高橋昌一郎のレビュー一覧

  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性

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    2018年の一冊目は限界シリーズ『感性の限界』
    カーネマン、アリエリー、ヘレン・フィッシャー、ローレンツ、ドーキンス、アーレントからミルグラムなどなど。これがものすごいスピード感で次々と話題が変わるところがシリーズの見どころ。
    全2冊と同じく定番がきっちり押さえてある参考文献の充実ぶりもタイトルだけ眺めてるだけでワクワクすっぞ。

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    2018年01月03日
  • 知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性

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    93ページの「理論の決定不全生」が良い。
    内容としてはよくある話なのだけど、この対話形式でどんどんと進んでいく感じが他の書にない魅力があって面白い。

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    2017年11月30日
  • 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性

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    限界シリーズ第1弾。いまさらながら読んでみた。
    何と言ってもこのスピード感がいい。次々と話題が変わり、1ページで1冊くらいの専門書の要約を次々と読んでいるような感じ。気に入りました。
    特に173ページ、電子は粒子か波か、というよくある問いに対して「量子論においては意味をなさない」として次に進んでしまうところが良かった。

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    2017年11月30日
  • 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性

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    『知性の限界』『感性の限界』(ともに講談社現代新書)へと続く「限界」三部作の第1弾です。大学生や会社員、論理学者、哲学史家、科学主義者、ロマン主義者など、多くの人びとが参加するシンポジウムでの会話を通じて、アロウの不可能性定理、ハイゼンベルクの不確定性原理、ゲーデルの不完全性定理にまつわる問題が、わかりやすく説明されています。

    三部作の中で、本書がもっとも議論の密度が高く、おもしろいと感じました。とくに著者の専門であるゲーデルの不完全性定理のさまざまな拡張を扱ったところは、この問題についてはまったく素人であるわたくしでさえ、何となくわかったような気にさせられてしまうほど、著者の説明は巧みです

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    2017年11月30日
  • 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性

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    社会科学における理性の限界をアローの不可能性定理を中心にゲーム理論などもからながら論じる。

    自然科学における理性の限界をハイゼンベルグの不確定性原理を中心に論じる。

    そして、論理学や数学における理性の限界をゲーデルの不完全性定理を中心に論じる。

    という流れで、人間の理性の限界を論じた本。

    というと難しそうだけど、これが、さまざまな仮想の参加者によるディベート形式による説明で、すごく取っ付きやすいし、かなり分かりやすく書かれていると思う。

    実は、この手の話しは、個人的な知的興味のかなり中心部分で、関連するような本はいろいろ読んできたわけなのだが、この3つの限界を関連づけて示す

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    2017年05月02日
  • ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論

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    読み終えた。
    しかし、ただ読み終えただけであり、数学が出てくるところで私の理解をこえるところになった。

    誰が読んでもわかりやすいようにという趣旨で、新書という形で発行されたようだが、何というか自分の知性を恥じる読書体験になってしまいました。

    現代思想は本当に面白(そう)い、と思うのだが必ずそこには数学や科学の存在がある。文系の頭が拒絶するのか、単に私がアホなのか、それはわかりませんが、大いなる壁である。

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    2017年06月07日
  • 反オカルト論

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    基本的に良かったけど,ちょっとSTAP細胞叩きすぎな感じはして,嫌悪感をもってしまう人も多そうなのが気になってしまった。本当に読んでほしい人にあまり読んでもらえない感ある…。でも内容的にはしっかりしてて,邦訳されたことのない歴史的エピソードも紹介されてるし有意義な点も多々。

    "マスメディアやネットのニュースを眺めれば、いくらでも「欺瞞」を発見できるではないか"p.15
    との問いにも鈍い反応な"現代の大学生の「オカルト」傾向"を危惧する著者。
    つかみで小保方氏とペレルマンを対比してるけど,確かに凄い断絶だ。

    晩年のコナン・ドイルも,妖精写真信じちゃった

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    2017年02月22日
  • 反オカルト論

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    「科学者(というか、科学研究開発や科学教育を生業とするヒト)」だって、普通の人間だし、騙されることも騙すこともある、とよく言われる。では、「宗教家(昔ながらの葬儀坊主は除く)」の場合はどうか?彼らは人間性の無謬がプレステージの源泉なので、そういうふうには思われないようだ。ということは、一般には「科学的なものの見方、考え方」は、しょせん付け焼き刃で、人の精神性には影響を与えにくいと思われているということだろう。
    また、STAP細胞の事件は、現代のオカルトであるが、昔日のオカルトよりも、大規模組織の自己保全や特許保護という概念の進歩や技術開発に必要となる巨額資金とそのコントロール権という要素が増え

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    2018年10月19日
  • 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性

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    タイトルにある「不可能性」「不確定性」「不完全性」について書かれた本。特徴として、様々な立場の人物を登場させ、それぞれの立場・思想から説明や突っ込みをしていく形式で書かれている。

