証明」などが、今回もシンポジウム形式で分かりやすく紹介されている。

    前著「理性の限界」は、運動選手がA子さんを競技に誘うところで終わったが、今回のシンポジウムでも「また僕の競技を見に来てくださいね!」と言って終わる。「また」ということは、シンポジウムは数日間行われていて、シンポジウムが行われなかった日に実際に見に行ったということだろうか。ともかく、運動選手はA子さんとの関係を着実に深めているようで何よりであった。

    第一章では、「世界が集団の言語習慣に基づいて無意識のうちに決定される」という、サピア・ウォーフの仮説が紹介されている。同じような話を飲みの席でしたことがあるが、友人には「屁理屈」とあしらわれた記憶がある。
    簡単に言えば、あなたの「赤」は、私の言う「赤」と同じであるかという問題で、本の中では虹の例が出ている。日本で虹は7色あるといわれているが、国や時代によって様々で、アメリカでは6色、ドイツでは5色、昔の日本では2色といわれていたこともあったようだ。

    登場人物の一人である日本文化論者は、「高浜虚子でしたか、『虹を見て思ひ思ひに美しき』という名句がありましたね……」といった。虚子は認識の不確実性という根本的問題を示唆しながら、ある意味では当然のことをシンプルに句として残している。こういうものを「名句」というのだろう。

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    2020年05月28日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    高橋さんの本はスマリヤンから数えてこれで5冊目になるが、どれも外れがなく良書だといえる。今回の論理学の本も、うちの大学でもぜひやってほしいと思うほど中身に充実感があり、だからこそ、そこに集う学生も議論に花を咲かせることができたのではないかと思う。中でも特に面白かったのが、4回目と5回目の講義であり、社会的ジレンマとナッシュ均衡に関するところは手をとめて考えさせられるほどであった。人間と動物を分けているのが理性だとされる中で、理性的であろうとするがゆえに、思惑であったり、感情であったりが付きまとい論理的でいられなくなるのが滑稽であった。論理をする上では、いかに心を捨てきれるかが大事になってくる。それはまた、その時だけでなく日常生活とも密着している問題である。心を捨てきれないうちは、冷静でいられることもできず、物事の本質を見極めることもできない。だからこそ、人は自分の価値基準・判断基準という軸に頼ることが必要になってくるのだ(その多くが、他の影響を少なからず受けたものであることは言うまでもない)。また、ナッシュ均衡においても、人間がそのバランスを失っているのが、理性ゆえだと言えるのではなかろうか。人間が人間的にあろうとすればするほど、その人間性ゆえに不自然な現象が生じるようになる。ただ凛として存在する自然の前に、面白い結果を突きつけられた哀れなピエロでたとえあるにしても、その踊りは見るものを楽しませ、また考えるきっかけを与えてくれることに対しては、大いに敬服を払いたいものである。

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    2011年02月02日
  • ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論

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    「公理に基づく体系化されたシステムでは、全ての真理を汲み尽くすことはできない」
    ゲーデルの定理は数学だけでなく哲学的な帰結をも意味し、全世界に衝撃を与えた。
    難解な定理をわかりやすい概念から丁寧に説明することで、詳しいことがわからないままでも不完全性定理の概念をおおまかに理解することができる、不完全性定理の入門書。
    ゲーデルという人の生涯も詳しく記してある。かなりナイスな一冊でありんす。

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    2011年01月25日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    『東大生の論理』といわれると、ロジカルシンキング等の類の本…?と思ってしまいそうなのですが、全然違います。
    東大の理科学生対象の「論理学」の授業において繰り広げられる学生と教授のディスカッションの様子や、教授が投げかける問いに対する東大生の考察などがつらつら書かれた一種のエッセイのようなものです。

    「そもそも論理学ってなにー?」って感じですが、簡単に言うと、この授業では主に、論理的に考えるということ、また論理的に考えようとするがゆえに陥るジレンマや限界が扱われています。

