【感想・ネタバレ】ぼくが見た太平洋戦争のレビュー

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Posted by ブクログ

たんたんと語り口調で、サラッと読める。
これから学び知るこどもたちにオススメ。
戦争経験者として、作家として、後世に残すべきとお考えになったんだろうね。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

「ぼくらの」シリーズで有名な宗田理の戦争体験や取材したもの。昭和20年1月にあった三河の大地震や、2度の原爆投下の間にあった豊川の大空襲については、この本で初めて知った。
「ある復員学徒の恋」には、思わず涙が流れそうだった。「おわりに」の自殺する者はいなかった、どうやって生きるか真剣に考えた、必死に生きたかったのに戦争で殺されたという話が、心に残る。

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2017年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昭和3年、1928年生まれの筆者や筆者と同じ、太平洋戦争を体験した人達の実体験などが書かれている物語だった。
筆者はまだ太平洋戦争中は学生だった。その学生の間の出来事などがかかれている。
他の太平洋戦争体験記には載っていないことや、新たに知ったことなどもたくさんあり勉強になった。

本文から、知らなかったことなど
1 昭和12年、東京ではランドセルと半ズボンが当たり前だったが三河の田舎では着物に草履だった。ズックみたいなかばんをぶら下げていた。中には裸足の子もいた。みんな鼻を垂らしていて、それを袖で拭くため着物の袖はテカテカだった。人をいじめるという考えを持っていなかったため、いじめはなかった。

2 千人針の布を腹に巻き、その布の間に認識票を入れていたら、ちょうどそこに球が当たって命拾いした人もいた。認識票とは、兵士1人1人に与えられ、認識番号が振られた金属の小さな板のこと。
氏名、生年月日、住所などが記されていて戦死者の身元確認の為に使われていた。

3 学徒動員中の食事は罪悪なもので、カビの生えた生芋を千切りにして干したもの、小麦と麦を混ぜて炊いたもの、薄い汁に青虫が付いていそうな水菜だけが入った味噌汁、麦に大豆かすを混ぜたものも出ていた。また臭いがひどく手がつけられなかった。

4 10畳の畳の部屋に8人で寝ていた。不潔な環境だったため、ノミ・ダニ・シラミが沢山いて、夜中それらと格闘するのに精一杯だった。

5 B29は1機だけでなく、何十機もあり、それらを使って1日に何回も空襲を行っていた。月日が経つにつれて、B29は1日あたり500機近くになった。

6 本土決戦が近づくと、「タコツボ特攻作戦」を練習させられた。
その作戦とは、海岸線に人が1人入る穴を掘る。
その中に爆薬を持って隠れる。その爆薬には起爆装置の紐が付いている。そして、下級生が傘を広げて穴の上にかぶせ、草や砂をかけてカモフラージュする。敵が上陸して戦車がタコツボの上を通る瞬間、一気に爆発する作戦のこと。
もし前を通らなかったらタコツボの中から飛び出して、敵の戦車の下に潜り込み起爆装置を自分で引っ張る。その作戦を現在の中学生・高校生の年齢の子供にさせようとしていた。

7 敵兵が戦車から逃げ出したり、向かったりした時は吹き矢でやっつけるよう訓練させられた。
海岸の高い松の木に登って、松の葉っぱの中に隠れてそこから近づいてきた敵にストリキニーネという毒を矢の先に塗って吹く。タコツボと二段構えで行うよう言われた。しかも家族や外部に漏らすなと言われていた。

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2023年10月16日

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・どの部分が宗田理さん自身の体験で、どの部分がそうじゃないのか、もう少しわかりやすく編集して欲しかった。
・「瀬川」のモデルになった人って具体的にいたんだな。

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2017年08月25日

Posted by ブクログ

「ぼくらの」シリーズでおなじみの宗田理の著書。
豊橋工廠での太平洋戦争時の学徒動員の様子が描かれている。(著者の実体験とは異なる)
中学生向けに書かれているので読みやすい。想像力はたくましくない方がいい。

あのころは生きるのに懸命で、誰も自ら死のうなんて思わなかった。そんな旨の一文が印象的だった

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2015年02月12日

Posted by ブクログ

字が大きく、文書も読みやすいのであまり本を読まない中学生でも大丈夫。
書いてある内容は良いのだけど、ちょっと薄い。書いたというより、語ったことをまとめた本のように感じる。
豊川海軍工廠の話はやたら「~だそうだ」と伝聞形が多く不思議だったのだが、巻末に体験ではなく、「取材等から構成したもの」とあり納得。まあ、取材というより参考文献を読んで書いたのだろうけど、巻末ではなく、初めに書かないと、読んでいて違和感を感じる。
でも、タコツボ作戦は体験らしい。アメリカの戦車は装甲が厚くて太刀打ちできないが、下部は装甲が薄いので、地面に穴を掘って爆薬を持って入り、上を戦車が通ったら爆発させる。(穴の中の人間はもちろん死ぬ。)こんなことを中学生にやらせようとしてたんだから、狂ってるとしか言いようがない。ISもビックリだ。
特攻隊も戦争末期から始まっているんだから、さっさと降伏していれば、若者は死なずに済んだわけで、こんなことを美談にしてはいけない。死ぬ必要はなかった前途のある若者を殺したんだから。国家が。
薄くはあるが、これはこれで良いかと思う。誰でも読めるって大事だから。

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2019年08月26日

Posted by ブクログ

戦争ものの本を立て続けに読んでいるが、10代の若者に読んでもらうには好書。さすが物語のプロだけあって、きちんと伝えなければならないツボは押さえているし、語り口も一人称で呼びかけるなど、読みやすい。
戦時中、中学生が勤労動員される理不尽、実際に空襲・爆撃される恐怖、焼夷弾で焼け出される中を逃げ回る様子などがリアルに書かれているほか、当時の自分を振り返り、政府からの情報を信じ、アメリカに捕まったら殺されると思い込んでいたことなども、等身大の言葉で書かれている。
これなら、多感な時代にも、素直に読めるのではないだろうか。
オススメ。

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2017年09月29日

Posted by ブクログ

ぼくらシリーズの宗田理の著作。
筆者の体験談と取材から構成されている。
中学生に語りかけるような文章なのでとても読みやすい…反面少し内容はうすいかも?
最後には現代に生きる中学生へのメッセージがあって、考えるヒントになるかもしれない。

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2016年07月03日

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