高橋昌一郎のレビュー一覧

  • 天才の光と影 ノーベル賞受賞者23人の狂気

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    ノーベル賞を取る天才も当然ながら人間だ。天才じゃないとノーベル賞は取れないけれど、天才だからと言って、必ずしもモラルや道徳面でも聖人君子というわけじゃない。ノーベル賞を取るには運も必要で、科学者として大成功とも言える人生にも苦悩があるのだなとしみじみ思った。
    ノーベル賞受賞者が専門外のことについて誤った方向に進むことをノーベル病と呼んでいるが、ノーベル賞を取るほどの人は専門という概念はなく、自分の興味のあることを研究し続けてしまうものなのかもしれない。それがノーベル賞を取った分野と同じように成功するとは限らないということなのだろう。
    大昔のギリシャなんかの哲学者は自分の専門という概念はなく、森

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    2025年11月23日
  • 情報を正しく選択するための認知バイアス事典

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    途中やけどほんまに買ってよかったし、読んでよかった。
    生きていく上で大切なことがたくさん書いてある。
    1800円でこの本を買えるのは安すぎる。
    私が日常を過ごしているだけでも沢山のバイアスが起こっている。この本を読む前までは、なんでそうなるのか、分からず不安で悩んで、対処の仕方に頭を抱えた。だが、この本を読み、その考え方には、しっかりとした名称が付いていて対処法や今後の生きる大切な考え方を学んだ。
    拙い表現にはなるが、本当に読んでよかった。
    迷っている人はぜひ読んで欲しい

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    2025年11月06日
  • 情報を正しく選択するための認知バイアス事典

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    何故自分の考えが相手に伝わらないのか、
    何故相手の言っていることが分からないのか、
    そんな交通整理をしてくれる本だった。

    読むべき!!!!

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    2025年10月22日
  • フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔

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    人類史上最も頭脳明晰との評判が高いノイマンの生涯を追う。こういった特異な人のエピソードはとても面白く、まさに事実は小説より奇なり。フォン(貴族)の称号は父の時代に得られた、ノイマンが示す通り「〜マン」ユダヤ系であることが名前で分かる。「最恐」と表現されているのは、ノイマン哲学は科学至上主義で、どんな人道上の問題があっても科学が優先されるため。朝鮮戦争でも、ソ連に対する予防戦争でも核兵器の使用をためらってはならないとの恐ろしい主張であったが、実際にアメリカが主導で軍事的な裏付けのある国際機関が実現できていたら一時的に戦争は無くなったかもしれない。しかし、アメリカの価値観で押さえつけられることに世

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    2025年10月15日
  • 情報を正しく選択するための認知バイアス事典 行動経済学・統計学・情報学 編

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    とてもビジネスに使えそうだなぁって言うふうに思いました。こちらのほうも参考書として取っておきたいなと思ってます。

    損失回避性
    利得よりも、損失の方が心理的に影響度が大きいため、損失を回避もしくは最小化する傾向

    ピア効果
    仲間や同僚の仕事ぶりやパフォーマンスが他の人に影響与えること。

    ピークエンドの法則
    過去の出来事を評価する際に、途中経過よりも絶交と最後の印象によって決めてしまうこと。

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    2025年08月13日
  • 情報を正しく選択するための認知バイアス事典

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    とても興味深かったです。ビジネスを自分で行う上で参考書として持っておきたいなと思った本でした。

    バーナム効果
    あいまいな性格に関する記述を目にしたとき、人は自分に当てはまっているととらえてしまうこと。
    以下の文章に騙されないぞ。

    •人に好かれ賞賛されたい
    ・自分自身に対して批判的な傾向がある。
    ・まだ利用されていない能力がある。
    ・性格的に弱点もあるが、大抵それを補っている。
    ・不正的な適応に関する問題を抱えている。
    ・外面は自律的で自己管理しているように見えるが、内面的には心配性で不安定な傾向がある。
    ・時々自分の決断や行動が正しかったのかどうか深刻に悩むことがある。
    ・ある程度の変化と

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    2025年08月13日
  • フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔

