高橋昌一郎のレビュー一覧

  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性

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    「認知的不協和」
    Cf. 「酸っぱいブドウ sour grape」p95

    ブランダイス大学の社会心理学者アブラハム・マズロー「自己実現理論」p115

    ファイヤアーベントは科学を「最も新しく、最も攻撃的で、最も教条的な宗教的制度」と呼んだ。p205

    カミュとサルトルの論争 p206
    Cf. 「形而上学的反抗」

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    2014年01月04日
  • 知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性

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    ゲーデルは、不完全性定理によって、論理学から全数学を導出することができないことを明らかにしましたが、さらにタルスキーは、「真理性」を対象言語内で定義できないという事実を厳密に証明しました。すなわち、「ゲーデル・タルスキーの不完全性定理」によって、ウィーン学団が理想とする普遍的言語やそれに基づく統一科学も、厳密には実現不可能であることが立証されたわけです。皮肉なことに、ウィーン学団の「論理学という武器」によって、論理実証主義の理想が破壊されたのです。p54

    【クワイン「指示の不完全性」】p81
    たとえば、英語をまったく知らない人に"table"を教えるため、その語を発音しな

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    2013年12月16日
  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性

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    限界シリーズ3冊目ということで購入。

    理性の限界や知性の限界に比べて、抽象的な内容が多かったように思う。
    愛とはなにか、自由とはなにか、人間の存在とはなにか、などについて科学的な引用を交えて書いてある。

    我々人間の認知における矛盾などに関しては科学的事実として楽しめた。
    しかし、今までよりも曖昧で、本書で扱われた内容には明確な答えがないものが多かったように思う。
    それこそ人々の思想であって、事実ではない。
    そういう意味で、今までと同じ流れを期待すると少し当てがはずれるかもしれない。

    内容は充分面白いし、単一の作品としてはありだと思う。
    だが、シリーズで見ると少し異色。そんな感じ。

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    2013年11月26日
  • 知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性

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    ☆4
    色とりどりの知的刺激が魂を揺さぶる、とても面白い本だよ!

    ウィトゲンシュタインが言う「言語的問題」にとても共感したよ。
    私たちは、考える時に道具として「言葉」を使う。すると、ある言葉の定義が人間にとって普遍的なものでない限り、言葉によって考え出された理論は人間にとって普遍的な真理となるはずはないのではないか、というのが私のかねてからの疑問だった。
    そこに明快な見解が示されており、更には自己矛盾まで含んでいるなんて!ここがこの本で一番興奮した部分かな。

    他にも、帰納法の落とし穴やバタフライ効果など興味津々な話題あり、ビッグバンから原子が創られ人間に至るまでの途方もない数の偶然に愕然とす

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    2014年11月03日
  • 哲学ディベート―<倫理>を<論理>する

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    命や善悪や真理について友達と話したことないな。
    自分と向き合うことが哲学だと思ってたけど、こんな風に誰かとディベートすることでもっと広い視野で自分が見えるようになるんじゃないかと思えた。

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    2013年06月17日
  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性

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    読み始めには、なんだこの変な本??と、騒々しい会議室に放り込まれたみたいで、正直ついていけなかったが、1章目を読み終わるあたりから、だんだんと「答えても答えても反証される仮説の出し合い」に楽しみを感じるようになり、最後には夢中で読み進めていた。前作2冊も読んでみたい。

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    2013年04月29日
  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性

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    時々難しいけど、討論形式なので面白い。

    話が横にそれたり、次の機会に‥
    となるところが、この手の本では珍しく思う。

    それが個性を引き立てている。

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    2013年04月07日
  • ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論

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     アナロジーを通して不完全定理を紹介してくれている。個人的には、ゲーテルの人間・反機械論のところが感動的でよかった(ギブス講演)。いや、けっして反機械論に帰結するわけではないけれど、それでもよかった。その可能性があるだけで。

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    2012年09月28日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    東大生のすごさを思い知らされます。この本について書かれている、東大生の発言は実際のことであり、普通の大学生では考えられない、いや、仕事をしている社会人でもなかなかこういったことは考えられないのではないかと思います。それを、まだ一年生が考えるなんて…、東大生すごいの一言です。ただ、私たちも同じ日本人として、こうなれないわけではありません。この本は、動機づけに最適です。

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    2012年07月31日
  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性

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    意思と意志。必ずしも合理的でない、理屈でない選択をする、ヒトの思考・行動の背景を深く考えさせるガイドブックだった。
    「限界」シリーズ残りの二冊も読んでみよう。

    メモ〉
    ヒトの認知活動→ 二重課程モデル(共存する)
    ・ヒューリスティック処理システム(直感的)
    ・分析系・系統系システム(分析的)

    認知的不協和→負け惜しみ

    フレーミング効果→得をするフレームではリスクを避け、損をするフレームではリスクを冒そうとする。

    意志と意思
    ・理性的、知性的に思考する意思
    ・感性的な自発性を主体とする意志(哲学的)

    不条理から逃れる方法
    自殺、盲信、反抗

    小集団の論理
    共感や排他など感情的な結合か

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    2013年05月01日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    限界シリーズの著者、高橋昌一郎さんが書いた本。たぶん、タイトルだけだったら、何かムッときて読まなかったと思う。高橋さんの本だから読んでみたが、予想外に面白かった。

