あらすじ
■「60の心のクセ」に3つの研究分野からアプローチして解説
陰謀論やフェイクニュースが溢れている情報過多な時代において、
あなたは正しく情報を選択できているでしょうか?
自信があるという人ほど、ぜひ本書に目を通してください。
私たちの認知を歪ませる現象の多さに驚き、
自分の偏った情報の受け取り方に気づかされることでしょう。
しかし、それこそが情報を正しく見るための第一歩。
なぜなら、認知バイアスを知らずして、
自分が認知バイアスに陥っていることに気づくことは難しいからです。
■本書は3部構成になっています。
認知バイアスに分類される用語は数百以上存在しますが、
意味や用法が曖昧であったり、重複しているものも多いものです。
そこで論理学・認知科学・社会心理学3つの専門分野それぞれで必要不可欠な20項目を厳選し、
合計60項目にまとめ、図版やイラストを交えて解説しています。
■目次
まえがき――「認知バイアス」とは何か?
・第Ⅰ部 認知バイアスへの論理学的アプローチ
01 二分法の誤謬/02 ソリテス・パラドックス/03 多義の誤謬/04 循環論法
など
・第Ⅱ部 認知バイアスへの認知科学的アプローチ
01 ミュラー・リヤー錯視/02 ウサギとアヒル図形/03 ゴムの手錯覚/04 マガーク効果
など
・第Ⅲ部 認知バイアスへの社会科学的アプローチ
01 単純接触効果/02 感情移入ギャップ/03 ハロー効果/04 バーナム効果
など
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
途中やけどほんまに買ってよかったし、読んでよかった。
生きていく上で大切なことがたくさん書いてある。
1800円でこの本を買えるのは安すぎる。
私が日常を過ごしているだけでも沢山のバイアスが起こっている。この本を読む前までは、なんでそうなるのか、分からず不安で悩んで、対処の仕方に頭を抱えた。だが、この本を読み、その考え方には、しっかりとした名称が付いていて対処法や今後の生きる大切な考え方を学んだ。
拙い表現にはなるが、本当に読んでよかった。
迷っている人はぜひ読んで欲しい
Posted by ブクログ
とても興味深かったです。ビジネスを自分で行う上で参考書として持っておきたいなと思った本でした。
バーナム効果
あいまいな性格に関する記述を目にしたとき、人は自分に当てはまっているととらえてしまうこと。
以下の文章に騙されないぞ。
•人に好かれ賞賛されたい
・自分自身に対して批判的な傾向がある。
・まだ利用されていない能力がある。
・性格的に弱点もあるが、大抵それを補っている。
・不正的な適応に関する問題を抱えている。
・外面は自律的で自己管理しているように見えるが、内面的には心配性で不安定な傾向がある。
・時々自分の決断や行動が正しかったのかどうか深刻に悩むことがある。
・ある程度の変化と多様性を好み、禁止や限定を加えられると不満を覚える。
・自分自身の頭で物事を考え、証拠不十分な他人の発言をそのまま受け入れたりしないと言う自信がある。
・自分のことを他人に素直に化しすぎるのは賢明ではないと思っている。
・時として外交的で愛想が良く社交的であり、また時として内向的で用心深く内気
・抱いてる望みのうちいくつかは、かなり現実的ではない。
・生活における大きな目標の1つは安全です。
Posted by ブクログ
バイアスは必ずかかる
かからないと思っている人ほどかかる
バイアスがあると思えれば、バイアスを回避できる
重大な判断ミスに陥らないためにも、バイアスの種類を知れてよかった
対人論法、お前だって論法は、人間関係のトラブルそのものだと思った
多くの人はこのことを知らないので、そのような論法をふきかけてくるだろう
そのときは一段上に立って、冷静に判断したいと思った
自分を律する大切さを実感
Posted by ブクログ
とても面白かった。というのも、聞いたことある現象から、これって、こんな名前だったんだ!ということから様々であった。
自身で、人間とはこういう傾向があるよねと思ったことに対しても、深く解説されていて、腑に落ちたという感覚。人間にはこういう性質があるって知るだけで、知らない人に比べると大幅にリテラシーは上がりそう。何度も読み返して本の内容を全て詰め込みたいと思ったくらい。
Posted by ブクログ
特段新しい発見があったわけではなかったけど、再確認にはなった。 自分が気をつけるだけじゃなくて、他の人がこういうバイアスを持ってることを考慮できたらより良いな。
Posted by ブクログ
・2回通読。ハッとさせられる60個ものバイアスの話を、短い時間でサクッと読める