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    フォン・ノイマンが科学の色んな分野に驚異的な進展をもたらした天才であったことはなんとなく知っていたが、その残した功績の大きさは、最初の「はじめに」を読むだけでおよそ普通の脳構造の人間1人ができる芸当ではないことを思い知らされる。これでコミュ力あってジョークも言えて、お茶目さもあるとか普通じゃない。ただ運動はできず、運転も下手くそで事故りまくって、ゲーム理論作ったのになぜかカジノは負けまくってた模様でかわいい。程度の差こそあれ天才は現代もいるだろうが、そういう人が、自分が悩んでいる研究を見てその場で瞬時に暗算で解いたりしたらすごい絶望を味わいそう。ノイマンといえど第二不完全性定理の証明について、

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    2025年07月06日
  • 改訂版 小林秀雄の哲学

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    初版は小林秀雄の遺族から物言いがついて構成が変わってしまったのだが、この初版はアンソロジーとその伝記的な背景も含めた解説として秀逸なので、とても惜しい。たとえば、第三章の『戦争について』などは、「戦争がはじまったんだ、四の五の言わずにお上に従え」としか内容がない。この人はやたら"観念的"ということを攻撃するが、自分が一番観念的に、まさに"アタマでだけ""考えた気になっている"。創元社の偉い人になってからのねちねちしたパワハラもひどい。最後おそらくボケてしまったのもなんかわかる気がしてしまう…この人はもう数十年すると徳富蘇峰みたいな名前

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    2025年06月12日
  • 情報を正しく選択するための認知バイアス事典

    購入済み

     

    面白かった。
    自分を俯瞰して見られるようになれば、
    バイアスにかかっていることが気づきやすくなる。
    気をつけて行こう。

    #タメになる

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    2025年05月21日
  • フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔

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    AI関係の本を読んだ時に名前が出てきたので興味はあったがここまで凄い人とは知らなかった。生い立ちから死後まで網羅してある。凡夫からすると天才としか思えない数学者達が本書には登場してくるがそれを上回るノイマンの超天才ぶり。孤高ではなく社交性もある人で悪魔には思えない。戦争における考え方をどう評価するかだが合理的思考に基づく判断としては間違いでもないと思う(日本人からしたらたまったものではないが)。
    彼の業績については本書を読むと分かるが自分の知能が低すぎて本当に凄さが理解できたか怪しい。それでも今この文章を入力しているスマホの源流もノイマン型コンピュータにあるので全人類に影響を及ぼした人という認

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    2025年03月23日
  • 情報を正しく選択するための認知バイアス事典

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    バイアスは必ずかかる
    かからないと思っている人ほどかかる

    バイアスがあると思えれば、バイアスを回避できる
    重大な判断ミスに陥らないためにも、バイアスの種類を知れてよかった

    対人論法、お前だって論法は、人間関係のトラブルそのものだと思った
    多くの人はこのことを知らないので、そのような論法をふきかけてくるだろう
    そのときは一段上に立って、冷静に判断したいと思った
    自分を律する大切さを実感

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    2025年01月28日
  • 改訂版 小林秀雄の哲学

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    小林秀雄という人について振り返る機会となった。所謂日本的な職人に、職人気質に共感や撞着があるのは、小林秀雄の影響か、あるいはそれがあるから小林秀雄が好きなのか。
    実用に、器用さに興味があり、また自分の特殊な体験という観じ方は小林秀雄から受け取った。自分が好きなものを自分で好きとして憚らないところをこれからも見習おう。
    ゲームでも環境メタ的なものではなく、自分が好きなようにプレイして、勝っても負けても良しとするのはその影響かも知れぬ、と思った。

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    2024年12月01日
  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性

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    感性の限界
    不合理性・不自由性・不条理性
    著:高橋 昌一郎
    講談社現代新書 2153

    幻影;ライプニッツは、あらゆる問題を理性的に解決できると信じていた

    限界とは、幻想と置き換えても分かりやすい
    ただ、人類の進歩によって限界にたどりつくと、また、新しい地平線が新たになり、視野が広がっていく

    高橋昌一郎氏の3つの限界シリーズ
     ①理性の限界:選択の限界、科学の限界、知識の限界
     ②知性の限界:言語の限界、予測の限界、思考の限界
     ③感性の限界:行為の限界、意思の限界、存在の限界 本書

    内容は、けっこう辛辣です

    本書が問うのは、なぜ理性的であるはずの人間は、このような愚かな集団行動をとる

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    2024年09月30日
  • フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔

