モーリス・ルブランのレビュー一覧
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理論社の世界ショートセレクションの1~逃亡真っ最中のノルマンディー地方行きの列車で乗り合わせた婦人はあとから乗ってきて男がルパンだと言い、本物のルパンは不意を突かれて拘束されてしまった。逃亡した偽ルパンを警察を使って追い詰める。ガニマールを招いたルパンは偶然橋の上から降ってきた品物から殺人事件を見抜き、ガニマールにサファイアが縫い込まれている証拠品のショールを持って来させる。精神を病んでいる夫を待ちきれないオルタンスは男と駆け落ちしようとしてレニーヌ大公に邪魔され、山奥の叔父の過去の殺人事件を知る。レニーヌ大公と腹違いの妹主演の映画を観たオルタンスは共演者と恋に落ちた妹を探し出す~1941年に
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ルパンの赴くところ事件あり。宝くじ争奪、老男爵殺害、青いダイヤ、謎の金髪美人・・・警察は翻弄され、ガニマール警部は苦虫を噛み潰す。事件の関係者たちはついに英国の名探偵シャーロック・ホームズに出馬を要請した。勇躍フランスへと乗りこんできたホームズとワトスンだが、その出鼻にルパンの強烈な先制パンチが・・・神出鬼没の怪盗対不世出の名探偵、世紀の対決が始まった!
「金髪の女」「ユダヤのランプ」の二篇を収録。やはりルパンの方がカッコよく描かれていますね。原作ではコナン・ドイルの許可が下りずSを後ろにつけて改名していたという解説に驚きました。まあ確かにドイルからすれば微妙な気持ちだったんでしょうね。ルパ -
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同時期にイギリスで活躍していたシャーロック・ホームズとアルセーヌ・ルパンの対決は、前作『怪盗紳士ルパン』にも少し語られているが、本作は一冊まるごと探偵と怪盗の対決となっており、読み応えのある作品である。
時期としては、ホームズが長い失踪から帰ってきた『シャーロック・ホームズの帰還』と、最後から二つ目の『最後の挨拶』との間にある頃となる。
本家ホームズは、ワトスンが筆をとっているものがほとんどなので、やはり第三者筆でホームズ譚を読むと、やや違和感を感じる。
長編・中編の以下の二編から成る。
子供の頃、児童書で(本作も児童書だが)、何度も読んだ同作品は、第一話だけだったようだ。
金髪の美女
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ネタバレルパンは読んだことがないので、こういうものなのかって想いながら読みました。
最初の「プリンセスの結婚」って、勝手に吹聴した結婚する噂で外堀から埋めていくあたり、どうかと思いましたけど、不美人のアンジェリックがとってもいい人だったんで、救われました。だから、ルパンも彼女のその後を追って寄付したんでしょうね。
「伯爵夫人の黒真珠」は、老婦人の唯一の財産である黒真珠を盗もうとしたら、先を越されて真珠はないし、殺人はされてるしって状況でしたけど、結果はどうであれ、唯一の財産を奪うってのはどうかってのが気になっちゃいました。
最後の「王妃の首飾り」が一番好きな話で、謎解きにやってきた青年=犯人なわ -
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小・中と大好きだったルパンシリーズ。
ハマったのはホームズよりも先。ホームズはなんか
怖そうだったので、結局まともに読んだのは高校なんだよなあ。まあ、ドラマは観てたんだが・・・。
奇厳城・青い瞳の少女・813の謎、などなど何度も何度も読んだなあ。とにかくわくわくした。
つーわけで楽しみにして読んだのだが・・・・。
うーん・・・・。まあおもしろくない、とはまではいかないんだが、正直あんまわくわくしなかった。
子どもの心を失ったから???
同時収録の一番最初の短編の方がおもしろかった。
コラさん、四人のお友達、別に誰が好きとかでなく
楽しく過ごしていたいだけ、とか言ってたわりに、
ルパンなら愛 -
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ネタバレようやく!ようやく読むことができました。
でも、あれれ?
私の愛しのルパンはこんな?
私が年取っちゃったのー!と寂しく思っていたら、推敲途中の原稿だそうで、ちょっとホッとする。
骨格だけだったんだな。
花の盛りの40歳になったルパン。
自分とは世界が違うとか言いつつ、唇を奪ってしまうあたり、むふふ。
ルパンだなー!
最後の恋のお相手は箱入りなのに大胆な怖いもの知らずのお嬢様、コラ。
肉食になったクラリス(アニメの)って感じ。
あー、このお話にガッツリ肉がついていたらどんなになったんだろう。
サー・ドースンとの駆け引きもきっともっとスリリング。惜しくて仕方がない。
これを世に出してしまったことも