・対人論法、お前だって論法、藁人形論法は日常生活でもSNSでも頻繁に出会うので、意識しておきたい。何かを考えたり作ったりする時には、心的制約と機能的固着に気をつける
・読書を趣味にすると、話者や著者による確証バイアスやチェリーピッキングを疑う習慣がついちゃうけど、行き過ぎると状況対人論法になりかねないから気をつける
Posted by ブクログ
本当は☆4.5。
良い本。すごく分かりやすいし良くまとまっている。これを一通り読んで「こういうバイアスがあるんだな」と認識すれば、全てを記憶することはできなくてもきっとその後に影響がある(はず)。
一番良かったのが最後に「知識の呪縛」で終わるところ。
「さて、この本を読み終えると、あなたはバイアスについてある程度の知識を手に入れることと思う。ここで考えを巡らせてほしいのは『バイアスについて知識のない人たち』のことである」というように、この本を通して知識をつけた読者に向かって、そうでない人へバイアスを持っていないかと釘を刺して終わる。これをいわば「あとがき」の代わりとしているのである。去り際がかっけえ。
Posted by ブクログ
第Ⅰ部が今一つで読むのを止めるところだったが、
Ⅱ部、Ⅲ部はよかった。
フォルス・メモリ、注意の瞬き、注意資源などの言葉があることがわかってよかった。
アホな正論をかざす人たちへの対抗策として使えたらいいなと思う。
貼った付箋の数:10個以上
払ってもいい金額:2,000円
Posted by ブクログ
行動経済学やメタ認知に関する書籍を読んでいるとよく分かっていない認知バイアスの用語が頻出します。なので、同分野の理解を深めるためにも一度認知バイアスを辞典的なもので総ざらいする必要があると感じたので、本書を手に取りました。
一部間違って認識していた定義もあったため、非常に助かりました。具体例が多く面白かったです。
また、引用した文献が明記されている点と語句検索が巻末についている点が非常に良心的だと感じました。これがない類書も多いので!
Posted by ブクログ
情報が溢れすぎている現代。
ネットやSNSでも、過去に閲覧したものと似通ったものがプッシュされてくる。
そんな中、思考が偏らないようにするために必要な知識だ。
Posted by ブクログ
今まで自分が知らず知らずのうちに囚われていた認知バイアスに気づかせてくれた。
ミスを咎められたり、自分に都合の悪い部分を取り上げられたりすると、認めたくないという反発心が働く。
(「お前だって」と相手の過去を無理矢理でっち上げ、論点をずらしつり、極端に解釈して決めつけや被害妄想が独走する。)
それでは本質から大きく脱線した状態が続き、ただのお互いのプライドの押し付け合いになってしまう。
今自分たちはなにについて議論しているのか、主題を見落とさないことが重要。
認知バイアスの存在を知っておくのは、冷静で俯瞰的な視点を取り戻す近道になる。
Posted by ブクログ
以前読んだバイアスについての本よりも、読みやすいと思った。それは、図やイラストで視覚的アプローチがあったこと、重要箇所にはラインが引いてあったこと、文字の大きさが小さすぎず大きすぎず。
バイアスを知りたい、という人におすすめです。
Posted by ブクログ
私の知らないことがたくさん書いてあったので、理解しながら読み進めるのが大変で読み終えるのに時間がかかった。多くのことを学ばせてもらった。考え方の視野が広がったと思う。
Posted by ブクログ
論理学、認知科学、社会心理学の三つの観点から認知バイアスについて紹介する本。すぐにバイアスについて自覚するのは難しいけど、まずは知識を身につけて、世の中にはバイアスに陥っている人も多いことを知ることが重要だ。
Posted by ブクログ
興味深い内容でしたが、内容がもりだくさんだったので再読して定着させたい。自分が正しく判断しているつもりでもバイアスに影響されていることを理解して動くようにしたい。
Posted by ブクログ
とにかく色んなバイアスが書かれていて、覚えるのには一苦労しそうです。また1個1個のコラムに分量が無いので、「これ自分じゃん!!」となったものを順番に覚えていく(意識するようにする)のがベストかな、と思います。
総じて、自分の持つ認知バイアスに気づく良いチャンスを作ってくれる本だと思います。会話の種にもなります。(ただ、〇〇バイアスって言うのがあって〜、と色んな人に話していたら少し嫌われた気するので程々にするのが良いかと思います)
Posted by ブクログ
事典というくらいだけあって、沢山ある認知バイアスを事例含めてコンパクトにまとめて収録されています。関連しているものや似たような内容のものも、一目でわかるようになっています。それにしてもバイアスって沢山あるんだなぁ。
