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Posted by ブクログ
中学生の頃に読んだ「ぼくらシリーズ」
久しぶりに見かけたので、懐かしくなって手にとってみた。
生徒による痛快なイタズラ(というには激し過ぎる)が魅力だったが、今回はその生徒が教師になって学校に帰って来た。
担任がノイローゼになるほど、いじめ倒すようなクラスにやってきた菊地栄治が「悪魔教師」として、生徒にひどい仕打ちをする。
しかし、そうやって生徒の共通の敵を演じることによって、生徒は団結していった。
いじめや不登校もなくなり、生徒の家庭問題までも解決させた。
人間関係が希薄になっている今の中学生が、一致団結して共通の目標に向かっていくのはなかなかできることではない。
危険にも果敢に立ち向かう破天荒な菊地先生は、大人になっても変わらない。
読みながら、いつ生徒側に立つんだろう。と思っていたが、結局、最後まで敵のまま行ってしまった。
しかし、生徒達に残したものは非常に大きく、生徒にとってプラスになるものだった。