高橋昌一郎のレビュー一覧
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認知に影響を与え、判断を狂わせるバイアス。
本書では、行動経済学、統計学、情報学の領域別に、知られているものが解説されていく。
自信過剰バイアスや、選択肢過剰、モンティ・ホール問題(どうしてもモンティ・パイソンを思い出してしまう)など、以前どこかで読んだものは、おさらいができてよかった。
グラフや図が充実しているので、統計や確率の込み入った説明も理解しやすい。
一方、グーグル効果などは、認知バイアスなの?と不思議な感じがした。
ええと。
ピークエンドの法則にははまらないように気をつけていうと、全体としては満足だった。
(私にとってこの分野のアンカーとなるのかも・・・)
これは続編だそうで -
Posted by ブクログ
面白かった!世の中に溢れるバイアスがまとめられた本書は、バイアスの解説の中に社会問題などの例も入っていた。面白かった〜!
p.65 「終わりよければ全てよし」や「最後の一言で台無し」と言う言い回しがあるが、実は科学的根拠があったと言うことになる。実際、コールセンターいや、顧客へのクレーム対応では、このピークエンド効果が応用されている。クレーム対応の締めくくりは、「このたびは申し訳ありませんでした」と言う社会ではなく、「お客様から私どもの至らない点をご指摘いただき、誠にありがとうございました」とクレーム相手にお礼を伝える。これは、クレーマーをアドバイザーのように思わせることによって、怒りを沈 -
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なんとなくしか知らなかったノイマンについて知りたく手に取ったが、ノイマンの業績や立ち振舞いを知ることが出来てとても良かった。
サブタイトル「人間のフリをした悪魔 」にはちょっと違和感を覚える。ノイマンに対しての内面的・哲学的考察が入っているのかと思ったが、そこについてはほとんど言及していなかった。そこを求めていなかったので、個人的にはだからと言って別に不満があるわけではない。
ノイマン自身については化け物としか言いようがない。一応経済学部卒なのでゲーム理論等はかじっているが、ちょちょっと片手間にゲーム理論を創設するという意味の分からないエピソードもしれっと書かれていて何がなんだか分からない、バ -
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人間のフリをした悪魔というサブタイトルだが、本当にそうか。原爆への態度、科学優先主義に見えたからと言って、彼の脳内が非人道的な躊躇いを持たぬものとは決めつけられず、寧ろ達観、或いは距離感のある戦争に対し、脳が合理的に処置した結果。核を用いる事の抑止力、皮肉。今すぐにでもソ連を爆撃せよと言った『博士の異常な愛情』は、大国間の予防戦争を希求したか、それを通り越して、馬鹿げた人類への諦観、世界全体の不協和への戒めと軌道修正を期待したか。
コンピュータの父、ゲーム理論、マンハッタン計画、数学の天才として知られるノイマン。本著にはアインシュタイン、シュレーディンガーに加え、ノイマンが天才と認める多数の -
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5人の学生と1人のモデレーター(教授etc)が『哲学ディベート』と同じ議論形式で自己分析について語り合う。2章までいわゆる就活的な自己分析が焦点となっているが、後半から「自己」とは何か?といった哲学的な探究が展開されている。その点、自己分析という点から大きく脱線はするが、ある意味、「自己」の探究は自己分析の原点なのかもしれない。
『哲学ディベート』は色んなジャンルの議題があっため、学部別の学生の視点というのは面白かったが、今回の自己分析にまでその視点いる?という感じはした。むしろもっと哲学的な文脈を掘り下げてほしかった感もある、
3章に出てくる科学哲学者が絶妙にウザいキャラクターだが、ギリ