高橋昌一郎のレビュー一覧

  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性

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    筆者の限界三部作の最新著。ディベート形式で次々に予想外の議論やエビデンス、ロジックを出す筆力は圧巻。新書レベルを超えた啓蒙書!

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    2013年04月19日
  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性

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    愛や自由意思などについて、ドーキンス流ダーウィニズムやミームなど複製子の話、カミュやサルトルの話など雑多な話題を扱い、感性の限界に迫る。果たして意識は幻想なのか。

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    2013年03月08日
  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性

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    カント主義者をあまりいじらなくなったのは、「知性の限界」でも触れられているように「自分がカント主義者のモデルではないか」と言う方が思いの外多かったからではないかと邪推してしまう。

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    2013年01月17日
  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性

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    人間の行為や意志は、人間が自分で思ってのことでは無い、ということ。
    アンカリング効果により、行為は自分の思いとは違うところにいってしまう。自分の自由な意志と思っているけど、環境に適応すべくその選択をとっているだけ。などなど。
    台本のようにセリフで進めるので、苦手なタイプだけど、限界シリーズで一番面白かった。

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    2012年12月01日
  • ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論

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    大学時代に高橋先生の授業を履修していて、この本を読んだ。
    当時よく理解できなかったことも今なら、もう少しまともに、論理的な思考法を学べる気がする。また授業受けたい。

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    2012年07月10日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    実用一辺倒の知識や小手先の技術のことであれば、教室で教わるまでもなく自学自習してしまうのが東大生。しかし科学者・教養人として一生の間必要となる思考の基本スタイルは、練達の教師によって、クラスメートと相互に啓発する中で身につけるほうが良いのだろう。高橋の教師としての卓越した能力と、誠実な意欲が透けてみえるエッセイだ。

    数理科学の今野浩がかつて著した「キャンパスのOR」の「論理学バージョン」といってもよい。

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    2018年10月14日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    講義を実際に受けていたので、あぁそんな話題もあったなぁ、とか、!!?この東大生Eって自分じゃない?などという楽しみ方ができた。
    高橋昌一郎先生の講義は東大では一度しか行われなかったようで、受講することができて幸運な講義のひとつであると言える。(自慢できる)
    学生の意見に対して口癖のように「おもしろい!」と言って広げてくださる、大変おもしろい方であったと記憶している。
    他の著書、「理性の限界」、「知性の限界」など変わった形式でわかりやすく書かれている。
    この本がベストセラーになった暁には、講義を受けていた学生を集めてパーティーを開催してくださるようなので、広く宣伝して行きたい、いやパーティーに行

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    2011年12月20日
  • 知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性

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    ネタバレ

    対話形式で不可逆性や不確定性について解説され非常に読みやすい。カント主義者の言動に悪意を感じるが笑。

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    2014年05月31日
  • 知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性

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    前著「理性の限界」の姉妹編になる作品で、「理性の限界」のシンポジウムが終わった所へ、女子大生が駆け込んでくる所から話は始まる。
    「ウィトゲンシュタインのパラドックス」「ニューカムのパラドックス」「バタフライ効果と複雑系」「宇宙論的証明と存在論的証明」などが、今回もシンポジウム形式で分かりやすく紹介されている。

    前著「理性の限界」は、運動選手がA子さんを競技に誘うところで終わったが、今回のシンポジウムでも「また僕の競技を見に来てくださいね!」と言って終わる。「また」ということは、シンポジウムは数日間行われていて、シンポジウムが行われなかった日に実際に見に行ったということだろうか。ともかく、運動

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    2020年05月28日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    高橋さんの本はスマリヤンから数えてこれで5冊目になるが、どれも外れがなく良書だといえる。今回の論理学の本も、うちの大学でもぜひやってほしいと思うほど中身に充実感があり、だからこそ、そこに集う学生も議論に花を咲かせることができたのではないかと思う。中でも特に面白かったのが、4回目と5回目の講義であり、社会的ジレンマとナッシュ均衡に関するところは手をとめて考えさせられるほどであった。人間と動物を分けているのが理性だとされる中で、理性的であろうとするがゆえに、思惑であったり、感情であったりが付きまとい論理的でいられなくなるのが滑稽であった。論理をする上では、いかに心を捨てきれるかが大事になってくる。

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    2011年02月02日
  • ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論

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    「公理に基づく体系化されたシステムでは、全ての真理を汲み尽くすことはできない」
    ゲーデルの定理は数学だけでなく哲学的な帰結をも意味し、全世界に衝撃を与えた。
    難解な定理をわかりやすい概念から丁寧に説明することで、詳しいことがわからないままでも不完全性定理の概念をおおまかに理解することができる、不完全性定理の入門書。
    ゲーデルという人の生涯も詳しく記してある。かなりナイスな一冊でありんす。