    講義の中では社会的ジレンマやゲーム理論、功利主義のような政治哲学に関わる話題が出てきて、「これって文科学生対象の授業じゃないの?」と思ってしまうくらいなので、文型の私たちも問題なく読めます。
    でも、随所に理科学生の科学的な考え方、解釈が出てきて、「理系の脳みそは違うなー」と思いました。
    というか読み終えて、「やっぱり東大生の発想力&思考力はすごいなー」と思いましたww

    東大の授業と聞くと堅苦しそうに思われるかもしれませんが、この授業は全くそんなことなくて、色々な具体例や問いを用いて分かりやすく説明してくれています。(ただ、あくまでも授業の触り部分の説明であって、この本では本質の説明まではしてません。この本のメインは学生と教授のディスカッションなので。)
    この具体例や問いだけでもとても興味深いのですが、それらに対する東大生の見解や思考が、より読者を感心、わくわくさせるものになっています。

    軽い気持ちで読める本だと思うので、気が向いたらぜひ読んでみてください^^
    希望者にはお貸しします☆

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    2011年01月04日
  • ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論

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    天才数学者ゲーデルの不完全性定理について。
    論理で閉じた世界の限界を示し、記号からの脱却を押し進める。

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    2011年01月02日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    .@ShoichiroT氏著。東大での講義を通してわかりやすくゲーム理論について知ることが出来、同時に東大生の振る舞いを垣間見ることが出来る。

    さすがの東大生は、頭がいいなあと思う。
    それだけに、個人の能力と全体の結果は負の相関があるんじゃないかとと思えてならない(合成の誤謬?)。

    東大生のように個人の能力でモノを言わせてきた人種においては、
    自分の能力を高く評価し、全体よりも個人を大切にするのか、
    結束・統率力が問われる問題に対して正解がわかっていても、
    出すことが困難なのかと。

    もしこれが弱点になるのなら、東大に対するコンプレックスは和らぐかな。

    ところで、大学にこういう素晴らしい講師がいることを知っていれば、それだけでその大学に行く気になるんだけどなあ。

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    2010年12月30日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    良著すぎる!『理性の限界』の高橋氏が東大で講師を務めた際の記録。
    講義内容も面白いし、それに対する東大生の意見や、その意見に対する著者の感想も面白い。
    最大多数の最大幸福に対して「最大多数の最小不幸」を主張した東大生にはシビれた。
    高橋氏vs東大生!

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    2016年02月15日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    論理学者、高橋昌一郎氏が東京大学で講義を持った際に見た東大の学生の行動、性格、思考法などについて思ったことを、自身の論理学の講義で扱った内容のさわりとともに紹介する知的エッセイ。論理学というとっつきにくい臭プンプンの学問をユーモアを交え分かりやすく教える筆者と、頭脳明晰な東大生たちとの非常に知的なやりとりや、必ずしも知的でなく親しみの持てるやりとり(笑)が満載。論理学への知的好奇心を刺激される一冊。

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    2010年12月12日
  • 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性

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    様々な点で刺激的だった。そもそもトピックとして扱われている「限界」という点が興味深い事はもちろん、いろんな学問領域のアプローチの取り方、特徴が垣間見えた。また脱線した話題もどれも刺激的。またなにより、様々な立場の人が言い合う中、司会者がなんとか話をコントロールし、最終的にひとつの着地点を見いだして行く様が、サンデル教授の授業のようで、ファシリテートの実践としても参考になった。

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    2026年06月25日
  • 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性

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    この内容で740円とは、知の獲得手段としての書物は実に経済的なものである。アロウの不可能性定理、ハイゼンベルクの不確定性原理、ゲーデルの不完全性定理、これを三つ並べて「選択」「科学」「知識」の限界の3題話とするとは、実に面白い。

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    2018年10月14日
  • 哲学ディベート―<倫理>を<論理>する

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    【目的】:自分に役立つ情報を得る。
    ・<哲学>から出発した<倫理>を<論理>する。
    ・論理的思考法。すべてのケースを想定してみる。2つの要素の組み合わせが二者択一になるのは妥当でない。
    ・普遍的道徳主義と功利的快楽主義。
    ・文化普遍主義と文化相対主義、そして自文化中心主義。
    ・応報主義(目には目を)と人道主義(赦し)。
    ・自己決定権とパターナリズム。
    ・アリストテレスの中庸の道徳。