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    1人の科学者の生涯が書かれた本を初めて読んだ。彼の残してきた功績の華々しさに惹かれたことがきっかけだった。信じられないほど多岐にわたる分野での活躍に彼の脳内を覗きたくなった。大学で化学を学んできた者にとっては、聞き慣れた人物や理論が続出し、科学者の繋がりや心情の一部を知れたこともこの本の醍醐味であると感じた。数学出身の人は尚更であろう。
    科学に対する考え方が人それぞれであり、特に原爆に関しては大きく意見が分かれ、派閥があったことなどは如何にも人間らしいと思った。その中で、ノイマンはタイトルにも書かれているように、「人間のフリをした悪魔」と表現されていたが、彼の人当たりの良さや癖や意外な一面も多

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    2024年09月30日
  • 自己分析論

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    架空の生徒5人を中心とした会話形式で分かりやすかった。ジョハリの窓とか自分でやったらスカスカであるし学生よりも知らない事が多数あるしでソクラテスとは違い「無知の恥」を感じられた。
    本書にある通り敬語の使い方は社会人では必須だろうし誤りがあれば修正していきたい。
    個人的には3章のソクラテスやデカルトの話が面白かった。医学部E氏の感想の真似でもないけどよくあの時代に「意識」まで考えが及んだと思う。プラトンの暗黒面とか『スターウォーズ』がマニ教から影響受けているとか自己分析とか関係なしに面白かった。
    就職氷河期の頃に読みたかった本。

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    2024年08月24日
  • 天才の光と影 ノーベル賞受賞者23人の狂気

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    天才の光と影 ノーベル賞受賞者23人の狂気。高橋 昌一郎先生の著書。すべての研究者が憧れるノーベル賞。ノーベル賞受賞者は世界中の研究者からも研修者ではない人からも尊敬される存在。世界中の研修者の中でも天才の中の天才で努力をして幸運にも恵まれてはじめてノーベル賞受賞者になれる。でもノーベル賞受賞者だって一人の人間。ノーベル賞受賞者にも光と影がある。だからといってノーベル賞受賞者であることの尊敬は変わらないから。

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    2024年05月03日
  • フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔

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    名レビュアー渡辺由佳里氏が運営するサイト「洋書ファンクラブ」を閲覧していた時のこと。
    天才数学者フォン・ノイマンをテーマにした小説“The Maniac”のレビューにあった一説に目が行った。

    「歴史に詳しい(映画『オッペンハイマー』の)視聴者の中からは『なぜNeumann(ノイマン)のことが描かれていないのか?』という疑問の声も上がっていた。というのも、オッペンハイマーは原爆の開発を後悔して水爆の開発に反対して公職から追放されたのだが、フォン・ノイマンのほうは水爆の開発に積極的であり続けたからだ」

    自分も映画を鑑賞したが、確かにノイマンという人物はワンシーンたりとも登場していなかった。「『

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    2024年04月17日
  • 情報を正しく選択するための認知バイアス事典

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    とても面白かった。というのも、聞いたことある現象から、これって、こんな名前だったんだ!ということから様々であった。
    自身で、人間とはこういう傾向があるよねと思ったことに対しても、深く解説されていて、腑に落ちたという感覚。人間にはこういう性質があるって知るだけで、知らない人に比べると大幅にリテラシーは上がりそう。何度も読み返して本の内容を全て詰め込みたいと思ったくらい。

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    2024年03月27日
  • 情報を正しく選択するための認知バイアス事典

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    おもしろかった
    ふだん自分でもかかってしまうバイアスについて、なぜそのような考え方をしてしまうのかメタ認知がよりできるようになれたと思う

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    2024年03月08日
  • 自己分析論

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    知的好奇心を擽る素晴らしい本。第一章は就活、第二章は他者との関係(人間関係)を踏まえた自己分析についての話で、就活の実情も踏まえ、非常に参考になった。第三章は哲学的な自己分析の話。ソクラテスからプラトン、デモクリトスなどに触れながら「私とは何か」の思索を追うが、デカルト以降はかなりややこしくなる。何が何だか分からない。けれど考えるしかない。実存は本質に先立つ。カミュが唱えた形而上学的反抗が印象に残った。しかし、それを達成するのは非常に厳しそう。そもそも「達成」などというものはないのかもしれない。現実に反抗するのは立派であり、知性の限界に挑戦する素晴らしいことのように思える。しかしそれ自体、「意

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    2024年01月09日