    中でも民主主義の限界を示す不可能性が、今後の人生で一番役立ちそうに思える。どのような投票方式を選択するかは、自分の主張に応じて変えるべきなのだ。

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    2016年08月21日
  • 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性

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    新書らしくわかりやすい文体で書かれているが、興味深い内容もミスリードが起きないように書かれている。
    良い本じゃないでしょうか。

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    2016年04月19日
  • 知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性

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    新書らしくわかりやすい文体で書かれているが、興味深い内容もミスリードが起きないように書かれている。
    良い本じゃないでしょうか。

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    2016年04月19日
  • 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性

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    様々な制度、理論の限界を紹介する本。「アロウの不可能性定理」ですべての人の希望を反映した決定ができないことを、「ハイゼンベルクの不確定性原理」で量子世界の予測不可能性を、「ゲーデルの不完全性定理」ですべての論理が証明できないことを、それぞれ紹介している。
    それぞれのあんちょこ本なので、もっと掘り下げる場合はちゃんと調べる必要があるとは思う。とはいえ、専門としているわけではないためこれで十分か。
    一番の収穫は名前しか知らなかった「シュレーディンガーの猫」の内容がわかったこと。「ゲーデルの不完全性定理」は非常に理解が難しかった。
    ゲーム理論の話の中で、協調を基本とし裏切られたらしっかり仕返しする「

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    2016年03月05日
  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性

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    人間の本質、傾向を知る。

    ・アンカリング
    ・自律的システムと分析的システム
    ・小集団への帰属
    ・ミーム

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    2015年08月23日
  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性

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    ネタバレ

    シリーズ三部作の最後をいきなり手に取ってしまいました。
    順番に行くべきなのでしょうが、興味を持ったのがこちらからだったので。

    できるだけわかりやすく、そしてトライしやすいようにシンポジウム形式で書かれているのでしょうね。
    話の種的な、知的な考察についてのいろんな引き出しを増やすための本のように感じました。
    これを読んで何かを深く理解したり納得したりというよりは、こちらを取っ掛かりにして深めていくためのきっかけ本なのでしょう。
    内容は難しいですが、すごく工夫をしてできるだけ噛み砕いてという意図で書かれたことが伝わってきます。

    「実存は本質に優先する」という言葉。初めて自分は知りましたが、ここ

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    2015年03月31日
  • ノイマン・ゲーデル・チューリング

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    購入。

    タイトルの3人それぞれの講演録か論文を1本ずつ取り上げて、解題と生い立ち、という構成になっている。

    ゲーデルの講演録は理解できない部分が多かった。
    それぞれの人物の生い立ちを読むと自分の信じるところに一生懸命生きていると感じる。特に死に関するエピソードは胸に来る。何かしらの不安定さが各人にあると思う。戦争とか冷戦が人生に大きな影響を与えていることが分かる。

    『現代思想』に載った訳をまとめて生涯と思想を追加した構成のようだった。

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    2015年02月28日
  • ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論

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    初ゲーデル。集合論におけるラッセルのパラドックスやチューリングマシン、神の存在証明など論理学の興味深さを思う存分味わった。前半のアナロジーは若干難しいが、メタ視点や集合論における自己言及の破綻を思い起こせば深くはなくとも理解はできる。論理学は強烈なツールであることを改めて感じた。カントとヒュームが示した演繹法と帰納法の限界についてさらに知りたくなった。

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    2014年10月26日
  • ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論

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    ゲーデルの複雑な議論をアナロジーとパズルを交互に用いる印象的な手法で説明している。ゲーデル以降の完全性定理のもたらしたことについての説明もあり、非常に興味深い。

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    2014年05月12日
  • 哲学ディベート―<倫理>を<論理>する

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    勝ち負けを争うソフィスト的なディベートから、知を愛するソクラテス的な哲学ディベートへ!

    そんな言葉が頭をよぎった。代理出産、死刑制度、安楽死などの「現代の〈倫理〉的問題を〈論理〉的に考える」(p.300)ことを目的とした架空のディベートから成る本書は、ともすれば感情的に語ってしまいがちな問題を理性的に考えるための一助になる。

    対話を通じて整理された論点を虚心坦懐に眺めてみると、賛成派・反対派のどちらの側にも一理あることが分かる。いわば真理が分有されているのであるから、いくら議論を尽くしたとしても、「正しい答え」が出てくることはないのだろう。

    倫理的な問題の解決は遅々として進まないのに、科

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    2014年02月28日
  • 東大生の論理 ――「理性」をめぐる教室

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    東大生への講義の感想と、東大生が持った講義への感想が面白く書かれた本です。
    んまぁ、これといった感想は無いのですが、読みやすくて面白いです。ボクの評価はA-にします。

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    2014年02月02日
  • 知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性

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    限界シリーズの一環で読む.全体に言えるけど,最初は簡単な例から,後半はそれなりの例を,という構成で物語への入り込み方は秀逸.僕はちょっと登場人物がウザく感じる(笑)

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    2014年01月10日