    第1章での男女関係の問題。「男子学生Xが大学入学当時から同じ学部の女子学生Jと交際している。Jは性格的に優しく可愛らしい女性であり、真面目なXとは似合いのカップルだと周囲からも言われている。Jと女子高時代からの親友Kは、どちらかというとクールな美人タイプで同じ学部に所属している。Xには、そのように高校から一緒に進学してきた同性の親友がいないのでJとKの友情を非情に好ましく思っている。

    大学ではJとKが一緒にいることが多く、もちろ

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    2012年05月06日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    記号論理学の講義を通して、東大生の思考形式、論理性を解き明かす。腐っても東大ということがわかる。別に本に出てる学生が腐ってるわけではない。東大生には官僚型、天才型、のらりくらり型、アスペルガー型と種々雑多に存在するが、どの学生を取っても、それなりに味がある。ただ惜しいのはこれはどの大学でも言えることであろうが、ディベート型、ディスカッション型の機会が少ないことだ。受け身一辺倒の形でなく、主体的に論理を積み重ね、思考を成長させていく場が大学にもっとあっていい。

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    2012年04月29日
  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性

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    『理性の限界』『知性の限界』に続く限界シリーズ第三弾。

    大学生や会社員、行動経済学者や生理学者などなど、ユニークなキャラクターが登場しシンポジウムを繰り広げる形は変わらず、今回は「愛」や「自由」「死」について考えていくことになる。

    恋愛について、相手のことで頭がいっぱいになって胸が高鳴り、いてもたってもいられない気持ちを、神経生理学者は「軽い躁鬱症と強迫神経症の合体した一種の中毒症状」だと言い切る。
    様々な専門家が各々の観点から極端とも言える意見をぶつけ合うのは、この本の楽しさの一つ。

    著者が「楽しみながら考えていただくという趣旨を優先している」というように、今回も知的好奇心をくすぐる内

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    2013年08月05日
  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性

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    人の認識や意思とはどのようなものか、どういう見方がありえるのか、をカリカチュアライズされたシンポジウムを聴いているという見立てで、紹介している。

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    2018年10月14日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    東大での論理学の授業をもとにした、「理性」「論理学」に関するわかりやすい本。
    学生とのディスカッションが多数紹介されていて「社会的ジレンマ」、「神秘」、はたまた東大生の恋愛相談などにも触れていて、楽しく読めてすんなり頭に入ってくる。
    「これからの正義の話をしよう」のフレンドリーバージョンといった感じ。
    おすすめです。

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    2012年02月28日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    東大での講義をベースに、論理学と東大生の聡明さについて記されてある。どちらの事についても面白く読めた。理性の限界・知性の限界は自分の苦手な対談方式だったが、この書は高橋先生の文章で記されてあり、楽に読めた。

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    2011年09月02日
  • ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論

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    ゲーデルの不完全性定理の解説、およびそこから導かれるゲーデルが考えた不完全性定理の哲学的帰結の解説本。

    不完全性定理の解説は例が非常に巧みで、論理記号などは一切使われていないんだけれど、「なにこのわかってしまった気がする納得感!!」がある。

    電車の中などで気軽に読んでも、論理学の素人にとって途中で迷子にならずぎりぎり理解できるか!?その瀬戸際を行き来しながら読んでしまえるぐらいの絶妙な難しさ加減が丁度良かった。不完全性定理のキモとなるゲーデル数化の概念もすんなり入ってくる。

    この解ってしまった感って、こういう本の場合結構重要。実際に誰かに不完全性定理について説明しろなんて言われたらなんに

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    2011年08月28日
  • ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論

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    三流大学のインチキ理系を首席で落第し、それでいてなお似非教養主義者を自称したい自分には目から鱗の一冊だった。
    ゲーデルの不完全性定理はその名前だけ耳にしたことはある。
    しかしその内容に自分のしがない理系的知識が吹き飛んだ。
    数学って絶対的だと思っていたから。
    しかしゲーデルのよると数学はそれ自身無矛盾であることを証明できないそうだ。
    これは衝撃的だった。
    この本の素晴らしいところはその一見難解そうな定理を下手に数式やら記号を使わずにパズル(というかナゾナゾというか)で説明し切っているところにある。
    なので高校の微積で躓いた自分にもその不完全性定理の概要を上手く掴むことができた。

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    2011年07月21日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    著者が東大で行った「論理学」の授業での、著者と学生とのやりとりを機軸に、「東大生の論理」について考察された本。エッセイ風で読みやすい。授業の雰囲気がよく伝わってくる。

    著者と東大生のやりとりは、確かに知的で、読んでいて非常に面白かった。また、本書では論理学についてはあまり詳しく触れられていないが、本書を通して論理学についても興味がわいてきた。

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    2011年02月16日
  • 哲学ディベート―<倫理>を<論理>する

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    文化・人命・人権・自由・尊厳、それぞれに対して具体的事例を挙げ、学生達がディベートを行う形式で話が進行する。
    読み進めるに連れてそれぞれの問題についての賛否を明確にし、知識を深めていくことが出来る。
    哲学的問題を分かりやすく解説しているので、導入本としてオススメしたい。

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    2011年02月13日