まだ読んでないけどひろゆきの「バイアスが99%」というタイトルの本がありますが、99%は言い過ぎだけど70%くらいはあるかも。
この本は、人がバイアスによって陥りやすい間違いなどの対処法もキチンと示してくれているのでとても為になりました。
Posted by ブクログ
いろいろな認知バイアスの羅列ではあるが、一つ一つには根拠となる実験やその認知を避けるための考え方などが書いてあり、これまでの行動と照らし合わせると腑に落ちる部分はあった。
Posted by ブクログ
論理学、認知科学、社会心理学の3つの研究分野から、認知バイアスを詳しく検証していく内容。具体的な実験の例が参照できてわかりやすかった。読み物としても飽きずにサクッと読めるボリュームだった。
Posted by ブクログ
人を見る目というのも、無自覚にバイアスで判断しちゃってるんだろうなと実感。人を理解するのもされるのも難しい。ゆえにバイアスについて学ぶのは有益。
Posted by ブクログ
【評価】
内容 :★★★☆☆
読みやすさ:★★★☆☆
難易度 :★★☆☆☆
ボリューム:★★★☆☆
【所感】
認知バイアスについて『論理学』『認知科学』『社会心理学』の3つの観点で各20項目の計60項目の概要をまとめた一冊。
もともと行動経済学と組織論から認知バイアスに興味を持って読んだのだが、期待していた内容は第3部の『認知科学』アプローチに偏っていた。
『論理学』『認知科学』アプローチについては「それって認知バイアスの括りなの?」と疑問に感じる項目が多々あったが知識としては面白いものがあったのでまぁ良しとする。(本書を読んで「認知バイアスとは?」の迷宮に迷い込んでしまった笑)
60項目目の説明でそのまま終わる構成になっているが、個人的には最後に全体を通してのまとめが欲しかったところ。この3つの学門カットで認知バイアスを取り上げた意義とそこから導かれる示唆や可能性など。
複数学問の視点から一つのテーマを学べるのでそこそこ面白く読めた。
Posted by ブクログ
適応障害になり、関連する本を読んでいるときに、バイアスや思い込みで思考が偏っているという言葉を聞きバイアスがどういった意味なのか具体的に気になり読みました。
様々なバイアスが紹介されるが、自分は認知的不協和がとても興味深かった。認知的不協和とは自分の本音と実際の行動が矛盾している状態のこと。例えばブラック企業で働いている職員は辞めるという判断ができない。これは辛い状況で働き続ける自分に「やりがいがある」などの理由づけをして本来の辛い現状から目を背けている可能性があるからだ。
確かに辛いことがあると自分の成長のためと思い我慢しすぎる自分はいる。それで心身的に体調を崩すのは元も子もない。これからは嫌だと思ったことは嫌だといい日記や愚痴を言いたいなと思った。
Posted by ブクログ
認知バイアス大全。社会心理学的アプローチのものは知っているバイアスが多くあったが、論理学的、認知科学的アプローチのバイアスは知らないものも多かった。
メタ認知し、自分が何かバイアスにかかっていないか、冷静かつ客観的に見つめることが必要。
Posted by ブクログ
いくつかのアプローチがあるけど社会心理学は面白いということを確認。
今の想いはここにある。
ただ認知バイアスというのは視点が他にもあるということも学びになる。
Posted by ブクログ
今までいろんなビジネス書や心理学本などで見聞きした認知バイアスについて、定番を集めて解説している。
例が多いため各項目について理解しやすいが、妙に読みにくいのはなぜだろう。
どれもどこかで見聞きしたことのあるもので、自然と「あ~、そうだよね、知ってる」となってしまう。
が、誰もが認知バイアスからは逃れられないということを常に念頭に置いてこれらの罠を反芻したい。
無意識に、知らず知らずのうちに選択しているチョイスが多くの場合に自分の純粋な希望や意図の通りに選ばれていないということにその場で気付けるように、定期的に読みなおすようにする。
Posted by ブクログ
見開き2ページずつで解説されていますので、どうしても言葉足らずなのが否めません。強引にまとめている感じの部分もありますが、大学の新入生(本書の想定している読者だそうです)が読む分にはいいんじゃないかと思います。これ一冊で「数々の認知バイアスを理解できる」ということではなく、「そのようなバイアスが存在することを知る」くらいだということで、大学の授業などでより専門的な知識を得ることが想定される場合にちょうどいいといった感じです。
とはいえ認知バイアスというのは詳しく知ったところで矯正できるものではないので(ミュラー・リヤー錯視などがわかりやすい)、「存在することを知る」だけでいいなら十分だと思います。