あらすじ
人を殺した少年は、どうすれば、罪を償えるのか? 担任の中学女教師を刺殺してしまった幸雄は、児童自立支援施設を出た後、自らの罪を告白しながら、日本じゅうを歩いて周る「償いの旅」に出た。犯した「罪」の重さに値する「罰」とは何か? 暴力の連鎖を止め、残された者たちに、魂の再生が訪れる時は来るのか? 人を殺した少年の果てなきデスロード!
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Posted by ブクログ
私が十三歳の黙示録を読んだ当時、幸雄と同じ13歳でした。なんだかすげえ話だな、程度にしか思わなかったものですが、そんな私も一児の親となり、ふと思い立ってこの話を読みました。
物語の組み立てがどうこうというよりも、考えるきっかけとして価値とある一冊です。少年犯罪がスポットに当たってますが、殺人という罪を犯した者、被害にあった者、その関係者の心の在りようについて思いを巡らせる事ができます。
私は、どんな大義名分があろうと、人を殺す事には反対です(理想論である自覚もありますが)。
そんな私から見ると、寿江は菩薩の如き存在でした。夫の気持ちが分かる。私はたぶん、子を殺されたら一生許せない。幸雄が大活躍してる様をみて、良かったんだと思える日など到底来ると思えないな。
かと言って、では罪を犯した者が立ち直ることは許されざることなのか?というとそんなわけはないはず…と、我ながら矛盾を抱えながら悶々と読み進めました。(あと部外者が叩くのはどう考えてもおかしい)
一つだけはっきりと幸雄に同意できることは、自殺は卑怯であるということ。内山はすべてを放棄し、幸雄に被せて逃げてる。命を粗末にしちゃいかん。