宗田理のレビュー一覧
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未来の日本のお話を描いた恩田陸を含む8人の作家による短編集。私が気に入った作品。
恩田陸「逍遥」。意識上で集まった3人がなくなった時計の謎に挑む。それは空間を越えて、情報を他人と認知できる能力。いつの世界も技術が発達しても、ひとがやることは変わらないのですね(笑)
小路幸也「里帰りはUFOで」日本のどこかの、どいなかの街。そこは日本でインフラが整備された街。友達と里帰りすることになった大学生の野宮淳一は、UFOの目撃話を聞いて。。
自動運転が当たり前になった社会。世の中の暮らしがどう変わるのか。
支倉凍砂「AI愛情表現」。AIに恋愛相談をもちかける浩太。AIはひとのパートナーになりうるの -
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タイトル-表紙絵-そして主人公(主観)が小学校5年生(11歳)ということもあり、とてもポップな感じな印象を受けます。
が、結構しっかりとしたミステリーです。
「母親が突然の失踪。父親が犯人?と疑問を持ちながらも、そうでないことを証明するためにも真犯人を見つけるために行動をはじめる。」
小学生には少々無茶な行動ですが、無知な状態である彼が読者とリンクし、作中での説明や解説によって、自分が謎を解いていくような感覚にも感じられます。
ストーリー展開としては定番なものに近いですが、だからこそ読みやすく、中弛みもありません。
サクッと読める一冊です。 -
Posted by ブクログ
約30年前の小説なのに殆ど古臭さを感じない。
これだけ時が経っても社会が抱えてる問題って
大差ないんだなぁ。
ネットの普及と連絡手段が劇的に変わったけど、
本質的な問題って変わらないんだね。
だから古臭く感じないのかな。
今時の中高生が読んでも、自分たちの学校内の
問題と大差ないんじゃない?
ここまで純粋な中学生も少ないかな(男子のみ)
女子はいつでも同年代より少し大人びてる感じ。
連絡手段がポケベルや、家の電話がコードレスじゃ無い所に少しだけ時代を感じたw
大人社会も、ここで出てくるベテランの花井刑事が
新人の遠山刑事のような関係があふれてるでしょ。
遠山刑事が年を取ってから花井刑事のよ -
Posted by ブクログ
面白かった。
表紙にあるように、キーワードは二宮金次郎。
七日間戦争で解放区をつくった英治や相原達は2年生に進級した。
すると、1年夏休みに問題を起こして2学期にはクラス替えをさせられた元2組のメンバーがみんな同じクラスに!
新しい校長「大キン」と一緒に「サナダ虫」が担任になった。
脅迫状は二宮金次郎にトラウマがある連続児童誘拐犯が犯人なんだけど、
最終的に「サナダ虫」を殺したのは、少し意外な人物。
純子の弟、光太と老稚園のさよを誘拐犯から取り戻す様子がクライマックス!
どんどん話が進むから、もっと読みたかったな。という少し物足りない感じはある。
でも、「ぼくら」の活躍は目を見張るものがあり -
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
中学生の頃に読んだ「ぼくらシリーズ」
久しぶりに見かけたので、懐かしくなって手にとってみた。
生徒による痛快なイタズラ(というには激し過ぎる)が魅力だったが、今回はその生徒が教師になって学校に帰って来た。
担任がノイローゼになるほど、いじめ倒すようなクラスにやってきた菊地栄治が「悪魔教師」として、生徒にひどい仕打ちをする。
しかし、そうやって生徒の共通の敵を演じることによって、生徒は団結していった。
いじめや不登校もなくなり、生徒の家庭問題までも解決させた。
人間関係が希薄になっている今の中学生が、一致団結して共通の目標に向かっていくのはなかなかできることではない。
危険にも果敢に立ち向かう