宗田理のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
<内容>
大ベストセラー『ぼくらの七日間戦争』の著者による、ユーモア連作小説がPHP文庫で登場!
名詐欺師として鳴らした喜多三平が刑期を終えてシャバに戻ってくると、世には弱い者いじめの素人犯罪が蔓延していた。義憤を覚えた三平は、老妻の鈴と息子の竜馬・頼子夫婦、孫の博文と「サギ師バスターズ」を結成。プロの判断と悪の手口を逆手にとる巧妙なテクニックで、善良な人々をねらう仁義なき輩に鉄槌を下していく。
「リフォーム詐欺をやっつけろ!」「自殺サイトをやっつけろ!」「騙しの『チェーンメール』」など、メディアを騒がしている旬なテーマを取り上げながら、ライトノベルの名手である著者ならではのほのぼのとした味わいが心地よい物語に仕上がっている。悪人たちをやり込めるまでのテンポのいい展開もさりながら、三世代が一致団結して事にあたる“家族の絆”が微笑ましい。
PHPの月刊文庫「文蔵」連載小説をまとめた文庫オリジナル作品集。
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残念。
登場人物、特に大人が誰も彼も、浅はか。
高校生達の思考や行動が幼く思慮に欠けるのは、まあ、子供だし・・・と納得できるが、
敵も味方もとにかく大人が皆、バカとしか思えない。
大人の凝り固まった常識を、子供達が型破りなパワーで飛び越えていくところに爽快感があるのがこのシリーズの良さだと思う。
しかし、今作では大人は皆、子どもと同じレベル、ともすればそれ以下の描かれ方をしている。
周りを下げることで、子どもが優れているように見せるのはつまらない。
殺し屋や密入国を行なっている組織がこんなにマヌケででは、残念ながらスリルも何もない。
したがって、そんなやつらをコテンパンにやっつけたところでなんの爽快感もない。
初めから勝つに決まっている。
ただでさえ、主人公達は高校生へと成長し、大人へと近づいている。体も大きくなり力も強くなり、できることが増えていく。
なのに相対する敵がパワーダウンしていくのでは、ただのヌルゲーでしかない。
主人公達の触れる世界は、自身の成長に伴いより広くなっていく。
そこには「社会」という圧倒的に多様で、理不尽な世界が広がっている。
彼らにとって、頂上がはるか遠くに霞む大山であるべきで、それでも必死に食らいついて登っていくからこそ、成長やカタルシスが生まれるのではないだろうか。
シリーズが進むにつれ、違和感が増え続ける。
登場人物達の時間軸を進めることを選んだからには、彼らに迫る危機も、もっとパワフルで理不尽であるべきじゃないだろうか。
子ども達は、子ども達の夢見がちな世界から一歩も前に進んでいない。
幼い子ども特有の万能感がいまだに彼らを突き動かす。
そして、作者はそんな幼さでも楽々クリアできてしまう、ぬるいステージしか用意しない。
残念だ。 -
ネタバレ
中途半端。
ミステリーとしてのしつらえも、青春ドラマとしても中途半端。
登場人物の多さの割にドラマは断片的で、個々の要素は深掘りされない。
ミステリーかドラマ、どちらかにしっかりと軸足をおいて描いてほしかった。
ラスト死体を発見したのに、のんびりもう一晩泊まろうなどと言ってる場合ではないだろう。
どんな境遇であれ、身内が死んだ塚本の前でそんなこと言うかね。
マイが死んだという連絡が届いたにも関わらず「そういえば・・・」ぐらいのノリで謎解きに戻っていく。
ただの事件、展開としての要素として殺されたように思えて不快。
あえて細かい部分は描いてないのかもしれないが、それが良い方に作用しているとは思えなかった。
登場人物が皆、サイコパスに思えて読んでいて終始気持ち悪かった。
不快。