    #ディベートといっても勝敗を決めたり、他者の意見を攻撃したりするものではなく、また、特定の見解を押し付けるような内容ではないところが、個人的に好きだ。
    #命の授業、犬食、代理出産、死刑、売春、安楽死など、実際の事例から倫理的問題を提示し、肯定意見と否定意見を並べ、また周辺事情等を説明するというスタイルで、物議をかもす問題に対するさまざまな主張・意見をそれぞれ並列的に読むことができて、とても参考になるし、それらを踏まえて改めて自分の考え方を見つめてみるよい機会が得られた。

    08-06

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    2009年10月07日
  • ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論

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    哲学の解説書というより、サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」のような科学ノンフィクションのような感覚で読める。人間の理性の限界や、神が存在するか否かといった話にまで及ぶスケールの大きい本。

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    2009年10月04日
  • ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論

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    いかなる命題も己の無矛盾を証明できない<不完全性定理>
    例:「私は嘘つきだ」
    これが真であれば正直者であり、論理は矛盾する。偽であっても「嘘つきではない」と、やはり正直者となってしまうので論理的に矛盾する。
    という論理の限界を突き付けた数学者、ゲーデルの生涯。
    例題がスッとわかる人には面白い世界。

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    2009年10月04日
  • 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性

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    ゲーム理論と量子論までは付いていけたが、最後の章は難しかった。パラドックスがどうしてパラドックスになっているかの理解はなかなか難しい。話としてはかなり易しく書いていただいたものと思うが。

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    2026年10月20日
  • フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔

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    偉人にして奇人。

    53年の生涯で論理学、数学、物理学、化学、計算機科学、情報工学、生物学、気象学、経済学、心理学、社会学、政治学に関する150編の論文を発表した。

    「はじめに」のページから読み入ってしまった。
    11歳にして数学は大学院レベル。
    その後、華々しいキャリアと重要ポスト兼任しながら膨大な仕事量をこなす。
    コンピュータの父と言われる人物らしいが、読んでいて本人自身がまるで人間コンピュータかのよう。
    また、人や環境、タイミングの巡り合わせも感じる。

    余りにも多分野に貢献、前進させた人物で歴史に沿いながら興味深く読めたものの、『人間のフリをした悪魔』と言われる所以については考えさせられるものがあった。科学者としての能力に圧倒される一方で人命より科学や手段を優先する思想には共感し難い。

    また、原爆が日本にどのように使われようとされていたのかについても新たな学びもあった。その一方で大本営の旧態依然な考えと姿勢には憤慨しかない。

    科学の進歩と人間としての倫理は、必ずしも一致するものではないと考えさせられた。

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    2026年10月18日
  • 情報を正しく選択するための認知バイアス事典

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    ネタバレ

    情報を正しく選択するための認知バイアス事典

    第Ⅰ部 認知バイアスへの論理学的アプローチ
    01 二分法の誤謬 / 02 ソリテス・パラドックス / 03 多義の誤謬 / 04 循環論法 / 05 滑りやすい坂論法 / 06 早まった一般化 / 07 チェリー・ピッキング / 08 ギャンブラーの誤謬 / 09 対人論法 / 10 お前だって論法 / 11 藁人形論法 / 12 希望的観測 / 13 覆面男の誤謬 / 14 連言錯誤 / 15 前件否定 / 16 後件肯定 / 17 四個概念の誤謬 / 18 信念バイアス / 19 信念の保守主義 / 20 常識推論

    第Ⅱ部 認知バイアスへの認知科学的アプローチ
    01 ミュラー・リヤー錯視 / 02 ウ サギとアヒル図形 / 03 ゴムの手錯覚 / 04 マガーク効果 / 05 サブリミナル効果 / 06 吊り橋効果 / 07 認知的不協和 / 08 気分一致効果 / 09 デジャビュ / 10 舌先現象 / 11 フォルス・メモリ / 12 スリーパー効果 / 13 心的制約 / 14 機能的固着 / 15 選択的注意 / 16 注意の瞬き / 17 賢馬ハンス効果 / 18 確証バイアス / 19 迷信行動 / 20 疑似相関