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    2011年01月25日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    『東大生の論理』といわれると、ロジカルシンキング等の類の本…?と思ってしまいそうなのですが、全然違います。
    東大の理科学生対象の「論理学」の授業において繰り広げられる学生と教授のディスカッションの様子や、教授が投げかける問いに対する東大生の考察などがつらつら書かれた一種のエッセイのようなものです。

    「そもそも論理学ってなにー?」って感じですが、簡単に言うと、この授業では主に、論理的に考えるということ、また論理的に考えようとするがゆえに陥るジレンマや限界が扱われています。

    講義の中では社会的ジレンマやゲーム理論、功利主義のような政治哲学に関わる話題が出てきて、「これって文科学生対象の授業じゃ

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    2011年01月04日
  • ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論

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    天才数学者ゲーデルの不完全性定理について。
    論理で閉じた世界の限界を示し、記号からの脱却を押し進める。

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    2011年01月02日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    .@ShoichiroT氏著。東大での講義を通してわかりやすくゲーム理論について知ることが出来、同時に東大生の振る舞いを垣間見ることが出来る。

    さすがの東大生は、頭がいいなあと思う。
    それだけに、個人の能力と全体の結果は負の相関があるんじゃないかとと思えてならない(合成の誤謬?)。

    東大生のように個人の能力でモノを言わせてきた人種においては、
    自分の能力を高く評価し、全体よりも個人を大切にするのか、
    結束・統率力が問われる問題に対して正解がわかっていても、
    出すことが困難なのかと。

    もしこれが弱点になるのなら、東大に対するコンプレックスは和らぐかな。

    ところで、大学にこういう素晴らしい

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    2010年12月30日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    良著すぎる!『理性の限界』の高橋氏が東大で講師を務めた際の記録。
    講義内容も面白いし、それに対する東大生の意見や、その意見に対する著者の感想も面白い。
    最大多数の最大幸福に対して「最大多数の最小不幸」を主張した東大生にはシビれた。
    高橋氏vs東大生!

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    2016年02月15日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    論理学者、高橋昌一郎氏が東京大学で講義を持った際に見た東大の学生の行動、性格、思考法などについて思ったことを、自身の論理学の講義で扱った内容のさわりとともに紹介する知的エッセイ。論理学というとっつきにくい臭プンプンの学問をユーモアを交え分かりやすく教える筆者と、頭脳明晰な東大生たちとの非常に知的なやりとりや、必ずしも知的でなく親しみの持てるやりとり(笑)が満載。論理学への知的好奇心を刺激される一冊。

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    2010年12月12日
  • 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性

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    素晴らしい名著。知的興奮が味わえる。

    囚人のジレンマ、ゲーム理論、嘘つき村のパラドックス、相対性理論とか、そういう話が好きな人には間違いない。

    専門知識がなくても、論理学、科学、哲学を楽しめる。広く浅くな内容だけど、各分野への入門としてちょうどよい。

    各界の専門家が一堂に会して議論する…という設定で、ひとつの議題に対して、色んな観点からの意見があって面白かった。

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    【MEMO】
    ◆第一章
    アロウの不可能性定理…完全な民主主義は成立しない。

    ◆第二章 ハイゼンベルクの不確定性原理…ミクロなものの位置と運動量は原理的に不確定である。(観測するには光を当てる必要があり、それは対

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    2016年04月09日
  • 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性

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    この内容で740円とは、知の獲得手段としての書物は実に経済的なものである。アロウの不可能性定理、ハイゼンベルクの不確定性原理、ゲーデルの不完全性定理、これを三つ並べて「選択」「科学」「知識」の限界の3題話とするとは、実に面白い。

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    2018年10月14日
  • 哲学ディベート―<倫理>を<論理>する

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    【目的】:自分に役立つ情報を得る。
    ・<哲学>から出発した<倫理>を<論理>する。
    ・論理的思考法。すべてのケースを想定してみる。2つの要素の組み合わせが二者択一になるのは妥当でない。
    ・普遍的道徳主義と功利的快楽主義。
    ・文化普遍主義と文化相対主義、そして自文化中心主義。
    ・応報主義(目には目を)と人道主義(赦し)。
    ・自己決定権とパターナリズム。
    ・アリストテレスの中庸の道徳。

    #ディベートといっても勝敗を決めたり、他者の意見を攻撃したりするものではなく、また、特定の見解を押し付けるような内容ではないところが、個人的に好きだ。
    #命の授業、犬食、代理出産、死刑、売春、安楽死など、実際の事

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    2009年10月07日
  • ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論

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    哲学の解説書というより、サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」のような科学ノンフィクションのような感覚で読める。人間の理性の限界や、神が存在するか否かといった話にまで及ぶスケールの大きい本。

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    2009年10月04日