あらすじ
フランスの豪華客船に、怪盗ルパンが紛れこんでいるという知らせをうけ、乗客たちは騒然となる。
金髪で、右腕に傷あとがあり、変名の頭文字はR――
高慢な大金持ちから金品を盗み、貧しい人には力をかす、英雄的大泥棒・怪盗紳士アルセーヌ・ルパンが初めて登場した作品!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
昔学校の図書室にあったポプラ社の文庫版(多分)。モーリス・ルブランの作品だと発音的にもリュパンが正解らしく他の文庫本だとその様になっているケースがある。ルパン呼びになったのは本書があったからではあるまいか。
以前講演会で『ルパン三世』の著者モンキー・パンチ氏が南洋一郎版のルパンの影響がある様な事を仰っていた(記憶が正しければ)が本書の構成とトリックから確実に影響を受けたと言える内容で、その意味では色々と原点。
殺しはしないが変幻自在で盗みをこなし警察を嘲笑う奸計を弄する主人公が学校の図書室にあるのも妙な話だが、女性に対する優しさや正体を知っても友情を守る人には友人として変わらず接するなど悪党のくせに憎めないところが選定の理由かもしれない。
短編集ではあるが続きモノのような引きもあるし、シャーロック・ホームズ(コナンドイルに無許可)を登場させ箔付けというかドリームマッチにさせてたりとかなり漫画的でもある。本書の挿絵と併せて読みつつ往年の楽しさを再確認した。
Posted by ブクログ
あー、ルパン、ルパン、ルパン、面白かったです。まさかいきなり捕まり、そして監獄にいながら盗みを働く、ルパンにしかできないであろうこと・・・まー、何も考えずに読んだらいいと思います。