    第Ⅲ部 認知バイアスへの社会心理学的アプローチ
    01 単純接触効果 / 02 感情移入ギャップ/ 03 ハロー効果 / 04 バーナム効果 / 05 ステレオタイプ / 06 モラル信任効果 / 07 基本的な帰属の誤り / 08 内集団バイアス / 09 究極的な帰属の誤り / 10 防衛的帰属仮説 / 11 心理的リアクタンス / 12 現状維持バイアス / 13 公正世界仮説 / 14 システム正当化バイアス / 15 チアリーダー効果 / 16 身元のわかる犠牲者効果 / 17 同調バイアス / 18 バンドワゴン効果 / 19 ダニング=クルーガー効果 / 20 知識の呪縛

    認知バイアスに関して論理学、認知科学、社会進学の観点からまとめたものです。
    元々認知科学的な観点のものだけだと思っていましので、色々と勉強になりました。
    進化の途中で身に付けた様々なバイアス思考。
    もう不要になってしまったものをどうやって補正するか?自分はどの程度バイアスが掛かっているかを常に考えながら思考しないと思わぬバイアスの罠に掛かってしまうことを肝に銘じる必要がありそうです。
    惜しむらくは名前は違うけれど結構似ているものが多く収録されていて、もう少しスッキリまとめる方法はなかったのかな?というところが残念です。

    竹蔵

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    2026年09月21日
  • フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔

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    こんな天才がいただなんてしらなかった!!!
    とにかくぶっ飛んでいる。漫画の主人公にしても設定が多すぎるぐらいの能力者。
    しかも若干人格(性癖)に問題あり。
    パソコンが有るのもノイマンのおかげなのか…。
    これはあまり解説しても仕方ない気がする。ノイマンについて先に知りたかったらWikiでもなんでも検索すればいいだけなのだから。
    この本がいいの、ノイマンだけではなくその周辺の人との関わりを丁寧に書かれているところで、改めてその特異さと影響力の大きさを感じさせてくれる。
    本当にいた超人について、楽しんで読めること間違いなし。

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    2026年09月16日
  • フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔

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    著者は、ノイマンの柔和な外面と過激思想の内面が共存する点を「人間のフリをした悪魔」と例えているが、そもそもこれだけ多くの偉才を発揮している時点で十分悪魔だと思う。「人類史上最恐の頭脳」という表現は決して大袈裟じゃない。

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    2026年09月06日
  • 知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性

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    限界シリーズ2冊目。
    ウィトゲンシュタイン、ポパー、ファイヤーベント、カントにパスカル。様々な哲学者の考えを座談会風シンポジウムで、登場人物たちが意見をぶつけ合う。
    とにかくわかりやすくて、楽しい。しかも難解な哲学内容もなるほどと思わせてくれる。
    1冊目の「理性の限界」は、アロウ、ハイゼンベルク、ゲーデルがしっかりと中心にすえて議論されていたけれど、今回は不可測性、不確実性、不可知性をテーマにいろいろな話題が絡んで、その分面白く、あっという間に読み終えることができる。ただちょっと雑然とした感じで終わった気もする。
    まぁテーマが限界に挑んでるわけだから話を収束させること自体できないのだけど。

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    2026年08月12日
  • 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性

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    アロウの不可能性定理、ハイゼンベルクの不確定性原理、ゲーデルの不完全性定理を題材に対話形式で、理性の限界を表出させていく。
    とにかく読みやすく、難解なはずのこれらの定理をわかりやすく説明してくれている。
    選択における限界、科学における限界、知識における限界は、人間側にあるのではなく、そのものの中に内包されている。
    生成AIの急速な社会浸透と課題表出が感じられる昨今、限界を見極めることで、人の存在への希望を感じさせてくれる本であった。

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    2026年08月05日